デザイナーズブランドという言葉をよく耳にするけれど、「具体的にどういう意味なのか?」「実際にどんなブランドが含まれるのか?」「ラグジュアリーブランドとの違いは何か?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、デザイナーズブランドの定義や特徴をわかりやすく解説し、系統別の人気ブランドを一覧でご紹介します。クラシック、ストリート、モード、ミニマルといったスタイルごとの代表的なブランドを知ることで、あなたの好みに合うブランドが見つかるはずです。
これからデザイナーズブランドに挑戦したい方はもちろん、すでに愛用している方にとっても役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは早速見ていきましょう。
デザイナーズブランドとは?
デザイナーズブランドの定義
デザイナーズブランドとは、デザイナーの世界観(美学や哲学)を反映し、独自のデザインを展開するブランドのことです。多くの場合、デザイナーは1人~2人体制ですが、それ以上になることもあります。
大量生産を目的としたファストファッションとは異なり、素材やシルエット、縫製にこだわりがあり、特定のスタイルやアイデンティティを持つことが特徴です。
日本で最初にデザイナーズブランドがブームになったのは、1980年代に登場した以下のブランド。
- COMME des GARCONS(コムデギャルソン)(デザイナー:川久保玲 氏)
- Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)(デザイナー:山本耀司 氏)
- ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)(デザイナー:三宅一生 氏)
上記のブランドは現在も世界的に評価されています。
ラグジュアリーブランドとの違い
ルイ・ヴィトン、グッチ、シャネルのようなラグジュアリーブランド(ハイブランド)も、一人のデザイナーがデザインを手掛けていることから、広い意味では「デザイナーズブランド」といえます。ただし、ラグジュアリーブランドのことを「デザイナーズブランド」と呼ぶことは実際にはあまりありません。その理由は、両者に「価格帯」と「ブランドの立ち位置」に違いがあるからです。
ラグジュアリーブランド(ハイブランド)
- 長い歴史と伝統がある(例:Louis Vuitton、Gucci、Prada)
- 価格帯が高く、富裕層向け
- デザイン・素材・品質のすべてにおいて最高級
デザイナーズブランド
- デザイナー個人の美学を反映
- 価格帯はラグジュアリーより低め
- ハイブランドに引けを取らず高品質なものが多い
ただし両者は厳密にわけられるものではなく、ハイブランドともいえるし、デザイナーズブランドともいえるパターン(どっちで読んだらいいか迷うブランド)もあります。それくらい、デザイナーズブランドはデザイン性が高く高品質です(一流デザイナーの本気を味わえるわけなので)。
ファストファッション・セレオリとの違い
デザイナーズブランドやラグジュアリーブランド以外のブランドは、「企業ブランド」という言葉で表すことができます。企業ブランドは、「ファストファッションブランド」と「セレクトショップのオリジナルブランド(通称:セレオリ)」に大別できます。
企業ブランドでは、1人のデザイナーが商品をデザインするのではなく、企業の企画部やパタンナーなどの数名によってデザインされているのが一般的です。
ファストファッションブランド
- とにかく価格が安い(例:ZARA、GAP、H&M)
- 規模が大きく世界的に普及している
- 大量生産で種類が豊富だが、長持ちしにくい
セレオリ
- 国内セレクトショップの自社ブランド(例:UNITED ARROWS、BEAMS、URBAN RESEARCH)
- 良心的な価格でトレンド性のあるデザインを楽しめる
- 品質は低め
「価格が安く品質が低い」という意味では、このような企業ブランドとデザイナーズブランドの間には明確な差があります。
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参考セレオリとは?ダサいってホント?ファッション初心者が知らない真実
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デザイナーズブランドの種類
デザイナーズブランドには、海外から輸入されるインポートブランドと、日本国内のデザイナーによるドメスティックブランドがあります。
インポートブランド(海外ブランド)
- 例:JIL SANDER(イタリア)、LEMAIRE(フランス)、Acne Studios(スウェーデン)
- 欧米のトレンドを反映したデザインが多い
- 海外ならではの色使いやシルエットが特徴
ドメスティックブランド(国内ブランド)
- 例:AURALEE(オーラリー)、COMOLI(コモリ)、sacai(サカイ)
- 日本人の体型や気候に合った服作りがされている
- ミニマルで上質なデザインが多い
車のメーカーで例えると、ドメスティックブランドは日産・トヨタ・ホンダ、インポートブランドはベンツ・アウディ・BMWといったイメージです。
日本のドメスティックブランドは、素材や縫製のクオリティが高く、海外のデザイナーズブランドと比べても遜色ありません。実際、AURALEEやsacaiはパリコレにも出場しており、世界から高い評価を受けています。
参考
インポートブランドとドメスティックブランドについて、詳しくは以下の記事で徹底解説しているので、興味のある方はぜひあわせてご覧ください。
-
おしゃれさんから人気のインポートファッションブランド7選
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-
人気ドメスティックブランド図鑑【おしゃれな男女愛用のおすすめ41選】
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初心者向けのブランド選びのポイント
デザイナーズブランド初心者がブランドを選ぶ際のポイントは以下の3つです。
シンプルなアイテムから始める
- 初めて買うなら、ロゴや柄の少ないシンプルなデザインが失敗しにくい
- 例:YAECAのシャツ、JIL SANDERのコートなど
着回しやすいブランドを選ぶ
- デイリーに使いやすいブランドを選ぶと、コーデの幅が広がる
- 例:AURALEEのニット、Graphpaperのシャツなど
好きな系統を意識する
- クラシック・ストリート・モード・ミニマルなど、どの系統が好きかを考えて選ぶ
- 迷ったら、シンプル&上質なブランド(AURALEE、LEMAIREなど)から始めるとよい
デザイナーズブランドは価格が高めですが、その分長く愛用できる魅力があります。最初の一着を選ぶときは、シンプルかつ着回しの効くアイテムを選ぶと、失敗せずにデザイナーズブランドを楽しめます。
系統別!人気&有名デザイナーズブランド一覧
ここからは、人気で有名なデザイナーズブランドを系統別で一覧にしてご紹介します。
シーズンによってテーマが変われば系統が変わることもあるため、系統を正確には分けることは難しいです。したがって、系統はかなりざっくり分けているので、あくまで参考程度にしてください。
ミニマル / クリーン
シンプルながら洗練されたデザインや、クリーンな美しさを追求するブランド。
- JIL SANDER(ジルサンダー)
- LEMAIRE(ルメール)
- STUDIO NICHOLSON(スタジオニコルソン)
- RIER(リア)
- AURALEE(オーラリー)
- COMOLI(コモリ)
- Graphpaper(グラフペーパー)
- MARKAWARE(マーカウェア)
- CristaSeya(クリスタセヤ)
- NICENESS(ナイスネス)
- blurhms(ブラームス)
- YLEVE(イレーヴ)
- HEUGN(ユーゲン)
- URU(ウル)
- YAECA(ヤエカ)
モード / アヴァンギャルド
前衛的なデザインや独創的なシルエットが特徴のブランド。
- Maison Margiela(メゾンマルジェラ)
- Acne Studios(アクネストゥディオズ)
- COMME des GARCONS(コムデギャルソン)
- Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)
- ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)
- sacai(サカイ)
- kolor(カラー)
- UNDERCOVER(アンダーカバー)
- JUNYA WATANABE(ジュンヤ ワタナベ)
- MIHARA YASUHIRO(ミハラヤスヒロ)
- JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョンローレンスサリバン)
- ROKH(ロク)
- HED MAYNER(ヘドメイナー)
- Omar Afridi(オマール・アフリディ)
ストリート / ワーク / ミリタリー
カジュアル系・ストリート系の他、ユースカルチャーの影響を受けたブランドなど。
- OUR LEGACY(アワレガシー)
- mfpen(エムエフペン)
- Kartik Research(カルティックリサーチ)
- BODE(ボーディ)
- NAMACHEKO(ナマチェコ)
- N. HOOLYWOOD(ミスターハリウッド)
- FACETASM(ファセッタズム)
- DAIWA PIER39(ダイワピア39)
- TEATORA(テアトラ)
- HYKE(ハイク)
- KAPTAIN SUNSHINE(キャプテンサンシャイン)
- ANCELLM(アンセルム)
ユニセックス / ジェンダーレス
ジェンダーレスなデザインやユニセックス設計のコンセプトを持つブランド。
- ATON(エイトン)
- YOKE(ヨーク)
- stein(シュタイン)
- Hender Scheme(エンダースキーマ)
- SUNESEA(サンシー)
- SHINYAKOZUKA(シンヤコヅカ)
- UNUSED(アンユーズド)
- HERILL(ヘリル)
- unfil(アンフィル)
- YOKO SAKAMOTO(ヨーコサカモト)
- Kota Gushiken(コウタグシケン)
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エレガント / フェミニン
女性的なシルエットや繊細なデザインが特徴のブランド。
- Mame Kurogouchi(マメクロゴウチ)
- HARUNOBUMURATA(ハルノブムラタ)
- FUMIKA UCHIDA(フミカ ウチダ)
- JUN MIKAMI(ジュン ミカミ)
- AKIKOAOKI(アキコアオキ)
- MAISON EUREKA(メゾンエウレカ)
デザイナーズブランドを賢く購入する方法
デザイナーズブランドは、高品質な素材や独自のデザインが魅力ですが、価格が高いため購入には慎重さが求められます。ここでは、賢く購入するための方法を詳しく解説します。
ブランド直営店 vs セレクトショップ vs オンラインストア
デザイナーズブランドを購入する際、主に「ブランド直営店」「セレクトショップ」「オンラインストア」の3つの選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った購入方法を選びましょう。
ブランド直営店
- ごく一部のデザイナーズブランドでは、ブランド直営店がある。
- 品揃えが豊富。
- 品質やサイズ感を実際に確認できる。
- 価格は定価での販売が基本。
セレクトショップ
- 複数のブランドを取り扱っており、他のアイテムと比較しながら選べる。
- ショップのバイヤーが厳選したアイテムが並ぶ。
- 正規ルートで仕入れているため、品質の心配が少ない。
- 価格は正規店と基本的に同じだが、インポートブランドは割高になる場合がある。
オンラインストア
- 価格が安いことが多く、セールやクーポンを活用すればさらにお得。
- 自宅でじっくり選べる。
- サイズ感や素材感を事前に確認できないため、返品ポリシーをチェックしておく必要がある。
- 偽物を避けるため、信頼できるサイト(SSENSE、FARFETCHなど)を利用することが重要。
ドメスティックブランドについては、ブランド直営店以外にも、全国のセレクトショップや通販サイトで取扱いされています。
インポートブランドは、日本のブランド直営店や一部のセレクトショップでも展開されていますが、海外通販サイトで購入する機会も多いです。おすすめの海外通販サイトについては以下の記事で詳しく解説してるので、ぜひ参考にしてみてください。
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参考ハイブランドが安く買える!安全な海外ファッション通販サイト9選
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デザイナーズブランドを安く楽しみたいならレンタルがおすすめ
デザイナーズブランドはおしゃれで高品質な分、どうしても値段が高くなります。そんなときに便利なのが、デザイナーズブランドのレンタルサービスです。
- 気軽に高級ブランドのアイテムを楽しめる。
- 購入前に実際の着用感を試せる。
- トレンドアイテムを手軽に取り入れられる。
「レンタルは気に入らない」という方もいるかもしれませんが、うまく活用すればコスパ良く憧れのブランドを楽しむことができます。気になる方は、以下の記事で詳しく解説してるので、ぜひ参考にしてみてください。
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まとめ:あなたにぴったりのデザイナーズブランドを見つけよう!
デザイナーズブランドは、ブランドごとの個性やスタイルが際立つ魅力的なアイテムがそろっています。クラシック、ストリート、モード、ミニマルといった系統ごとに特徴があり、自分のファッションの方向性に合わせて選ぶことが大切です。
ラグジュアリーブランドほど偽物の心配はありませんが、100%ないわけではありません。正規取扱い店舗であれば安心ですが、フリマのような二次流通品はできるだけ避けるのがおすすめです。本記事で紹介したブランドや購入方法を参考にして、あなたにぴったりのデザイナーズブランドを見つけてくださいね。
それではまた別の記事でお会いしましょう。