本記事では、ルイスポールセンの「PH3 1/2-3」を徹底レビューします。
ルイスポールセンの照明は、世界的に最も有名といっても過言ではないほどの名作。ただ、
自分の部屋に合うサイズ感が分からない。
電気をつけた時の明るさを知りたい。
種類が多くてどれを選べばいいかわからない。
という人も多いはず。
本記事では、ルイスポールセンのペンダントライト「PH 3½-3」の魅力・明るさ・まぶしさ・サイズ感などを、実際に使用した感想をもとにレビューしていきます。
ルイスポールセンの照明を購入しようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
- ルイスポールセンのペンダントライト「PH3½-3」の魅力をレビュー
- ルイスポールセンのペンダントライト「PH3½-3」のサイズ感・明るさ・眩しさをレビュー
- ルイスポールセンのペンダントライト「PH3½-3」のインテリアコーディネート例
- ルイスポールセンのペンダントライト「PH3½-3」のガラスシェードが割れたときの対処法
それでは早速見ていきましょう。
ルイスポールセンのPHランプとは?
ルイスポールセンは、1874年に創業されたデンマークの歴史ある照明ブランドです。
日本のTVドラマや雑誌では常連の照明ブランドで、おしゃれなお家に一つはある照明ブランドと言っても過言ではないほどの人気があります。
その中でも「PHランプシリーズ」は、ポール・ヘニングセンが考案した、ルイスポールセンの中で最も代表的なシリーズの照明です。
ポール・ヘニングセンとは?
現在では世界的に有名となった「3枚シェードシステム」を1926年に完成させた、照明デザインのパイオニア的存在。
電球の光を完全にコントロールした、いわば光の支配者。
照明って眩しく感じることがありますよね。あれって、思ってる以上に人はストレスを感じているものです。
この光の眩しさに対して不快に感じる現象を、「グレア」と呼びます。
グレアを極限まで減らしたのが、ポール・ヘニングセンが開発した「3枚シェードシステム」です。
ポール・ヘニングセンは、何回も何回も光学的な計算を繰り返しました。
その結果、「対数螺旋」という曲線をシェードに利用することで、電球の眩しい光(グレア)をカットし、それと同時に必要な場所や方向に光が効率良く反射して届くことを発見しました。
ルイスポールセンの照明の中でも、グレアをカットして光を周囲に効率よく照らすことができるのは、このPHシリーズだけです。
ルイスポールセンの「PH3½-3」とは?
項目 | PH3 1/2-3の内容 |
サイズ | 幅 x 高さ x 長さ (mm)=330 x 307 x 330(2.0 kg) |
全長 | 1830 mm |
光源 | E26 LED電球(白熱電球100W相当) |
照明取付け仕様 | 引掛シーリング |
調光機能 | なし |
PHランプシリーズは、シェードのサイズによって商品名の番号がわけられています。簡単にいうと、「数字が大きくなるほどシェードのサイズが大きくなる」という感じです。
主なPHランプシリーズは以下のとおり。
『PH3 1/2-3』のサイズ感については後ほど詳しく解説しますが、PHランプの中でも少し大きめのサイズです。
PH3½-3はカラー展開が豊富
PH3½-3はカラー展開が豊富です。
僕が購入したのは「シルヴァー・クローム」というカラーですが、それ以外にも以下のようなカラー展開があります。
- シルヴァー・クローム(ガラスシェード)
- ブラックメタライズド(ガラスシェード)
- 真鍮メタライズド(ガラスシェード)
- ホワイト(アルミシェード)
- イエロー(アルミシェード)
- レッド(アルミシェード)
- グリーン(アルミシェード)
上記のとおり。ガラス製のシェードとアルミ製のシェードの2タイプです。
後ほど詳しく解説しますが、ガラスシェードは割れる可能性があります。
PH3シリーズを買うならガラスシェードが断然おすすめですが、割れるのが心配な人はアルミ製を選ぶのもありです。
ルイスポールセンのペンダントライト「PH3½-3」の魅力をレビュー
僕が購入したPH3 1/2-3はこちら。
ソケットカバーはシルバーを選びました。他にも、真鍮や銅のカバーもあります。
PH3½-3の最大の魅力といえば、とにかくこのおしゃれなデザインですよね。ルイスポールセンの照明はどれもおしゃれですが、PH3½-3ならではの魅力があります。それが、「シェード」です。
PHランプは、シリーズによってシェードの材質が異なります。PHランプの中でも最も人気のPH5は、シェードがアルミ製で少しカジュアルな印象があります。それに対しPH3½-3のシェードはガラス製です。乳白吹きで美しい光沢感が感じられるんです。
ルイスポールセンのペンダントライト「PH3½-3」のコードの長さ
PH3½-3は、コードを含めると全長「1830 mm」あります。天井が高い部屋でない限り、コードが長すぎて机の上についちゃいうんですよね。
なので、『コードハンガー』や『コードアジャスター』などを使ってコードの長さを調整する必要が出てきます。
家にコードハンガーがない人は、とりあえず以下のように結んで固定しておきましょう。
ちなみに、コードは注文時に短く設定することもできますが、引っ越す予定がある人は長さを変えずに注文するのがおすすめです。
(後でコードカットすることもできるので。)
ルイスポールセンのペンダントライト「PH3½-3」の明るさ・眩しさをレビュー
僕はダイニングテーブルの上にPH3½-3を1灯で吊るしていますが、テーブル周りを照らすには十分な明るさです(以下が実際の写真)。
部屋の広さは12畳程度。PH3 1/2-3はダイニング照明として使用しており、隣にリビング照明が別であります。
「3枚シェードシステム」のおかげで、直接目に光が入ってくることもありません。
電球から直接光を受ける内側はマットな質感になっており、目に心地よいソフトな光を反射してくれます。
ただ、実際に使って気づいた注意点が2つあります。
照明を吊るす高さについて
PHシリーズを吊るす高さは、一般的に机の上から60cm程度に設定するのがいいと言われています。
よく「60㎝だと低すぎる」という意見を見かけますが、70㎝以上になるとシェードの下から電球が見えてしまい、眩しく感じる可能性があります。
特に座高の低い方やお子様にとっては、なおさら眩しく感じやすいです。
「60cm以内が一番光をやわらかく感じられ、かつルイスポールセンの照明を上からも横からも美しく見ることができる」と言われています。
ただ僕は60~65cmも70~80cmも両方試しましたが、60cmでも眩しく感じてしまったので今は35cmに設定しています。
35㎝でも全く不便なく使えており、むしろ上からPH3の美しさを存分に楽しめています。
もし家の中に眩しいと感じる人がいたら、それに応じてお好みの高さに調整するといいですよ。
電球のワット数は好みが分かれる
PH3 1/2-3は100Wの電球を使えるので、照明周りがかなり明るくなります。
でも、人によっては明るすぎてちょっと眩しいと感じてしまうかもしれません。
直接光が目に入る眩しさではなく、「光が強すぎて眩しい」という感じです。
このように感じる理由としては、照明と人との距離が近いことが挙げられます。
先ほど解説したとおり、PHランプは机から60cm以内に吊るすことになるので、光を強く感じやすいわけです。
ただ、これはPHシリーズに限ったことではありません。ペンダントライトは天井のシーリングライトよりも距離が近くなってしまいますからね。
どうしても光が強い場合は、あえてワット数を落とすか、サイズの小さいPHランプを多灯使いするかです。
ガラスシェードのPHランプの種類
ガラスシェードのPHランプは、全部で4種類のサイズがあります。
項目 | 項目 | 項目 | 項目 | |
商品名 | PH2/1 | PH3/2 | PH3 1/2-3 | PH4 1/2-4 |
価格 | ¥ 79,200~¥ 82,500 | ¥ 100,100~¥ 107,800 | ¥155,100~¥163,900 | ¥ 343,200 |
幅 x 高さ x 長さ (mm) | 200 x 140 x 200 | 290 x 242 x 290 | 330 x 307 x 330 | 450 x 410 x 450 |
重さ | 1.0 kg | 2.0 kg | 2.0 kg | 5.0 kg |
材質 | 吹きガラス | 吹きガラス | 吹きガラス | 吹きガラス |
光源 | E17 LED電球(白熱電球40W相当) | E26 LED電球(白熱電球60W相当) | E26 LED電球(白熱電球100W相当) | E26 LED電球(白熱電球60W相当) |
PH3 1/2-3の1灯と同じ明るさを求めるなら、PH3/2は2灯、PH2/1は3灯並べる必要があります。
ちなみに、個人的には1灯で吊るすより3灯並べて吊るす方が好きなのですが、当時はPH3/2かPH2/1を複数買う余裕がなく断念。
1灯で照らすか2~3灯で照らすかは、人それぞれ好みで選べばよいかと。
ルイスポールセンのペンダントライト「PH3½-3」のインテリアコーディネート例
僕の部屋でPH3½-3を吊るしたイメージがこちら。
こんな感じでどシンプルな部屋ですが、PHランプがいいアクセントになってくれています。北欧ブランドなので、シンプルな木製家具やモダンな部屋にもすんなりマッチしてくれますよ。
アルミ製のPH3½-3だと以下のような感じです。
ルイスポールセンのペンダントライト「PH3½-3」のガラスシェードが割れたときの対処法
PH3½-3のシェードはガラス製なので、落としたら割れます。実は僕は一度、ガラスシェードを割っちゃったことがあるんです。
それは、両親が引っ越しの手伝いに来てくれたある日のこと。
ライトを吊るし、その下に机を置こうとしたときに、父がPH3に盛大に身体をぶつけました。その瞬間、PH3のボトムシェードが跳ね飛び、ダイニングテーブルの上でパリーン!と舞い散ったのです…。
その結果がこちら。
ご覧のとおり、電球があらわになってしまいました。
ここで1つ疑問が。
これって、もしかして全部買い直さないといけないのか?
僕の場合は一番下のボトムシェードしか割れてなかったので、この部品だけ売ってないのか調べてみました。
調べてみたところ、ボトムシェードだけで販売されていました。
届いたのがこちら。
ボトムシェードの値段は¥31,900円でした。全部買い直すと15~16万程度するので、全部買い直さなくて良かったです。
なので、もし同じように割ってしまったという人は、部品だけ買えば大丈夫なので安心してくださいね(3万でも高いけど)。
ちなみにボトムシェード以外の部品(ミドルシェードやアッパーシェード等)もあります。
ルイスポールセンのペンダントライト「PH3½-3」とPH5を比較
『PH5』は、ルイスポールセンのペンダントライトとしては日本で一番人気かもしれません。
インテリア好きの間では有名なACTUS(アクタス)の『123人の家』という本では、ダイニングのペンダントライトとしてルイスポールセンを使っている人がかなり多かったのですが、そのほとんどの方がPH5を選んでいました。
123人の家
アクタス社員の方を含め、インテリアがオシャレな方が実際に暮らす部屋を123人分紹介している本。
インテリアのプロの実際の部屋のこだわりを垣間見える数少ない良書です。
僕はこれでますますインテリアに没入しました。辞書並みの分厚さでかなり見ごたえがあります。
両者を比較したのがこちら。
PH3 1/2-3 | PH5 | |
価格 | ¥155,100~¥163,900 | ¥114,400~¥143,000 |
幅 x 高さ x 長さ (mm) | 330 x 307 x 330 | 500 x 267 x 500 |
重さ | 2.0 kg | 2.5 kg~3.5 kg |
材質 | 吹きガラス | シェード:アルミ、ボトムカバー:フロストガラス |
光源 | E26 LED電球(白熱電球100W相当) | E26 LED電球(白熱電球100W相当) |
PH5はPH3 1/2-3と同じ100W相当の明るさですが、値段はPH5のほうが安いです。
PH5は大部分がアルミなので、割れるリスクは少なめ(一部ガラスなのでリスク0ではありません)。
ファッションでいうと、PH3½-3がキレイめ、PH5がカジュアルって感じです。
個人的にはPH5よりPH3の方が断然かっこいいと思いますが、この辺は好みですね。
まとめ:ルイスポールセンの「PH3½-3」はおしゃれで明るい!割れないよう取り扱いには注意。
今回のポイントを簡単にまとめておきます。
おさらいポイント
- PH3 1/2-3のシェードは美しいガラス製
- 100Wの電球が使えるのでかなり明るい
- 机からの高さは60cmが推奨されている
- コードの長さは変更可能
- 落とすと割れるので注意が必要(割れたら部品だけ買えばOK)
ルイスポールセンのPHシリーズは、見た目の美しさだけでなく「光の届き方」という点から見ても最高傑作。
一人暮らしの大人の方でも、これから小さなお子様ができるご家庭でもオススメです。
ぜひご自身のお部屋のイメージを想像しながら、お気に入りを見つけてみてくださいね。
それではまた別の記事でお会いしましょう。
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