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ユニクロのカシミヤセーターは洗濯すると縮む?正しい洗い方を徹底検証

ユニクロのカシミヤセーターは洗濯すると縮む?洗濯機と手洗いで比較検証してみた
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KEN

月間最高18万PVのファッションブログ『K2J』を運営。大手アパレルのパーソナルスタイリングサービスでECスタイリストとして勤務し、ファッション色彩能力検定1級を保有。大手メディアへのファッションスナップ掲載経験や、医学研究科修士課程で培った分析力を活かし、理系的視点から「ロジカルなおしゃれ」を提案。これまでに100点以上のファッションアイテムやサービスをレビューしてきた「服好きの視点」から、読者目線に寄り添ったリアルなファッションコンテンツを発信中。

ユニクロのカシミヤセーターって洗濯したら縮むのかな?洗濯機で洗っても大丈夫?正しい洗い方が知りたい。

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 

ユニクロのカシミヤセーターを愛用している人はたくさんいるはず。でもカシミヤの管理で悩みがちなのが洗濯問題ですよね。

カシミヤはデリケートな素材なので、毛羽立ちやすく虫食いの被害にもあいやすかったりします。でも毎回クリーニングに出すのも大変だし、できれば自宅で洗濯したいですよね?ただ、「カシミヤの洗い方がわからない」「洗濯すると縮みそうで心配」という人も多いはず。

 

そこで本記事では、ユニクロのカシミヤセーターを洗濯機で洗う場合と手洗いで洗う場合で、縮み具合がどのくらい変わるのか比較検証してみました。正しい洗い方が知りたい、失敗したくない方は、ぜひ参考にしてください。

それでは早速見ていきましょう。

 

 

ユニクロのカシミヤセーターは本当に洗濯で縮む?

ユニクロ_カシミヤタートルネックセーター(長袖)_レディース_ (1)

【UNIQLO】カシミヤタートルネックセーター(レディース)

 

ユニクロのカシミヤセーターは、洗い方を間違えると縮みます。でも、ちゃんとポイントを押さえて洗えば、ふんわり感を保ったまま長く着ることが可能です。

じゃあ、なぜカシミヤは縮むのか?カシミヤの繊維のしくみや、ユニクロの素材の特徴をやさしく解説していきますね。

 

カシミヤはなぜ縮む?理由をわかりやすく解説

ユニクロ_カシミヤタートルネックセーター(長袖)_レディース (29)

カシミヤはヤギの毛から作られた、細くてなめらかな素材です。その毛の表面には、目には見えない「うろこ」のようなもの(※専門用語で「スケール」と呼びます)がたくさんついています。このスケール同士が、熱や摩擦でこすれ合うと、くっついて絡まりやすくなるんです。

その結果、セーター全体がギュッと縮んでしまうんですね。これを「フェルト化」といって、カシミヤやウール製品でよく起こる現象なんです。

特に注意が必要なのが、40度以上のお湯や、ゴシゴシこするような洗い方、アルカリ性の強い洗剤。こういった条件がそろうと、カシミヤは一気に縮んでしまいます。

 

たとえば、45℃以上のお湯に数分つけただけで、着丈が2〜3cm縮むこともあります。しかも一度縮んだら、もとに戻すのはけっこう大変です。

 

ユニクロのカシミヤってどんな素材?他のブランドと何が違う?

ユニクロ_カシミヤタートルネックセーター(長袖)_レディース_タグ (1)a

ユニクロのカシミヤセーターは、やわらかくて細い毛をしっかり編み込んで作られているのが特徴です。見た目はスッキリしていて上品。しかも軽くてあたたかいので、毎年人気なんですよね。

ただし、編み目が細かくて密に作られている分、縮みやすい一面もあります。これはどのブランドでも同じで、高級ブランドのカシミヤも、洗い方を間違えれば一発でダメになります。

ブランドによって違うのは「毛の太さ」や「長さ」、あとは「編み方」。ユニクロのカシミヤは、上品見えするのに手に届きやすくて、丁寧に扱えば長く着られるちょうどいいバランス。だからこそ、縮ませないための知識がとっても大事なんです。

 

カシミヤが縮む原因ベスト3「熱・摩擦・アルカリ」を科学的にチェック

カシミヤが縮む原因は、主にこの3つ。

原因 なにが起きる? やってしまいがちな例
毛のうろこが開いて絡まりやすくなる お湯で洗う、乾燥機を使う
摩擦 うろこがこすれ合ってくっついてしまう ゴシゴシ洗い、洗濯機で普通コース
アルカリ 毛の表面が傷ついてしまい、フェルト化が進む 強い洗剤や漂白剤を使う

 

つまり、「ぬるま湯でやさしく洗って、中性洗剤を使う」。これが縮ませない鉄則なんです。

洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットに入れて「おしゃれ着コース」に。手洗いのときは、押し洗い&やさしく脱水。これだけで、縮みリスクはグッと下がります。

 

 

【実験】実際に洗ってサイズ計測!検証条件と結果公開

今回はユニクロのカシミヤタートルネックセーターを、「手洗い」と「洗濯機(おしゃれ着モード)」の2パターンで洗って、縮み具合を数字で比べてみました。

ユニクロ_カシミヤタートルネックセーター(長袖)_レディース_洗濯表示

洗濯表示は「手洗い」推奨。

 

検証セットアップ

項目 手洗いパターン 洗濯機パターン
セーター ユニクロ カシミヤタートルネック 同左
洗剤 エマール(中性・ウール対応) 同左
水温 20 ℃前後(常温) 15 ℃設定
手順 裏返してたたみ、押し洗い5回+10分つけ置き→脱水のみ洗濯機→平干しネットで陰干し 裏返してたたみ、洗濯ネットに入れておしゃれ着モード→平干しネットで陰干し
所要時間 約15分+干し時間 約30分+干し時間

 

ポイント

  • エマールはpH7の中性だからカシミヤのうろこ(スケール)を傷めにくい。漂白剤や蛍光増白剤も無配合です。
  • ユニクロ公式も「ぬるま湯(40 ℃以下)で優しく洗う」ことを推奨しており、今回の条件はガイドライン内。
  • 洗濯機はドラム式。脱水時間は1~2分程度。

 

この時点で「本当に差が出るの?」と気になりますよね。結論を言う前に、先に数字をお見せしましょう。

 

洗濯前後の寸法変化

結論は意外。手洗いと洗濯機(おしゃれ着モード)で縮み具合はほとんど同じでした。特にタートル部分と袖周りは±1 cm以内。差が出たのは身幅・裾幅ですが、-1〜-2 cm程度。

 

手洗いの結果

部位 洗濯前 洗濯後 変化
タートルネック首元 21 cm 22 cm +1 cm
身幅 53.6 cm 52.6 cm ‑1 cm
袖丈 58 cm 59 cm +1 cm
袖幅 9.6 cm 9 cm ‑0.6 cm
裾幅 51 cm 49 cm ‑2 cm

洗濯機(おしゃれ着モード)の結果

部位 洗濯前 洗濯後 変化
タートルネック首元 19.2 cm 19.6 cm +0.4 cm
身幅 53.6 cm 51.6 cm ‑2 cm
袖丈 59.6 cm 59.8 cm +0.2 cm
袖幅 9.2 cm 9.2 cm 0 cm
裾幅 49 cm 47 cm ‑2 cm

洗濯後の状態

ユニクロのカシミヤセーターの洗濯前後の比較

【上】洗濯前【下】洗濯後

ユニクロのカシミヤセーターを洗濯した後の状態比較

【黒】洗濯機後【白】手洗い後。毛羽立ちはどちらもほぼゼロ。光を当てても表面の毛が立たないのを確認。

 

成功例と失敗例から学ぶ縮み防止ポイント

成功パターン 失敗パターン なぜそうなる?
20 ℃以下の水温 40 ℃以上のお湯 熱でスケールが開き絡まる
中性洗剤+短時間 アルカリ洗剤+長時間浸け置き アルカリで表面が荒れフェルト化
押し洗い or おしゃれ着モード 通常コースで強い攪拌 摩擦でスケール同士が噛み合う
30秒だけ脱水→平干し 3分以上脱水→ハンガー干し ねじれ+重力で形崩れ

 

今日からできる3つの鉄則

  1. 30 ℃以下の水+中性洗剤(エマールなど)。
  2. 押し洗い5回 or 洗濯ネット+おしゃれ着モード。迷ったら機械に任せてもOK。
  3. 脱水は1分前後→平干しネット。乾燥機は絶対NG。

 

この3ステップを守れば、ユニクロ カシミヤセーター 洗い方で悩む時間がグッと減ります。逆に普通コース&熱めの湯で回すと、次の冬に「サイズアウト…」と嘆く未来が待っているので要注意です。

 

 

ユニクロのカシミヤセーターを縮ませない洗い方

ユニクロのカシミヤセーターって、タグにも「手洗い可」と書いてありますよね。でも実際は「どうやって?」「何を使えばいいの?」と迷う人も多いはず。

ここでは、ユニクロが公式におすすめしている洗い方をプロ目線で読み解きながら、僕が毎シーズン実践している鉄板ルーティンを「手洗い編」「洗濯機編」にわけて5ステップに凝縮。どれもすぐ真似できるので、今日から取り入れてみてください。

 

【手洗い編】カシミヤセーターの洗い方

step
1
洗濯前のブラッシング

洗濯前に、カシミヤ専用のソフトブラシで表面を優しくなでる。これだけで空気中のホコリや皮脂の膜を取り除き、毛玉(ピリング)の発生率が激減します。ブラシの超細密毛が繊維の隙間に入り込み、絡みかけた毛同士をほどくイメージ。

たとえるなら、髪をとかす前にリンスで滑りを良くする感じ。絡まりをほぐしておくと、洗濯でフェルト化しにくいんです。

 

ぶっちゃけ僕はブラッシングしてないので、めんどくさい場合はやらなくて大丈夫です。

 

step
2
30 ℃以下のぬるま湯に中性洗剤を混ぜる

バケツにためた水

20℃前後のぬるま湯に中性洗剤やおしゃれ着用洗剤を混ぜましょう。代表的な洗剤はエマールですね。僕もおしゃれ着洗いにはいつもこれを使ってます。


 

スケール(うろこ)は40 ℃付近で急膨張し始め、摩擦がなくても絡みやすくなります。だから冷たいかなくらいがちょうどいいです。

 

step
3
カシミヤセーターをぬるま湯に浸して押し洗い

ユニクロのカシミヤセーターを裏返しでたたむ

カシミヤセーターを必ず裏返しにたたんだ状態にしましょう。そのあと、ぬるま湯につけて押し洗いします。あまり動かすと毛羽立ちの原因になるので、優しく押す程度でOK。

ユニクロのカシミヤセーターの押し洗い

数回押したら上に持ち上げて、再度押し洗いをします。

ユニクロのカシミヤセーターの押し洗い

これを大体4~5回繰り返した後、10分ほどつけ置きしておきます。

そのあと水を変えて、もう一度押し洗いを4~5セット行います。泡がなくなるまで水の交換と押し洗いを繰り返しましょう。

 

step
4
洗濯ネットに入れて短時間脱水

メッシュネットにふんわり畳んだ状態で、洗濯機の脱水機能を使って脱水しますネットがバンパーの役目を果たし、攪拌時の摩擦を約50%カットすると言われています。

脱水は30秒~1分で十分。余分に回すと遠心力だけで毛同士が絡むので要注意です。

 

step
5
平干しする

平干しネット

水を含んだカシミヤは重みで伸びやすいです。だから平干しネットで寝かせ干しがマスト。ニットは濡れている状態が長くなると縮みの原因になるので、効率よく乾かすのが肝です。

平干しネット

2~3段あるネットなら、複数のニットをさらに効率よく干すことができます。


 

ニットは日焼けすると色褪せの原因になるので、日陰で干すようにしましょう。

 

step
6
スチーマーをかける

このステップは必須ではありませんが、乾いた後、または8割乾きくらいでスチームを浮かせて当てると繊維がふっくら起き上がり、元のとろみが戻ります。

コツは「触らず浮かす」。アイロンを生地に置くとテカリやプレス跡が出るので、2〜3 cm離して蒸気だけ浴びせましょう。

 

ユニクロのカシミヤセーターの場合は、ノンアイロンでも気にならないくらいキレイな状態でした。

 

step
7
オフシーズン保管&防虫対策で寿命を伸ばす

最後に忘れがちなのが保管方法。シーズンオフは畳んで通気性のあるコットン袋+防虫剤で収納。シダーの香りなどは、衣類害虫が嫌う成分が含まれているので、天然のバリアになります。

僕はムシューダを使っていますが、今のところ一度も虫食い被害はありません。

 

【洗濯機編】カシミヤセーターの洗い方

手洗い編を見ておわかりのとおり、結構めんどくさいですよね。でも、洗濯機のおしゃれ着モードはめちゃめちゃ楽です。ここからはいつも僕がやっている洗濯機での洗い方についてご紹介します。

 

step
1
セーターをたたんでネットに入れる

ユニクロのカシミヤセーターを裏返しでたたんでネットに入れる

裏返しにしたカシミヤセーターを、たたんで洗濯ネットに入れましょう。

ネットはサイズが大きすぎると、中でニットが踊ってしまって摩擦が生じてしまうので、必ずニットにぴったり合うサイズ感を選んでください。


 

step
2
おしゃれ着モードで洗濯開始

洗濯機はおしゃれ着モードで15℃

カシミヤセーターを洗濯機に入れ、中性洗剤を投入したら、「おしゃれ着モード」や「ソフトコース」で洗濯を開始します。

温度が指定できる場合は30度以下(僕は20℃前後でやってます)で設定しておきましょう。

 

これ以降の手順は、手洗い編と同じです。日陰で平干して乾いたら終わり。めちゃめちゃ簡単です。

 

重要なのは、裏返しでネットに入れる・30度以下でおしゃれ着モードにする・平干しするの3つです。

 

 

まとめ|正しい洗い方でユニクロのカシミヤセーターを長く楽しもう

ユニクロのカシミヤセーターは、品質と価格のバランスが秀逸な名品です。ただし、お手入れを間違えると縮むのも事実。

でもご安心を。今日ご紹介した正しい洗い方を押さえておけば、ふわっとした風合いも、上品なシルエットも、何年先までもキープできます。

 

おすすめケア用品

アイテム 特徴
エマール 中性でカシミヤ対応。香りもやさしい
洗濯ネット たたんだカシミヤをふんわり守る
カシミヤ専用ブラシ 浅草アートブラシは馬毛+豚毛MIXでプロも愛用
平干しネット 型崩れ防止のマストアイテム
ムシューダ 保管時の虫&湿気対策に

 

高級素材=お手入れが面倒、というイメージがあるかもしれません。でも実際は、少しの気配りで長く・美しく保てるのがカシミヤの魅力。ユニクロのカシミヤは、その第一歩にぴったりの一着です。

洗い方ひとつで、見た目も、肌触りも、何倍も変わります。次に袖を通したとき「うわ、まだふわっふわ…」と感動できるように。今日からぜひ、正しいお手入れをはじめてみてください。

 

それではまた別の記事でお会いしましょう。

 

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