最近、街ですれ違う人の服が、ちょっと気になる瞬間ってありませんか?「なんかセンスあるな」と思ってよく見ると、洗練されてて、なんとなく海外っぽさが漂っている。それ、インポートブランドの可能性が高いんです。
ファッションが好きな人ほど、もう国内ブランドだけじゃ物足りなくなってきている。そんななか注目されているのが、世界中からセレクトされたセンス抜群のインポートアパレルブランドたち。特に近年は、知る人ぞ知るブランドに熱視線が集まってきています。
この記事では、今ファッション業界で話題の海外ブランドの魅力や背景をしっかり解説しながら、本当におすすめできる14のブランドを厳選して紹介します。
- 世界中の感度の高い人がリアルに着ている
- SNSや海外のファッションメディアでも注目されている
- 着るだけで雰囲気ごとおしゃれに見せてくれる
このようなブランドばかりです。ぜひ最後までご覧ください。
それでは早速見ていきましょう。
そもそも「インポートブランド」とは?ハイブランドとの違い
インポートブランドとは?

出典:YOOX
「インポートブランド」という言葉、聞いたことはあっても、意外とあいまいでよくわかってない方もいるのではないでしょうか?
実はインポートブランドとは、日本以外の国で誕生し、海外から輸入されてきたファッションブランドのこと。直訳すれば「輸入ブランド」なので、フランス・イタリア・イギリスなどの欧州はもちろん、韓国・アメリカ・北欧・オーストラリアなど、国籍を問わず海外発で、日本で展開されているブランドが含まれます。
たとえば、Maison Margiela(メゾン マルジェラ)やJIL SANDER(ジル サンダー)のようなハイエンドブランドはもちろん、OUR LEGACYのようなミドル〜カジュアル層まで、価格帯に関係なく「インポート」としてカテゴライズされます。
ちなみに「ZARA」や「H&M」などのファストファッション系も、厳密には海外発のインポートブランド。ただし、この記事では「感度高めな大人のための選び」として、センス重視の海外ブランドを中心にピックアップしています。
ハイブランド・デザイナーズブランド・ドメスティックブランドとの違い
インポートブランドを語るとき、よく混同されるのが「ハイブランド」や「デザイナーズブランド」。それに、日本発の「ドメスティックブランド」も加わると、ちょっと混乱しますよね。そこで、ここで一度、違いをサクッと整理しておきます。
分類 | 主な定義 | 例 |
---|---|---|
インポートブランド | 海外発で日本に輸入されているブランド。価格帯は問わない | Maison Margiela、Acne Studios、JIL SANDERなど |
ハイブランド | 高級志向・ラグジュアリー・ブランド価値が確立された老舗ブランド | Dior、CHANEL、SAINT LAURENTなど |
デザイナーズブランド | デザイナーの哲学や美意識が強く反映されたブランド。価格帯は問わない | YOKE、ssstein、Mame Kurogouchiなど |
ドメスティックブランド | 日本発のブランド。海外展開していても、日本拠点ならドメス扱い | COMME des GARCONS、AURALEE、COMOLIなど |
ポイントは、これらは相互に重なり合う存在だということ。
たとえばMaison Margielaは「ハイブランド」であり、「デザイナーズブランド」であり、そして「インポートブランド」でもある、というわけです。どこに分類されるのか判断が難しいブランドもあります。視点ごとに分類が変わるので、文脈に応じた使い分けが必要なんです。
ちなみに、インポートブランド(海外発)とドメスティックブランド(日本発)が重なり合うことは基本的にありません。
詳しくは以下の記事で解説してるので、ぜひご参考に。
なぜ今インポートブランドが注目されているのか?
じゃあ、なぜ今、あえてインポートブランドに注目が集まっているのか?理由はひとつじゃありませんが、いくつかの時代背景と心理的な変化が関係しているといわれています。
① SNSでのグローバル化
InstagramやPinterest、TikTokの影響で、世界中の人がリアルタイムで着こなしをシェアする時代になりました。「韓国のモデルが着てる」「パリで人気らしい」…そんな情報が一瞬で広がるからこそ、感度の高い人たちは日本未上陸のブランドにも目を向けています。
② 差別化・こだわり志向の高まり
「みんなが着てる服は着たくない」「人と違うスタイルがしたい」
そう思ったとき、インポートブランドは個性と洗練のバランスが取れたちょうどいい選択肢。既視感のある服よりも、「どこのブランドかすぐにわからないけどカッコいい服」を選ぶ人が増えているんです。
③ モノとしての完成度の高さ
ヨーロッパ系のブランドは、生地・縫製・構造の緻密さにこだわる傾向が強いのも特徴。たとえばSTUDIO NICHOLSONのパンツは、重力を計算したような落ち感とドレープが魅力で、生地の比重バランスや断ち切りの角度にまで設計思想が詰まっています。
こうしたディテールの積み重ねが、結果的に「なんか雰囲気が違う」「ただのシンプルなのにカッコいい」と感じさせる理由になっているんです。
インポートアパレルブランドの魅力とは?国内ブランドとの違い

出典:SSENSE
感度の高いデザイン性と哲学
インポートブランドの最大の魅力といえば、やはりデザインの温度感の違いにあります。
インポートブランドの多くは、「売れるデザイン」だけではなく、「伝えたい哲学」を前提に作られているんです。たとえば、BODEのようにヴィンテージ生地を使って個性的なデザインに落とし込むブランドもあれば、JIL SANDERのように「装飾なきデザイン」をコンセプトにするブランドもあります。
これはまさに「着るアート」。ただの洋服ではなく、思想をまとうような感覚なんです。
もちろん、日本のドメスティックブランドにも、日本にしかない魅力があります。ですが、それと同じようにインポートブランドならではの「海外基準の視野」や「文化の背景」が加わることで、ドメブラとは別の洗練さと深みが感じられるようになります。
人と被らない=差別化できる
ここが一番リアルな魅力かもしれません。インポートブランドは、街中で人とかぶる確率が圧倒的に低いんです。
理由は単純で、国内での流通量が少なく、セレクトショップやECサイトなど一部のチャネルにしか出回っていないから。しかも、「一度の入荷で完売→再入荷なし」というパターンがほとんど。
つまり、「今ここで手に入れないともう出会えない」。そんな一点物感覚の希少性も、ファッション好きにとっては大きな魅力です。
インポートブランドの落とし穴?選ぶ前に知っておきたいデメリット
ここまでで、インポートブランドの魅力をたっぷりご紹介してきました。ただ、どんなアイテムにも良い面があれば、注意すべき面もあるもの。
このパートでは、購入前に知っておくべきインポートブランドのデメリットを整理しておきます。
素材・縫製の品質はドメスティックブランドが上なことも
ヨーロッパ発のインポートブランドは、上質な素材や美しい縫製で知られています。たとえばJIL SANDERは、素材・縫製・仕立て、すべてが超一流。まとうだけで背筋が伸びるような気品を感じる一着ばかりです。
ですが、ブランドによっては日本のドメスティックブランド(=ドメブラ)のほうが素材や縫製の品質で上回ることも多いんです。たとえば『AURALEE』や『COMOLI』『MARKAWARE』といったドメブラは、日本国内の技術力を活かした極上の天然素材と丁寧な縫製で、世界的に見ても完成度の高い服を生み出しています。
特に日本は、世界的にも有名な繊維産地(尾州・播州など)を持ち、職人技術も非常に繊細。インポート=高品質というわけではなく、ブランドや製品によって当たり外れがあるのが正直なところです。
なので、「素材や縫製に絶対のこだわりがある」「日常着として長く愛用したい」…。そんな場合は、同価格帯のドメブラと比べてみるのがおすすめです。
価格はドメブラより高め。なのに品質差は?
インポートブランドのもう一つのデメリットは、価格の高さ。基本的に海外からの輸入コストが上乗せされるため、同じようなクオリティの服でも、国内ブランドより2〜3割高い価格設定になることも少なくありません。
たとえば、国内ドメブラなら5〜6万円で買える上質なセットアップが、インポートになると8〜10万円を超えるケースも。
しかも前述の通り、品質面で必ずしもインポートが上とは限らない。つまり、「デザインや世界観に魅力を感じない限り、コスパ的にはやや厳しい」…これが正直な印象です。
ただし、デザイン性や存在感においては、インポートブランドでしか出せない「空気感」があるのも事実。
それでも欲しくなる。デメリットを超える「特別な何か」
正直な話、素材や価格だけ見れば、ドメスティックブランドのほうが理にかなっているシーンも多いです。でも、それでもなお「欲しい」と感じるのが、インポートブランドなんです。
それはきっと、「服以上の感情」を動かしてくれるから。
- たった一枚で、気分が変わる
- クローゼットを開けるたびに、ときめく
- 人と違う「自分だけの一着」になる
インポートブランドは、効率ではなく感性で選ぶ服とも言えます。そして、それこそがファッションの最大の楽しさでもありますよね。
このあとご紹介する12種類のブランドは、そんな「感性で選ぶ価値がある」ブランドばかりです。
人気のインポートアパレルブランド14選|世界で話題のブランドを厳選紹介
ここからは、世界中のファッション関係者やおしゃれな人々が注目している、今本当に選ぶべきインポートアパレルブランドを14種類厳選してご紹介します。
解体と再構築の美学①Maison Margiela(メゾン マルジェラ)
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Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)は、1988年にフランスでスタートしたブランド。
創設者であるマルタン・マルジェラ氏の真骨頂は、「ファッションの常識を壊すこと」。それまでのトレンドを真っ向から否定し、「脱構築と再構築」という概念をファッションに持ち込みました。
- 裏地を表に出す「インサイドアウト」
- 生地の断ち切りや糸の未処理をあえて見せる「未完成の美学」
- ヴィンテージをばらして再構築するリメイク手法「再構築デザイン」
そして、タグの4本ステッチや顔を隠すマネキンなど、匿名性を追求する姿勢も象徴的。デザインに余計な「作為」を込めない姿勢が、逆に強い個性として際立っています。
日本でもファッション感度の高い層から圧倒的な人気を誇り、コレクションごとに注目が集まるブランド。「自分だけのスタイルを貫きたい人」のアイコン的ブランドとして根強い人気を誇っています。
Maison Margielaのアイテムは以下のショップで購入できます。
北欧ストリートの雄②Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)
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Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)は1996年にスウェーデン・ストックホルムで誕生。
北欧らしいミニマリズムに、ひねりの効いたストリート感やアート性を融合させた、まったく新しいジャンルを確立したブランドです。もともと広告やデザインを手がけていたクリエイティブ集団からスタートしているだけあって、グラフィック・色彩・シルエット設計のセンスは群を抜いています。
- 意外性のあるカラー使い
- 肩の落ちたオーバーシルエット
- ユニークなカッティングやステッチワーク
など、ただのきれいめではない、意思を感じるデザインが特徴です。
また、ユニセックスで着られるアイテムが多く、ジェンダーレスな着こなしも人気の理由。日本でも、感度の高い20〜30代を中心に、ストリート・モード・ミニマルなど多ジャンルのMIXコーデに活用される万能ブランドとして定着しています。
Acne Studiosのアイテムは以下のショップで購入できます。
ミニマリズムの頂点③JIL SANDER(ジルサンダー)
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JIL SANDER(ジルサンダー)は、1968年にドイツ人デザイナー、ジル・サンダー氏によって設立され、現在はイタリア・ミラノを拠点に活動するブランドです。
このブランドの代名詞は、なんといっても「ラグジュアリー・ミニマリズム」。
- 無駄を徹底的に省いたプレーンなデザイン
- シャープで直線的なカッティング
- 緊張感すら感じさせる美しいシルエット
これらが融合し、一見シンプルなのに「格」がまったく違う。それがジルサンダーの洋服です。
さらに注目すべきは、素材への圧倒的なこだわり。カシミヤ、ウール、シルク、どれも極上の天然素材を使い、肌触り・光沢・耐久性などに優れています。
日本ではユニクロとのコラボ「+J(プラスジェイ)」でも話題となり、「いいものを、無理なく、日常に取り入れる」流れを生み出しました。
デザインは主張しすぎず、上質感はしっかり。大人の知性と余裕を感じさせるアイテムが多数揃っています。「シンプルだけど、ただのシンプルじゃない」を求める人にとって、ジルサンダーはまさに最適解です。
JIL SANDERのアイテムは以下のショップで購入できます。
流行を超える静かな強さ④LEMAIRE(ルメール)
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LEMAIRE(ルメール)は、1991年にフランス・パリでスタート。
デザイナーはクリストフ・ルメールとサラ=リン・トランのデュオで、エルメスやラコステでの経験を活かしながら、独自の「静かなる美」を提案し続けています。
特徴は、トレンドに左右されない実用的かつ普遍的なデザイン。ルメールの洋服には、「誰のため」「いつ」「どこで」という限定がなく、「人生を通じて寄り添う服」のような安心感があります。
さらに特筆すべきは、色彩設計。フェードがかったアースカラー、グレージュやミルクベージュ、インディゴのような深色など、自然光の中で本領を発揮するニュアンスカラーが多用されています。
- 動いたときに自然に流れるシルエット
- 着る人の体にそっと寄り添うカッティング
- トーン・オン・トーンで構成された奥行きのある色合わせ
これらが繊細に組み合わさり、まとうだけで知性と余裕を感じさせる佇まいに。
ユニクロとのコラボ「UNIQLO U(ユニクロユー)」でもおなじみのルメール氏ですが、本家のLEMAIREはまさに「静かなるラグジュアリー」。「流行に左右されず、長く着られる本質的な服」を求める人にぴったりのブランドです。
LEMAIREのアイテムは以下のショップで購入できます。
刺繍とストーリーをまとう唯一無二の服⑤BODE(ボーディ)
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BODE(ボーディ)はニューヨーク発のブランドで、2016年にエミリー・アダムス・ボーディ氏によって設立されました。
古い生地や刺繍布、ヴィンテージキルトなどを再構築し、一点物のような温かみを持つ服を生み出すブランドです。
最大の特徴は、「ストーリー性のあるデザイン」。
- 19世紀の刺繍クロス
- ヴィンテージのパッチワークブランケット
- 家族の思い出が詰まったファブリック
こうした素材を使って、まるで時間をまとっているような服が完成します。
また、柄の配置やステッチワークには手作業ならではの個体差があり、同じアイテムでも一つひとつが微妙に異なるのも魅力。
「服を通じてレトロな雰囲気を味わいたい」「大量生産にはない温もりを感じたい」。そう思うなら、BODEはまさにその願いを叶えてくれるブランドです。
BODEのアイテムは以下のショップで購入できます。
クラシック×実験性によるトレンドの最先端⑥OUR LEGACY(アワーレガシー)
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OUR LEGACY(アワーレガシー)は、2005年にスウェーデン・ストックホルムでスタートしたブランド。
北欧らしいクリーンで控えめなデザインをベースにしながら、そこに素材・加工・構造における実験性を巧みに加えているのが特徴です。
一見ベーシックなシャツやスラックスも、よく見ると
- ダメージ加工や経年変化を見据えた素材使い
- 染色ムラをあえて残したヴィンテージ調の色味
- オーバー気味なのに身体に沿う不思議なパターン
など、普通そうに見えて、全然普通じゃない服が揃います。
最近では、LVMHがOUR LEGACYの少数株式を取得したことが話題となり、次世代を担うブランドとしてサポートしていく流れが注目されています。国内外のバイヤーやファッション業界人の支持も厚く、さりげなく差がつくリアルクローズとして20〜30代を中心に絶大な支持を集めています。
OUR LEGACYのアイテムは以下のショップで購入できます。
機能美と構築的シルエット⑦STUDIO NICHOLSON(スタジオ ニコルソン)
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STUDIO NICHOLSON(スタジオ ニコルソン)は、2010年にイギリス・ロンドンで誕生。
デザイナーのニック・ウェイクマン氏が掲げるテーマは、「知的で実用的な服」です。建築やインテリア、工業デザインから着想を得たデザインは、
- 立体的なボリューム感
- ユニセックスで楽しめるゆるやかなライン
- ワントーンで魅せる緻密な色設計
など、見た目の美しさと着た時の機能性のバランスが抜群。特にパンツやアウターのパターン設計は秀逸で、布が「構築物」として体の上に乗っているような錯覚すら覚えます。
また、生地には日本製の高密度ツイルやウールギャバジンなど、耐久性と上品さを両立する素材を積極的に採用。中間色のニュアンスカラー使いが非常に上手いブランドです。
「ミニマルだけど無機質すぎない」「長く着られる実用美を求めたい」。そんな人に、ニコルソンはまさにジャストフィットです。
STUDIO NICHOLSONのアイテムは以下のショップで購入できます。
クラシックを再構築する、静かな実験者⑧Rokh(ロク)
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Rokh(ロク)は、韓国出身のデザイナーロク・ファンがロンドンを拠点に立ち上げたブランド。H&MやGUとのコラボでも話題となりました。
セリーヌやルイ・ヴィトンなどで経験を積んだ背景を活かし、クラシックなアイテムをベースに再構築的なアプローチを加える独自の世界観が魅力です。
定番のジャケットやシャツが、どこかおかしくて、でも美しい。パーツを分割したり、複数のレイヤーを重ねたりすることで、日常に潜む違和感や遊び心を服に込めています。
- クラシックなテーラードをベースに、脱構築のギミックを融合
- ジャケットやシャツに複数の袖・レイヤーを重ねたデザインが象徴的
- 上質な素材選びとラグジュアリーな仕立てで、大人のモードを演出
シンプルなはずなのに、視線を奪われる。Rokhの服はそんな引力を持っています。自分のスタイルにちょっとした違和感や知性をプラスしたい人にぴったりのブランドです。
Rokhのアイテムは以下のショップで購入できます。
ユダヤ文化×現代服⑨HED MAYNER(ヘド メイナー)
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HED MAYNER(ヘド メイナー)は、イスラエル出身のヘド・メイナー氏によって設立されたブランド。
ヨーロッパで学んだクラシックテーラリングと、中東ユダヤ文化の衣服に着想を得たシルエット構成が特徴です。
最大の魅力は、極端なまでに誇張されたボリューム感と、曲線的なラインによる「儀式的」ともいえるムード。でも、不思議と日常に馴染む。それは以下のような要素がバランス良く融合しているからです。
- ショルダーを落としたコートやジャケット
- ワイドなのに重く見えない、流れるようなパンツ
- コットンやウール、リネンの自然なドレープ性
このように素材やシルエットが組み合わさることで、独特のリズムを生み出します。
また、色づかいも素晴らしく、アイボリーやサンドベージュ、モカなど、土と光を感じさせるトーンが中心。視覚的にも精神的にも落ち着きのあるコレクションに仕上がっています。
「人とかぶりたくない」「意味のある服をまといたい」。そんなあなたにこそ、HED MAYNERは刺さるはずです。
HED MAYNERのアイテムは以下のショップで購入できます。
中東文化と北欧美学の融合⑩NAMACHEKO(ナマチェコ)
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NAMACHEKO(ナマチェコ)は、イラク出身でスウェーデン育ちの兄妹デュオが手がけるブランド。2015年にスタートし、瞬く間にファッション界の注目株へと躍り出ました。
最大の魅力は、中東の伝統文化と北欧のミニマリズムを融合させた独特の世界観にあります。
- トライバル(民族)要素を彷彿とさせる刺繍やカットワーク
- 民族的な色彩や柄を、クリーンで構築的なシルエットに落とし込む
- 重厚な生地と、精緻なテーラリングのコントラスト
など、ルーツを再解釈し、未来的に昇華させた服がラインナップ。
アイテム一つひとつには、「どこか儀式的で、でも現代的」な雰囲気があり、民族服のような誇りと、現代ファッションの洗練が共存しています。ファッション通の間では、カルチャーとアイデンティティを語る服として高く評価されておいます。
NAMACHEKOのアイテムは以下のショップで購入できます。
伝統と未来を縫い合わせる、手仕事のストリート⑪Kartik Research(カルティック リサーチ)
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Kartik Research(カルティック リサーチ)は、インド出身のカルティック・クムラが手がけるブランド。
インド各地の伝統工芸や素材に深く根差しながら、現代のストリート感覚と融合させた、「クラフト×カルチャー」の最前線を走っています。
アイテムには、手織りのカディコットン、草木染め、ハンドブロックプリントなど、土地と人の温もりを感じるディテールが満載。それでいてデザインはクリーンで都会的。まさに「クラフトの再編集」といえるバランス感です。
- インド各地の職人と協働し、伝統的な技法や天然素材を使用
- ハンドプリントやカディなど、1点ずつ表情の異なる生地感
- ルーズでリラックス感あるシルエットは、ストリートにもフィット
「服=文化を身にまとうもの」という原点を、静かに語りかけてくれるKartik Research。量産されないぬくもりとストリートの知性を求める人におすすめのブランドです。
Kartik Researchのアイテムは以下のショップで購入できます。
コペンハーゲン発・知的ストリート⑫mfpen(エムエフペン)
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mfpen(エムエフペン)は、デンマーク・コペンハーゲン発の新鋭ブランド。
ヨーロッパのクラシックなドレススタイルをベースにしながら、そこに知的でストリート感のある「崩し」を加えるのがmfpen流です。
- シャツやジャケットは一見きれいめなのに、袖口や丈感で抜け感を演出
- フェード感のある色合いや、ドライタッチな素材でヴィンテージライクな表情
- クリーンでどこか知的な雰囲気がある
つまり、きれいすぎず、ラフすぎない。ちょうどいいバランスがクセになるんです。
肩肘張らずに着られて、でもどこか知的。そんなmfpenのスタイルは、ストリートとモードの中間を求める大人世代に刺さります。
mfpenのアイテムは以下のショップで購入できます。
アルプスの記憶をまとう、自然派ラグジュアリー⑬CristaSeya(クリスタセヤ)
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CristaSeya(クリスタセヤ)は、スタイリスト出身のイタリア人と、日本人デザイナーによるパリ拠点のブランド。
一言で表すなら、「ライフスタイルがにじむような洋服」です。
- 伝統的な手織りや手染めの素材
- イタリアやインドの職人による丁寧な手仕事
- 洗いざらしのリネンや、ざらっとしたラミーなど、素肌に優しい天然素材を使用
どのアイテムにも、「着心地・空気感・その人の生活リズムに合うこと」が丁寧に設計されているのがわかります。
また、コレクションという概念を超えて、エディション(edition)と呼ばれる形でリリースされる不定期なアイテム群も魅力。この自由度の高さが、「服に縛られず、服で自由になる」というCristaSeyaの哲学を物語っています。
CristaSeyaのアイテムは以下のショップで購入できます。
伝統と都会を結ぶチロリアン・パンク⑭RIER(リア)
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RIER(リア)は、南チロル地方出身のアンドレアス・ステイナー氏によって2019年に設立された、パリ拠点のブランド。
アルプスの伝統文化と、都市生活に根ざした感性を融合させた、独自の美学を展開しています。
キーワードは「TYROLEAN PUNK(チロリアン・パンク)」。チロルの生活様式や工芸への敬意と、既成概念への静かな反抗が共存するスタイルです。
- 民族衣装を応用した立体的なパターン構造
- サステナブルな天然素材を、地元職人と協働して少量生産
- ディープグリーンやバーントブラウンなど自然を想起させる色彩
ミニマルながら、袖やドレープに仄かなフェミニンさを感じるシルエットも特徴。クラシックなのに新しいという、相反する魅力を美しくまとめたブランドです。
RIERのアイテムは以下のショップで購入できます。
インポートブランドはどこで買える?おすすめ通販サイト3選
インポートブランドって、セレクトショップでは一部しか手に入らないし、どこで買うのが正解なの?そんな声に応えるべく、信頼できてセンスの良い通販サイトを3つだけ厳選しました。
ここで紹介するサイトはすべて正規取扱い。偽物の心配がなく、安心して買い物ができます。しかも、セール価格で手に入るチャンスも豊富です。
品揃え・セールの豊富さが魅力①SSENSE(エッセンス)

出典:SSENSE
SSENSE(エッセンス)は、カナダ・モントリオール発の海外ファッション通販サイト。メゾンブランドから気鋭の新鋭まで、幅広いラインナップが魅力で、ファッション感度の高い人なら誰もがチェックしています。
- 取り扱いブランド数は800以上、ユニセックスで探しやすい構成
- 年2回の大型セールは最大70%オフになることも
- 日本語対応&関税込みの価格表示で、追加費用の心配なし
JIL SANDER、LEMAIRE、OUR LEGACYなども充実しており、今回ご紹介したインポートブランドを最もバランスよく揃えているのがSSENSEです。
日本未上陸ブランドも豊富に展開②FARFETCH(ファーフェッチ)

出典:FARFETCH
FARFETCH(ファーフェッチ)は、世界中の高感度ブティックが出店しているグローバル通販プラットフォーム。ヨーロッパやアメリカの百貨店やセレクトショップの在庫を一括で探せるのが大きな特徴です。
- 3,400ブランドのアイテム、32万点以上を取り扱い
- 日本では出会えないような希少なアイテムやサイズが見つかる
- 日本語対応&関税込みの価格表示で、追加費用の心配なし
FARFETCHはとにかく品揃えが豊富なので、他では買えないようなアイテムに出会いたい方におすすめのサイトです。
イタリア価格で買える、お得な穴場③italist(イタリスト)

出典:italist
italist(イタリスト)は、イタリア国内の正規ブティックの商品をそのまま販売している通販サイト。ヨーロッパ本国価格(=日本より安い)で買えるのが最大の魅力です。
- Maison MargielaやAcne Studiosなどが国内定価より2〜4割安いことも
- 直感的でわかりやすいサイト構成
- 関税・送料込みの価格で、届いてからの追加請求もなし
イタリア買い付け気分で、お得にショッピングしたい方には穴場的な存在です。
まとめ|自分らしさを表現できるインポートブランドを味方にしよう
「人と同じはイヤ。でも、奇抜すぎるのも違う」。そんなわがままな気持ちに、さりげなく応えてくれるのがインポートブランドです。
世界中の文化や哲学をまといながらも、自分らしい着こなしにしっくりハマる。流行や常識に縛られず、自分自身を心地よく表現できる。それがインポートブランドの最大の魅力です。
今回紹介した12ブランドは、どれも「おしゃれな人は、実はもうチェックしてる」名品ばかり。周りに差をつけるスタイルをつくるなら、この中から選ばない手はありません。
まずはどれか1つ、手に取ってみよう
難しく考える必要はありません。ピンときたブランドを、まずは1つだけでもチェックしてみてください。
「どこで買えばいいのか迷っていた」という人は、まずは品揃えが豊富でセールも多いSSENSEからチェックするのが間違いありません。
最後に選ぶのはあなたです。自由に、あなたの「好き」に従って選んでくださいね。
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