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YOKO SAKAMOTOとはどんなブランド?愛用者が魅力を徹底解説

YOKO SAKAMOTOとはどんなブランド?愛用者が魅力を徹底解説
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KEN

月間最高18万PVのファッションブログ『K2J』を運営。ファッション色彩能力検定1級を取得し、大手アパレルECのファッションコーディネーターとして勤務。大手メディアのファッションスナップ撮影経験があり、年間100万円以上を服に費やす服オタク。医学研究科修士課程修了の理系的視点を活かした「リアルなレビュー」や「誰でもマネできるロジカルなおしゃれ」を提案。資格・実務経験・消費者としての深い体験をすべて融合させた「等身大で信頼できる発信」を目指しています。

「服は語らずとも、佇まいで魅せるもの。」そんな哲学を体現するかのようなブランドが、YOKO SAKAMOTO(ヨーコ サカモト)です。

大量生産やトレンドとは一線を画し、素材・縫製・シルエットのすべてに妥協しないものづくり。シンプルでありながら、どこか奥行きと温度を感じる佇まい。それらは一見無口でいて、着るほどに語りかけてくるような感覚を覚えます。

この記事では、実際に7年以上愛用しているファッションブロガーの視点から、YOKO SAKAMOTOの魅力や代表アイテム、コーデ例、購入方法までを徹底的にご紹介します。

それでは早速見ていきましょう。

 

 

YOKO SAKAMOTO(ヨーコサカモト)ってどんなブランド?

ブランドの歴史と設立背景

 

YOKO SAKAMOTO(ヨーコサカモト)は、2013年にスタートした日本のデザイナーズブランドです。デザイナーは「阪本洋子」氏で、神戸芸術工科大学のファッションデザイン学科専攻出身です。

「アートピースではなく、日常に溶け込む作品を作る」という強い意思のもとに生まれています。派手さや流行を追うのではなく、経年変化も見据えた、日常着として長く愛せる普遍的な洋服作りを目指しているのが特徴です。

また、ブランドの背景には、日本の伝統や職人技術への深い敬意があります。たとえば、柿渋染め(かきしぶぞめ)や天然素材を取り入れた製品が多く、そこには「自然の美しさをまとう」という日本的な価値観が反映されています。

 

タグからわかるデザイナーのこだわり

ヨーコサカモトのブランドタグ

ブランドのネームタグというのは、そのブランドの個性が表れる場所でもあります。

YOKO SAKAMOTOののタグは、わずか10mm幅の中に赤い文字で「YS」と表記されているだけ。これは「タグで選んで欲しくない」という、デザインやモノ自体の価値で勝負するというデザイナーの阪本さんの強いこだわりが感じられる部分なんです。

ちなみにこの刺繍の入ったテープは、毎回ブランドの原点を思い出させてくれる大事な作業として、阪本さんご本人が一枚ずつ裁断しているそうです。

 

 

YOKO SAKAMOTOの特徴

奥ゆかしいデザインの日常着

YOKO SAKAMOTOの服はシンプルですが、ただシンプルなだけではありません。余計な装飾を削ぎ落とすことで、素材やシルエットの美しさが際立つように設計されています。

さらに、日常着としての快適性や実用性にもこだわりがあります。全体的にナチュラルなカラーリングが多く、着飾ることを目的としたきらびやかなイメージはありません。巧みな染色や加工技術を施すことで、ヴィンテージのようにどこか素朴で味わい深く、肩の力が抜けるような奥ゆかしさが感じられます。

見た目だけでなく、実際に毎日手に取りたくなる「ちょうど良さ」を重視しているのが、このブランドの美学です。

 

シーズンテーマを設けないデザインアプローチ

多くのファッションブランドは「今季のテーマは〇〇」といったように、毎シーズン異なるコンセプトを打ち出します。ですが、YOKO SAKAMOTOはあえて「テーマを設けない」という独自のアプローチを取っています。

その理由は、「流行に流されず、長く愛されるデザインを作りたいから」。テーマレスであることにより、YOKO SAKAMOTOの服はどの季節にも自然に溶け込み、トレンドに左右されず、何年経っても古く感じにくいんです。

 

ユニセックスで年齢を問わないシルエット設計

YOKO SAKAMOTOの服は、男女共に着れるユニセックス設計が特徴です。誰が着ても違和感のないような、ゆとりのあるシルエットになっています。これは単に「オーバーサイズ」というトレンドに乗っているわけではなく、性別や年齢、体型に縛られず自由に服を楽しんでほしいという意図が感じられます。

たとえば、細身の男性が着ても、丸みのある女性が着ても、どちらにもフィットするような「中庸」のバランスを計算してパターンが作られているんです。公式のLOOKでは、若者だけでなくお年寄りもモデルとして登場しています。

 

 

このように、YOKO SAKAMOTOというブランドは、「着る人を選ばず、日常を美しく変えてくれる服」を本気で追求しています。表面的な流行や華やかさではなく、「深さ」や「丁寧さ」を大切にした服作りに共感する人にとって、これほどしっくりくるブランドはなかなかありません。

 

 

YOKO SAKAMOTOの代表的アイテムとデザイン分析

YOKO SAKAMOTOの魅力を語るうえで欠かせないのが、一貫した美学を体現した代表的なアイテムたちです。それぞれのプロダクトには、素材・シルエット・デザインすべてに意味が込められており、表面だけをなぞったような服とは一線を画します

ここでは、特にファンからの支持が厚い2つのアイテム、柿渋染めのアイテムレザーウォレットを深掘りして紹介します。

 

柿渋染めアイテム

柿渋染め(かきしぶぞめ)とは、未熟な渋柿を絞って発酵させた液体を使って「柿渋茶色」に染める、日本の伝統的な染色技法です。この色は、化学染料では表現できない独特の風合いになるのが魅力です。

YOKO SAKAMOTOの柿渋染めのアイテムは、シャツ・アウター・バッグなど多岐にわたり、柿渋染めの伝統をモダンな感性で再構築した代表作として知られています。最大の魅力は、一点一点、色味やムラが微妙に異なる「自然な個体差」です。工業製品のように均一ではないぶん、「世界に一着だけの自分のアイテム」として愛着が湧きやすいのもポイント。

 

さらに特筆すべきは、「経年変化(エイジング)」です。柿渋には「タンニン」という色素成分が多く含まれており、着ていくうちに酸化が進んで色が変化し、自分だけの風合いに育っていきます。これは革製品のような変化を楽しめるプロダクトとも言えます。

科学的に見ても、タンニンを含む柿渋染めの生地は、紫外線カット抗菌性が高まるという効果もあります。見た目の変化だけでなく、機能的にも強くなるのがこの素材の魅力です。

 

レザーウォレット

YOKO SAKAMOTOのレザーウォレット(革財布)は、見た目はとてもミニマルですが、実は内側にまで思想が詰まったプロダクトです。

まず、使用されている革素材は、植物タンニンでなめされたナチュラルレザー。これは化学薬品を使わずに革をやわらかくする方法で、環境に配慮されているだけでなく、使うほどに手に馴染んで艶が増すのが特徴です。多くの人が「革財布はエイジングが魅力」と言いますが、YOKO SAKAMOTOの財布は、その変化が特に豊かに表れるよう素材選定と構造に工夫が凝らされています。

デザイン面では、ステッチの見せ方や金具の存在感を極力抑え、革そのものの質感を主役にしているのも注目ポイント。さらに、収納の構造も緻密に計算されており、「見た目のシンプルさ」と「中身の合理性」が同居しています。

こうしたバランス感覚こそ、「アートでもなく、量産品でもない」YOKO SAKAMOTOらしさを物語っています。

 

 

YOKO SAKAMOTO愛用者によるアイテムレビュー&コーディネート例

ここからは、YOKO SAKAMOTO愛用歴7年の僕が、これまでに購入した私物をとおして、魅力をご紹介していきます。コーディネート例もあわせて解説するので、ぜひご参考に。

 

WIDE SHIRT (KAKISHIBU):柿渋シャツ

ヨーコサカモトの柿渋シャツ

【YOKO SAKAMOTO】WIDE SHIRT (KAKISHIBU)_20AW

 

先ほどご紹介した、YOKO SAKAMOTOの得意な「柿渋染め」を使ったシャツです。

このWIDE SHIRTでは、「コットンツイル(綾織のしっかりした綿生地)」に柿渋染めを施すことで、化学染料では再現できない独特な「柿渋茶色」を表現。茶色というより、赤みがかった深いブロンズとグリーンが合わさったような色合いで、時間が経つほどに味わいが増していきます。

ヨーコサカモトの柿渋シャツの着用感

実際に僕が購入してから4年が経過したこの写真では、所々に色ムラや濃淡が生まれ、エイジング(経年変化)による美しさがはっきりと現れています。

ヨーコサカモトの柿渋シャツ

シルエットは、肩を大きく落としたドロップショルダー。ふんわりとした抜け感がありつつ、ノンストレスで快適な着心地に仕上がっています。見た目はゆるくても、だらしなく見えない絶妙なバランスです。

ヨーコサカモトの柿渋シャツの着用感

さらに嬉しいのが、サイドポケット付きという実用性。裾はスクエアカットなので、インナーとしてもアウターとしても使える「二刀流仕様」です。

ヨーコサカモトの柿渋シャツ

そして襟元には「チンストラップ」が。これはヴィンテージのワークシャツに見られるクラシックなディテールで、実際に留める機会は少なくても、ディテールフェチにはたまらないポイントではないでしょうか。

ヨーコサカモトの柿渋シャツ

機能性・素材の奥深さ・デザインの面白さを1着に凝縮した、まさにYOKO SAKAMOTOらしいアイテムです。

 

YOKO SAKAMOTOの柿渋シャツのコーディネート例

ヨーコサカモトの柿渋シャツ、ジーエイチバスのローファーのメンズコーデ

柿渋染めのワイドシャツを主役に据えた、ナチュラルかつ洗練されたコーディネート。深みのあるブラウンが特徴的な柿渋シャツは、経年変化を楽しめる一点モノのような存在感を放ちます。

ボトムスには黒のスラックスを合わせて、全体を引き締めながらもモダンな雰囲気に調整。足元の黒ローファーもミニマルな印象をキープしつつ、品のある都会的なムードを加えてくれます。

アースカラーを都会的に着こなしたい人や、「ナチュラル×モード」を両立させたい方におすすめのスタイルです。

 

RESEARCHER BAG(KAKISHIBU):ショルダーバッグ

ヨーコサカモトの柿渋ショルダーバッグ

【YOKO SAKAMOTO】RESEARCHER BAG(KAKISHIBU) - 22AW

 

YOKO SAKAMOTOのアイテムの中でも、定番的な人気を誇る名作バッグ。デザイナー自身がリサーチ用に常に持ち歩いていたバッグをベースに製作された一品で、シンプルながら存在感のある佇まいが魅力です。完売が続く人気アイテムでありながら、再入荷されるほど根強い支持を得ています。

ヨーコサカモトの柿渋ショルダーバッグのサイズ感 ヨーコサカモトの柿渋ショルダーバッグの着用感

本作は、縫製後に一点一点、職人の手によって完全天然の柿渋染めを施した特別仕様。使い込むごとに色味が変化し、エイジングによる表情の深まりを楽しめるのも大きな魅力。実際、何度か洗濯すると部分的な色ムラができており、自分だけのバッグへと育っているのがわかります。

ヨーコサカモトの柿渋ショルダーバッグ

素材には、超高密度に織られたタフな平織コットン生地を採用。オールシーズン使える汎用性の高さに加え、手持ち・ショルダーの2WAY仕様。広いマチ付きの大容量で、利便性の高い内ポケットも備えています。

ヨーコサカモトの柿渋ショルダーバッグ

毎日の相棒として活躍してくれること間違いなしの逸品です。

 

YOKO SAKAMOTOのショルダーバッグのコーディネート例

ニューバランス×コムデギャルソンの57/40スニーカー、ヨーコサカモトの柿渋トートバッグ、オリバーピープルズのサングラスのコーデ

カジュアルながらもどこか知的な雰囲気が漂う、都会的な大人の休日スタイル。オーバーサイズのストライプシャツに白Tシャツをレイヤードし、下のボタンを開けてインナーをチラ見せすることで、こなれた抜け感をプラスしています。

ボトムスには黒のワイドスラックスと程よくボリュームのある黒スニーカーを合わせることで、コーディネート全体を引き締めます。

そして主役のRESEARCHER BAG(KAKISHIBU)は、スタイリング全体に深みを加えるアクセント。柿渋染め特有の味わいある風合いが、シンプルなコーディネートに奥行きを与えてくれます。

 

REGULAR SHIRT:レギュラーシャツ

ヨーコサカモトのレギュラーシャツ

【YOKO SAKAMOTO】REGULAR SHIRT (BEIGE STRIPE)_20AW

 

YOKO SAKAMOTOの中でも定番として人気の高いルーズシルエットのドレスシャツに、ベージュのストライプ柄を掛け合わせたモデルです。

素材にはウォッシュ加工されたシャンブレー生地を使用。シャンブレーとは、縦糸と横糸の色が異なる平織り生地のことで、光の当たり方によって色が微妙に変化する、表情豊かな素材です。

ヨーコサカモトのレギュラーシャツ

このモデルでは、洗いをかけることで生地に自然なシワ感とやわらかな風合いをプラス。きちんと見えるのに、かしこまりすぎない絶妙なバランス感があります。

ヨーコサカモトのレギュラーシャツの着用感

そして特筆すべきは、裾に設けられた「マチ」。これはシャツの補強として、古着でよく見られるディテールのひとつ。現代の新品アイテムにあえて取り入れることで、ヴィンテージのような奥行きと「味」を感じさせてくれます。

ヨーコサカモトのレギュラーシャツのマチ

一枚で着てもサマになる存在感がありつつ、インナー使いもこなせる、まさに「万能型」のドレスシャツです。

 

YOKO SAKAMOTOのレギュラーシャツのコーディネート例

ヨーコサカモトのシャツコーデ

ベージュのレギュラーシャツに黒のスラックスを合わせた、ナチュラルで知的な印象のスタイリング。

ボトムのスラックスは、あえてドレスすぎないシルエットを選ぶことで、オーバーサイズシャツとのバランスをスマートに演出。足元の黒チロリアンシューズが程よくカジュアルダウンし、気取らないけど上品な雰囲気にまとまっています。

シンプルながらも、サイズ感と素材感にこだわりたい大人にぴったりのコーディネートです。

 

BIG SWEATER

ヨーコサカモトのスウェットの着用感

【YOKO SAKAMOTO】BIG SWEATER_22SS

 

こちらはYOKO SAKAMOTOが定期的に展開している人気のスウェットです。

まずシルエットは、一般的なワイドスウェットよりもさらに大きく、「がっぽり」とゆとりのあるサイズ感。リラックス感がありながら、どこかモードな雰囲気も漂います。

ヨーコサカモトのスウェットの着用感

生地には、和歌山県の老舗工場で吊り編みされたブランドオリジナルのスウェット生地を使用。吊り編みとは、昔ながらの低速で生地を編む技法で、空気を含みながらふっくらと仕上がるのが特徴です。なので、厚みがあるのに重すぎず、着るたびに身体にしっとりと馴染む快適さがあります。

ヨーコサカモトのスウェットの着用感

さらに染色には、「有松絞り」という日本の伝統技法を採用。これは、布を縛って染料に浸すことで、ムラのある独特なパターンを生み出す技術です。加えて、使用しているスレン染料は発色が深く、色落ちしにくいという特徴を持っています。その結果、一点一点が微妙に異なる「世界に一つだけ」の仕上がりとなり、使うほどに経年変化も楽しめます。

スウェットという枠を超えた、文化・伝統・技術が融合したファッションアイテムです。

 

YOKO SAKAMOTOのスウェットのコーディネート例

ヨーコサカモトのスウェット、ポロラルフローレンの古着のシャツ、アメリカ軍のスノーカモパンツ、プーマのダッドスニーカーのメンズコーデ

黒のビッグシルエットスウェットに、ブルーのストライプシャツをレイヤード。トップスで重厚感と軽快さを同時に演出した上級スタイル。さらに、ミリタリー感漂う白のスノーカモパンツを合わせることで、無骨さと清潔感をミックスしています。

全体としては、カラーコントラストと素材感のギャップがポイント。ラフで男らしいのに、どこか知的で繊細さも感じられる、絶妙なバランスを目指しました。

 

POCKET T-SHIRT:ポケットTシャツ

ヨーコサカモトのポケットTシャツ

【YOKO SAKAMOTO】POCKET T-SHIRT

 

このポケットTシャツには、「アルティメイト・ピマ」と呼ばれる世界最高水準の超長綿(ちょうちょうめん)が使用されています。これはアメリカ原産の希少な綿花で、極めて細く、長く、強く、そしてシルクのように滑らかなのが特徴です。高級ドレスシャツや高品質インナーにも使われる素材で、肌触り・耐久性ともに申し分ありません。

ヨーコサカモトのポケットTシャツ

生地の編み立ては、和歌山の熟練ニッターが吊り編み機で一枚一枚丁寧に製作。これにより、ふんわりとやわらかく、包み込まれるような着心地に仕上がっています。肌に直接当たる裏面には、細やかな裏毛(うらけ)を採用。これにより、程よい厚みと肌への優しさが両立されています。

ヨーコサカモトのポケットTシャツの着用感

実際に着用してみると、身幅・袖丈・着丈のバランスが取れたオーバーサイズシルエットです。リンガーTシャツのデザインも相まって、一枚で抜群の存在感を醸し出してくれます。

ヨーコサカモトのポケットTシャツの着用感

YOKO SAKAMOTOは、毎シーズンごとにTシャツの仕様やシルエットを少しずつ変更しています。定番でありながら「今」の空気感を反映したラインナップなので、自分にフィットする一枚を探す楽しみも魅力のひとつです。

 

YOKO SAKAMOTOのTシャツのコーディネート例

ヨーコサカモトのTシャツ、テアトラのショートパンツ、クレマンのチロリアンシューズ、キジマタカユキのバケットハットのメンズコーデ

オーバーサイズのポケットTシャツをベースに、黒のワイドショーツとチロリアンシューズで足元に重心を置いたコーディネート。ブルーグレーの落ち着いた色味と、グレーソックスの中間トーンが、抜け感を演出しつつ統一感を持たせています。

ショートパンツでも幼くならないのは、全体をモノトーンで統一しつつ、チロリアンシューズのクラシックな雰囲気が引き締め役になっているから。

 

TURTLE NECK SWEATER:タートルネックニット

ヨーコサカモトのタートルネックニット

【YOKO SAKAMOTO】TURTLE NECK SWEATER

 

一見シンプルながら、随所に仕掛けが詰まったタートルネックニット。無駄を削ぎ落としたミニマルなルックスと、ワイドなシルエットが現代的なムードを演出しています。

ヨーコサカモトのタートルネックニットコーデ

使用されている素材は高品質なメリノウール。これは羊毛の中でも特に繊維が細く、チクチク感がほとんどなく、サラッとした快適な肌触りが魅力です。保温性と通気性をバランスよく兼ね備えており、体温調整がしやすいというメリットもあります。

ヨーコサカモトのタートルネックニット

カラーはオールブラックで洗練された印象ですが、よく見ると編地がストライプ状に切り替えられていたり、両サイドにポケットがあったりと、細部にまでデザインの妙が効いています。

ヨーコサカモトのタートルネックニットのポケット

スタイル性と実用性を見事に両立させた一枚で、毎シーズンのニットコレクションを心待ちにしたくなるような完成度です。

 

YOKO SAKAMOTOのタートルネックニットのコーディネート例

ヨーコサカモトのタートルネックニット、ウルのチェックパンツ、クレマンのチロリアンシューズ、ルイヴィトンのキーポルバッグのメンズコーデ

ゆったりとした黒のタートルニットに、グレーのワイドチェックパンツを合わせた落ち着きのある秋コーデ。ニットのモノトーンに対し、チェックパンツのパターンが程よくアクセントを与えてくれます。

足元はチロリアンシューズでしっかりと重みを出し、そこにヴィトンのキーポルで大人の余裕をプラス。ラグジュアリーと実用性を兼ね備えた小物使いが光るコーディネートです。

 

OVER KNIT:コットンニット

ヨーコサカモトのニット、エイトンのシャツのコーデ

こちらは、季節を問わず着られるコットン100%素材のオーバーニット。化学繊維を一切使用せず、天然繊維ならではの吸湿性・通気性・肌当たりの良さが魅力です。

シルエットはドロップショルダー×短丈バランス。これにより、ゆったり感がありながらもスタイルアップして見える設計になっています。ラフだけどルーズすぎない、絶妙なさじ加減が感じられる一着です。

ヨーコサカモトのニット、エイトンのシャツのコーデ

カラーはパステルブルー。軽やかでクリーンな色味が春の空気にぴったりで、インナーとしても一枚着としても使いやすいトーンです。

ヨーコサカモトのニット、エイトンのシャツのコーデ ヨーコサカモトのニットコーデ

Tシャツやシャツとのレイヤードも自在で、スタイリングの幅を広げてくれる万能ニットです。

 

YOKO SAKAMOTOのニットのコーディネート例

ヨーコサカモトのニット、白スラックス、プーマのダッドスニーカーのメンズコーデ

春らしいパステルブルーのニットに、オフホワイトのスラックスを合わせた透明感あるスタイリング。清潔感あふれるカラーリングに、同系色の異素材スニーカーを組み合わせることで、スポーティかつ洗練された印象を生み出しています。

ブラウンの巾着バッグでコーディネートにアクセントをプラス。ニュアンスカラーで構成された、バランスの取れた色使いがポイントです。

 

WORK WIDE TROUSERS - OLIVE:ワークパンツ

ヨーコサカモトのワークパンツのサイズ感

【YOKO SAKAMOTO】WORK WIDE TROUSERS - OLIVE

 

ワイドテーパードシルエットのワークパンツです。

このパンツに使用されている素材は、テンセル×コットンの混紡生地。テンセルとは、ユーカリなどの木材パルプから作られる「再生繊維(セルロース系繊維)」で、とてもやわらかく、肌にやさしく、吸湿性にも優れた素材です。サステナブルな素材としても注目を集めています。

ヨーコサカモトのワークパンツ

さらに、バイオウォッシュ加工が施されていることで、あらかじめ生地を酵素で分解し、新品でも履き込んだような自然な風合いを実現。これにより、見た目も着心地も、どこか肩の力が抜けたようなリラックス感が漂います。

ヨーコサカモトのワークパンツのサイズ感

ウエストはヒモ仕様で着脱も簡単ながら、タック入りの設計でクラシカルな表情もあり、野暮ったさを感じさせません。「イージーでワーク感もあるのに上品」という、ファッション好きが求めるバランス感覚が詰まっています。

ヨーコサカモトのワークトラウザーズ

まさにYOKO SAKAMOTOらしい、生活者の目線に立った機能性と美意識の融合が体現された一本です。

 

YOKO SAKAMOTOのワークパンツのコーディネート例

ネオンサインのパーカー、コモリの白シャツ、ヨーコサカモトのパンツ、クレマンのチロリアンシューズのメンズコーデ

カーキのワークパンツに、黒のオーバーサイズパーカーと白シャツをレイヤード。カジュアルなアイテム同士ながら、白シャツを挟むことで抜けすぎない大人の余裕が漂います。

パーカーのリラックス感に対し、チロリアンシューズの存在感が全体をビシッと引き締めてくれるのもポイント。オリーブ・黒・白の3色構成で、まとまりと動きのあるカラーリングに仕上がっています。

「ラフに見せながら、しっかり洒落てる」を狙いたい人に最適です。

 

 

YOKO SAKAMOTOのサイズ感|ジャストで着ても、自然と「ゆるさ」が宿る

ヨーコサカモトの柿渋シャツの着用感

YOKO SAKAMOTOの服は、大きく見せるためのオーバーサイズではなく、佇まいとして自然なゆとりが宿るシルエットが特徴です。

実際に着用している僕(176cm・62kg)でいうと、ユニクロではM~Lサイズがジャスト、オーバーサイズに着たいときはXLを選ぶことが多い体型ですが、YOKO SAKAMOTOではMサイズが一番しっくりきます。

というのも、YOKO SAKAMOTOの洋服はデザイナーズらしいゆとりあるパターン設計がされており、ジャストサイズでもほどよくリラックス感のあるシルエットに仕上がるため、あえてサイズアップする必要がないんです。

もちろんLサイズも試したことがありますが、ややルーズになりすぎて、本来の立体的なシルエットの美しさが少し損なわれてしまう印象。特にYOKO SAKAMOTOの服は「空気感」や「奥行き」で魅せるものが多いので、サイズ選びひとつで印象が大きく変わるブランドでもあります。

そのため、普段オーバーサイズ派の人でも、まずは自分の標準サイズ(ユニクロでMの方ならM)から試すのがおすすめ。しっかりゆとりがあるのに、だらしなく見えず、洗練された抜け感を楽しめます。

 

 

愛用歴7年のファッションブロガーが語る:YOKO SAKAMOTOのリアルな魅力

ヨーコサカモトの柿渋シャツ

YOKO SAKAMOTOの服は、一見シンプルに見えるものが多いですが、実際に着てみると「シンプルだけでは終わらない」奥深さがあります。

たとえば、柿渋染めシャツは、白や黒のパンツと合わせるだけでも十分に映える存在感があります。色のムラや陰影が自然なニュアンスを出してくれるので、スタイリングが苦手な人でもバランスよく決まるのが嬉しいところです。

また、リラックス感のあるシルエットは、シンプルなコーディネートや古着MIXにもスッと馴染みやすいです。

自分だけの経年変化が所有感につながるため、どんどん愛着が強まっていきます。

ヨーコサカモトの柿渋シャツの着用感

僕自身、YOKO SAKAMOTOを7年以上愛用してきました。これまで数多くのブランドを試してきましたが、ここまで長く「買い続けたい」と感じたブランドは多くありません。

特に印象的だったのが、シャツやパンツの動きやすさと空気をまとったような軽さです。見た目はどこか重厚なのに、着てみると軽やかで、ストレスが一切ない。まさに服に着られるのではなく、服と一体になるような感覚が味わえます。

そして何より、何年着ても「時代遅れ感がない」のがすごい。流行が変わっても、YOKO SAKAMOTOの服はいつも今っぽいままでいてくれます。これは、トレンドではなく、人の生活と向き合って設計されたデザインだからこそ成せる技だと思います。

ファッションを超えて、暮らしを支える道具としての服。その真価を実感できるブランドです。

 

 

YOKO SAKAMOTOはどこで買える?店舗・通販情報

YOKO SAKAMOTOのアイテムは、ブランドの公式オンラインストアを中心に、一部のセレクトショップや通販サイトで購入可能です。とはいえ、取り扱い店舗は限られており、すべてのアイテムが揃うわけではないため、気になる商品がある場合は公式サイトでのチェックが最も確実です。

また、シーズンごとの数量も限られており、人気アイテムはすぐに完売してしまうことも珍しくありません。なので、発売情報や再入荷のタイミングを逃さないように、インスタグラムをフォローしておくのもおすすめです。

さらに、中古市場に目を向けてみるのも一つの手。特にセカンドストリート(2nd STREET)などのリユースショップでは、YOKO SAKAMOTOの過去シーズンの希少なアイテムに出会えることもあります。状態の良い商品が比較的リーズナブルに手に入る場合もあり、「今は手に入らない名作」との出会いが楽しめるのも古着ならではの魅力。

新品・中古を問わず、自分だけのお気に入りをじっくり探すのも楽しみの一つです。

 

 

 

 

まとめ

YOKO SAKAMOTOは、派手な装飾やロゴで主張するのではなく、「素材」「シルエット」「空気感」で魅せる数少ないブランドです。どのアイテムにも「着る人の暮らしに寄り添う」という静かな思想が込められており、流行に左右されず長く付き合っていける相棒のような存在になってくれます。

本記事で紹介したアイテムやコーディネートを参考に、ぜひ自分だけのYOKO SAKAMOTOを見つけてみてください。きっと、あなたのワードローブに新たな深みをもたらしてくれるはずです。

それではまた別の記事でお会いしましょう。

 

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