
そう思っている方に向けて、この記事では僕が実際に愛用しているヴィンテージのグッチ ビットローファーをもとに、リアルな着用レビューをお届けします。
ホースビットが特徴的なこのローファーは、1953年に誕生して以来、ラグジュアリーな革靴の代名詞として世界中で愛されてきました。現行モデルとヴィンテージでは細かなディテールや履き心地も異なり、サイズ選びで悩む人も少なくありません。
この記事では、以下のポイントを丁寧に解説していきます:
この記事を読めば、自分に合う一足が明確になるはずです。
それでは早速見ていきましょう。
グッチのビットローファーはなぜ人気?3つの魅力をレビュー
① グッチを象徴するエレガントなビット金具
1920年代、グッチは乗馬用の革製馬具を作る工房としてスタート。そこで使われていた「くつわ=馬の口にくわえる金具」をミニサイズでローファーの甲に飾ったのが 、1953 年誕生のホースビットローファーです。
誕生から70 年たった今もメトロポリタン美術館に収蔵され、「1953」モデルとしてケンダル・ジェンナーやNew Jeans ハ二など、現代のセレブも愛用。「ビットローファーの元祖=グッチ」という認識が広まり、世界中のファッション愛好家に愛用されています。
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② ドレスにもカジュアルにも映えるフォルム
ローファーは形で印象が分かれますが、1953モデルはノーズ(つま先)が長すぎず、ボリュームも控えめ。なので、カジュアルシーンにも馴染みやすいフォルムになっています。
さらにここに「ブレイク製法」が効いています。ブレイク製法(マッケイ製法)とは、アッパー・中底・アウトソールを一気に縫う作りのこと。コバ(靴底の張り出し)が小さく、横から見てもスリムです。
この薄さのおかげで、ドレススタイルからカジュアルコーデまで、どんな服装ともマッチする仕上がりになっています。
③ 「革靴は痛い」常識を覆す快適さ
アッパーはモカシン構造(1枚革で足を包み込み、甲で縫い合わせる)。縫い目が少ないぶん足当たりがやわらかく、「革の靴下」のようにフィットしてくれます。
最近はラバー・クッション入りソールを備えたモデルも登場しており、履き心地はさらに向上しています。革靴が苦手でもすぐ馴染んで長く歩けるので、オフィスから街歩きまでストレスフリーなんです。
実際どうなの?グッチのビットローファーの評判まとめ
グッチのビットローファーは、「一生モノの革靴」として世界中で語り継がれる存在。でも、実際に履いた人たちはどう感じてるのか?本当にそんなに良いのか?
X(旧Twitter)で口コミを調査し、良い面・悪い面、どちらもリアルな声を包み隠さず紹介します。
SNS上のリアルな声【良い評判】
まず目立ったのが「見た目がとにかく美しい」「想像以上に履き心地がいい」という声。
グッチのビットローファーの満足度が高すぎる
— Narky (@narky_r) December 7, 2023
靴に無頓着な娘が珍しくローファー欲しいとか言い出したので、ウェストンやチャーチなどと迷いつつ、グッチのクラシックなビットローファーを試着させたら、圧倒的にカッコよくて即決。白いソックスが似合うってすごい靴だなぁ。 pic.twitter.com/uuj1nfWd0r
— ミケラニアン😼 (@TSUBBY8) January 3, 2024
GUCCI
唯一好きなハイブランド😌
BALLYやフェラガモのビットローファーも履いたけどGUCCIが1番美しいと思うし履きやすい☺️
ハウス・オブ・グッチも面白かった😌
昔は財布、カバン、ベルト、時計とかあったけど今残ってるのは靴だけ😌💕#いいねの数だけ好きなものの話をする pic.twitter.com/dMnmOjotWL— モコタ (@mokotaBianchi) July 1, 2023
グッチでプレッピーするって憧れ
絶対ビットローファー履きたい— あやで (@AmotoiD) April 21, 2021
こうした声に共通するのは、ビットローファーの生みの親であるグッチの完成度の高さにあります。デザインだけでなく履き心地も良い。まさに憧れの存在です。
SNS上のリアルな声【悪い評判】
いくら名作といっても、欠点がゼロなわけではありません。とくに多かったのが、「価格が高すぎる」と「サイズ選びが難しい」という声です。
私もグッチのビットローファー欲しいよ
買えない— 疫病🦔 (@doggo_20703) October 21, 2024
グッチのビットローファー15万くらいするじゃん
買えないよ
vansの1万で悩むくらいなのに— 疫病🦔 (@doggo_20703) October 22, 2024
グッチのビットローファー欲しいけど、絶対サイズ合わないw
めんごです…— わたぬき (@wtnk7772) October 26, 2023
値段については、現在の定価が日本円で税込15万円台。数年前までは10万円程で買えましたが、原材料費高騰や円安の影響で、どこのブランドも値上がりが激しいです。
さらに、海外ブランドの靴なので、サイズが合わないという人もチラホラ。甲高・幅広の足型の人には合いにくい傾向があります。
実際、僕もこのあとレビューしますが、グッチのローファーは甲が低く、幅が狭いラスト(木型)を使っていて、サイズ選びを間違えると靴擦れやパカパカの原因になります。
グッチのビットローファーのサイズ感レビュー|他ブランドとの比較で徹底検証
結論から先にいうと、普段と同じサイズ感でジャスト。ただし横幅はタイトなので、分厚い靴下はアウト。理由を順に解説します。
筆者の足の実寸とスニーカーサイズ一覧
まずは僕の足のサイズと、普段履いているシューズとの比較表をご覧ください。
ブランド名 | モデル名 | 着用サイズ(cm) |
CONVERSE | ALL STAR(オールスター) | US9(27.5cm) |
adidas | STAN SMITH(スタンスミス) | 27.0~27.5 cm |
adidas | SUPERSTAR 82(スーパースター82) | 27.5 cm |
adidas | SAMBA(サンバ) | 27.5 cm |
adidas | GAZELLE INDOOR(ガゼルインドア) | 27.5 cm |
new balance | 2002R | 27.5 cm |
new balance | 993 | 27.5 cm |
new balance | 997 | 27.5 cm |
KLEMAN | PADRE(チロリアンシューズ) | 42(27.0〜27.5cm) |
G.H.Bass | LOGAN(ペニーローファー) | US9(27.0cm) |
項目 | 筆者の足のサイズ |
足長 | 26.7cm |
靴の推奨サイズ(足長から+0.5cm) | 27.5cm |
足幅 | ふつう |
土踏まず | なし(偏平足) |
甲の高さ | 低い |
かかと幅 | 広い |
約7割が27.5 cm。ときどきハーフサイズ上げる、下げる、というバランスです。
グッチのサイズ表で確認
出典:GUCCI;https://www.gucci.com/jp/ja/;2022-12-13参照
GUCCI公式サイズガイドでは、8 ½=27.5 cm と明記。幅表記の「D」はメンズ標準よりやや細め 。D<E<EE<EEE<EEEE の順で広くなります。
実際に履いたリアルな感想、履き心地
サイズ感
普段通りのサイズ選びでジャストでした。ただ、厚手のソックスを履くと甲が押されて窮屈になり、長時間履くと痛みも発生します。
着脱
まず、ローファーなので靴ベラは必須。足を入れると「ファスッ」と空気が抜ける音が聞こえます。ヒールが真空パックのようにピタッと吸い付くフィット感です。
歩行
かかと浮きはゼロ。モカシン構造と薄いブレイクソールのおかげで返りも良好です。スニーカーに近い軽快さを感じます。
馴染み
ヴィンテージなので、履き始めからまるで長年履いたようなやわらかいレザーでした。
失敗しないサイズ選びまとめ
- 甲低〜普通・幅普通 → いつものサイズでOK
- 甲高・幅広 → 0.5 アップ or ワイズ違いを検討
これが選び方のコツです。
ローファーはヒモで調整できないので、足長より甲の高さと足幅を優先するのが正しい選び方です。
ハーフサイズ迷ったら、大きめを選んで中底で微調整するのがおすすめ。小さいと革を伸ばすのが大変です(僕はG.H.Bassのローファーで小さめを選び、苦しい思いをした経験があります)。
グッチのビットローファーのコーデ術|失敗しないポイント
① カジュアルコーデはビットローファーで格上げ


ポロシャツ:LACOSTE、パンツ:Levi’s(古着)、シューズ:GUCCI(vintage)、サングラス:OLIVER PEOPLES、ベルト:Hender Scheme、ブレスレット:vintage
「Tシャツにデニム、スニーカー」。これは誰もが通る王道のカジュアルコーデ。でも、そこにグッチのビットローファーを合わせるだけで、驚くほど洗練された印象に変わるんです。
理由はシンプル。グッチのビットローファーは、ただの革靴ではなく、金具というジュエリーを身にまとった存在だから。カーフレザーの艶と、ゴールドの輝きがカジュアルなアイテムに「緊張感」と「品格」をプラスしてくれるんですね。
たとえば、白Tシャツやポロシャツにデニムという超シンプルな装いに、黒のビットローファーを添えるとどうでしょう?スニーカーではラフすぎたコーディネートが、一気に大人の余裕を感じさせるスタイルに仕上がります。
② キレイめコーデは抜け感を意識
ビットローファーは、セットアップやスラックスとの相性も抜群。でもここでも注意点がひとつ。きれいめな服装+ビットローファーだけだと、どうしても「ガチすぎる」印象になりがちなんです。
そこでおすすめなのが、「抜け感」のテクニック。たとえば、ジャケット×スラックスに、シャツではなくTシャツを合わせてみてください。Tシャツのカジュアルさが余白を生み出し、ガチガチなコーディネートに余裕が生まれます。
また、バッグやベルトなどのレザー小物とローファーの色味を揃えることも重要なポイント。ブラックでまとめれば都会的に、ダークブラウンで統一すれば知的でやわらかな印象に仕上がります。
グッチのビットローファーはどこで買える?価格帯とおすすめショップ
グッチのビットローファーが気になってきたら、次に気になるのは「どこで買うか」ですよね。
実はこの靴、新品とヴィンテージで価格もデザインも結構違うんです。しかも中古市場は人気アイテムゆえに「運」と「見極め」が試されます。そこでこの章では、グッチのビットローファーを失敗せずに手に入れるための選び方と購入ルートを、まるっと解説していきます。
新品モデルとヴィンテージの違いとは?
今なぜかグッチのビットローファーが欲しくなってる。しかも昔の。
— りやー (@Lhamatototo) May 29, 2023
まず、新品モデル(現行の1953モデル)とヴィンテージ(中古・旧型)では、価格が大きく異なります。新品モデルは、公式サイト価格で15万円台。一方、ヴィンテージ品は年代や状態にもよりますが、2万円台から6万円前後で流通しています。
もう一つ大きな違いは、インソールのデザイン。現行の1953には、2013年以降から採用されている「GUCCIの60周年記念タグ」が入っています。一方、ヴィンテージ品はシンプルで上品な「GUCCI」ロゴが入っているパターンが多いです。
その他、細かな違いはあれど、大部分のデザインは似ています。とくにヴィンテージはスウェードモデルなども人気で、狙いどころです。
ただし、価格が安い分、状態の見極めは重要。次の項目で注意点をしっかりおさらいしておきましょう。
ヴィンテージを選ぶときの3つの注意点
ヴィンテージローファーを選ぶなら、以下の3つは必ずチェックしましょう。
① ソールのすり減り具合
アウトソールが削れていると、修理が必要な場合も。特にヒール部分の斜め減りがないか要確認。
② ビット金具の状態
グッチの象徴でもある“ホースビット”は、真鍮製が多く、サビや変色が出ていることも。
軽いくすみは磨けば復活しますが、ぐらつきや折れは修復困難なケースもあるので要注意です。
③ アッパーレザーのシワ・傷
革の経年変化は味にもなりますが、深いシワや乾燥によるヒビ割れがあると寿命が短くなります。触ってみてカサつくようなら、保湿クリームをすぐ入れてあげた方がいいかもしれません。
安く買いたい人向け:狙い目ショップと選び方
「できるだけ安く手に入れたい」という人におすすめなのは、以下のような信頼性のあるショップです。
実際に僕もヴィンテージショップで購入しましたが、店舗は出会い重視なんですよね。いつどこに入荷するかが読めず、SNSや店頭に足しげく通う必要があるため、時間と運が求められます。確実に手に入れたいなら、やっぱりネットでの検索を活用するのが最も効率的。
「いつか欲しいな」と思ってると、あっという間に売れてしまうのがグッチのビットローファー。特に状態がよくて価格も手頃な個体は、すぐにSOLD OUTになる傾向があります。「気になったらまずはチェック」という感覚で、定期的にオンラインショップをのぞいてみるのがおすすめです。
GUCCIのビットローファーは以下のショップで購入できます。
まとめ | グッチのビットローファーはこんな人におすすめ
白T+デニム派でも「足元を本気で格上げしたい」と思った瞬間が、きっと一度はあるはず。そんなあなたにこそ、グッチのビットローファーはうってつけです。
こんな方におすすめ
- 革靴が苦手なファッション好き:スニーカー並みに柔らかいモカシン構造だから、「革靴=痛い」の先入観がスッと消えます。
- 一生モノを探している人:70 年デザインが変わらない=流行に左右されにくい。ソール交換で10年、20年と育てる楽しさも。
- 幅広いスタイルに合わせたい人:上品な格があり、アクセントになりながらも、幅広いパンツに合わせられます。
グッチのビットローファーのレビュー結果まとめ
最後に、グッチのビットローファーのレビュー結果を5点満点評価でまとめました。
項目名 | 評価 | 説明 |
---|---|---|
デザイン・シルエット | 70 年変わらないホースビットローファーのアイコン。デザイン・シルエットともにバランスが良く、期待を裏切らない完成度。 | |
革の質感・育ちやすさ | カーフレザー(子牛革)はきめ細かくやわらかい。履き込むことでツヤが増し、エイジング(経年変化)が楽しめる。 | |
履き心地・フィット感 | モカシン構造+マッケイ製法で返りが良く、かかとが深めに設定されているため、ホールド感が高い。足へのフィット感が抜群。 | |
サイズ感・木型の相性 | ワイズDでやや細身のため、甲高・幅広だとややタイトに感じる可能性もあり、万人向けではない。甲低〜普通なら普段サイズでOK。 | |
革の耐久性・修理のしやすさ | マッケイ製法のため、ソールが摩耗してもオールソール交換(全面貼り替え)は可能。ただし場所を選ぶ場合あり。 | |
雨の日の耐水性 | レザーソールなので雨天は弱め。現行モデルはラバーソール版もあり。防水スプレーで対策必須。 | |
作り・縫製・仕上げの丁寧さ | イタリア職人による手作業のビット取付け、コバの磨き、均一なステッチ。高級ラインの基準を満たしている。 | |
コーディネートの汎用性 | キレイめのセットアップから白T×デニムまで守備範囲が広い。得にカジュアルコーデを格上げする汎用性の高さは魅力的。 | |
ブランド価値・信頼性 | 1953 年の誕生以来、メトロポリタン美術館所蔵の歴史的モデルを持つ。長年にわたり「元祖ビットローファー」として定番入りしている点でブランド信頼性は極めて高い。 | |
コスパ(価格と価値のバランス) | 定価約 15 万円は高額だが、リセール市場(5〜9 万円)でも需要が高く、長期使用+修理可能という前提なら投資価値は妥当。 |
平均:3.9点/5点
ビットローファーを探している人なら、生みの親であるグッチがまず間違いない選択です。新品でも中古でも、あなたの好きな方法で選んでみてくださいね。
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