おしゃれで座り心地のいい椅子を探している。
世界の名作椅子に興味がある。
この記事はそんな方へ向けて書いています。
こんにちは。
この度は当ブログをご覧いただきありがとうございます。
本ブログを運営している、ファッションブロガーのJKEN(ジェイケン)です。
普段は主にファッションについて投稿している僕ですが、本ブログではたま~に僕が愛用している日用品等もご紹介しています。
さて、現在日本では国民の約7割が「腰痛」に悩まされており、腰痛が無くなるだけで国民の幸福度は4割アップするともいわれているようです。
そんな腰痛と深い関わりのある椅子には、特にこだわりを持って選ぶ必要があります。
僕はインテリアに関する専門知識はありませんが、自称「椅子マニア」というほど椅子(イス)は大好きです。
これまで色んなインテリアショップに出向き、世界中の名作と呼ばれるおしゃれな椅子の座り心地を100脚以上試してきました。
名作と呼ばれるだけあってデザイン性はどれも一級品。
座り心地も素晴らしいものばかりですが、中でも「特に座り心地がよかった椅子」を勝手ながら順位付けしてみました。
おしゃれで座り心地がいい椅子をお探しの方は、ぜひご覧ください。
それでは早速見ていきましょう。
100脚に座って分かったおしゃれで座り心地の良い名作椅子トップ5
5位 【MARUNI/マルニ木工】HIROSHIMA(ヒロシマアームチェア)
マルニ木工のHIROSHIMA(ヒロシマアームチェア)は、マルニ木工の本社がある広島にちなんで名づけられた椅子です。
あの無印良品の数々の商品のデザインを手掛けていることで有名な、深澤直人さんがデザインしました。
無印良品といえばミニマルで洗練された印象のアイテムが多いですが、このヒロシマチェアも実に「らしさ」を感じさせます。
デザインに関しては、シーンにこだわらず様々な場所で長く使えることを想定したシンプルな仕上がり。
背もたれとアームが一体となっていて緩やかで美しいカーブを描いており、脚へつながる接合部は継ぎ目が目立たないように合わせられています。
アーム部分はとてもすべすべしており、ヒジをかけると木肌の優しい手触りを感じることができます。
座面は広めでゆとりがあり、背もたれはなだらかな設計なので、ダイニングチェアとしてはもちろんラウンジチェアとしてもおすすめ。
長時間座っても疲れにくい仕上がりなので、身体をあずけてゆったりとくつろぎたくなる椅子です。
このシンプルなデザインと座り心地の良さから、アメリカのApple新本社ビルを有する施設「アップル・パーク」内で使用する椅子として数千脚を発注されたことは有名な話。
アップルでも採用された椅子をぜひご自宅で体感してみてください。
4位 【Hans J. Wegner/ハンス J ウェグナー】CH26(アームチェア)
Hans.J.Wegner(ハンス・J・ウェグナー)は、20世紀を代表するデンマークの家具デザイナーの1人。
ウェグナーは人間工学に基づいた設計をする「椅子の巨匠」として知られており、生涯で500脚以上の椅子をデザインしたといわれています。
一生モノの椅子が欲しいと思ったら、ウェグナーを選べば間違いありません。
ウェグナーの椅子で最も有名なのはYチェアの愛称で人気の「CH24」で、デザイン性の高さと座り心地の良さから、もはやダイニングチェアの王道的存在となっています。
「CH26」はYチェアと同時期にデザインされた椅子ですが、どちらも座った経験のある僕としては、CH26はYチェアよりもさらに座り心地がいいといえます。
実はこのCH26、デザイン当時は図面は残されていたものの製作に手間がかかり生産性が難しかったため、長い間一度も生産されることのなかった幻の椅子でした。
しかし、近代化による技術の向上によって再現することが可能となり、2016年になってようやくウェグナーが遺したCH26のスケッチに基づき復刻されました。
デザインについてですが、印象的なのは木目の綺麗な背もたれと美しいカーブを描くアームの形状。
背もたれに身体を預けるととても快適で、しっかりと身体を支えてくれます。
座面はYチェアと同じく丈夫で座り心地のいいペーパーコード張りで、まさに人間工学に基づく安定性が感じられます。
長時間使用する椅子としてはぴったりで、Yチェアもいいけど人と被らない北欧椅子がほしいという方にはかなりおすすめ。
なお、CH26はダイニングチェア兼デスクチェアという立ち位置ですが、CH26のラウンジチェアバージョンである「CH22」もおすすめです。
3位 【TECTA/テクタ】D43 ARM CHAIR(アームチェア)
出典:ACTUS;https://online.actus-interior.com/shop/actus-online/item/view/shop_product_id/24375; 2022-03-22参照
TECTA(テクタ)は1972年にドイツで創業した家具メーカー。
TECTAは、建築・デザイン界に多大な影響を及ぼしつつも、1919年の開校からわずか14年間のみ存在した世界的美術学校「BAUHAUS(バウハウス)」の哲学を継承するメーカーです。
考え抜かれた機能性を持つバウハウスのオリジナル家具を復刻しつつ、その思想を現代の解釈でデザインしたオリジナル家具を作っています。
「D43」は、数あるテクタ社の椅子の中でも特に座り心地の評価が高い1脚です。
一見椅子にしてはとても変わった構造ですが、これはカンチレバー構造といって、プールの飛び込み板のように片方が固定されて重力を支え、反対側は動くことができる構造です。
近代建築の3代巨匠やバウハウスの元校長といった肩書を持つデザイナー「ミース・ファン・デル・ローエ」がデザインした、世界で最も美しいカンチレバーチェア「B42・D42」がアレンジされたモデルです。
カンチレバー構造は目を惹くデザインでありながらクッション性が高まるという特徴があり、その座面にシートクッションを加えることで、座り心地をさらに向上させています。
実際に座った時には、見た目以上にフッカフカで座った瞬間驚きました。
オールブラックでシックな印象がありながら、カンチレバー構造により軽快な印象も併せ持っているので、ダイニングチェアやデスクチェアとしても活躍できます。
日本では主にACTUSで購入可能です。
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2位 【BRDR. KRUGER/クルーガー ブラザーズ】JARI ARM CHAIR(ジャリ アームチェア)
出典:ACTUS;https://www.actus-interior.com/product/jari-chair/; 2022-03-22参照
BRDR.KRUGER(クルーガーブラザーズ)は、1886年に木工加工の工房として創立しました。
130年以上もの歴史を誇り、デンマークのモダンデザインを継承しつつ、今では希少になりつつあるデンマーク国内での自社生産を続けています。
卓越した木工技術と素材への深い理解により、普遍的かつ革新的なデザインの家具を生み出しています。
このJARI(ジャリ)というアームチェアは、た東京のレストラン「INUA(イヌア)※」のゲストを出迎えるチェアとして誕生しました。
※INUAは「世界のベスト・レストラン50」で4回も一位に輝いたデンマークのレストラン「noma(ノーマ)」とのコラボによって始まりました。
デザインのイメージは、波によって長い時間をかけて少しずつ丸い形を形成する「砂利(じゃり)」。
レストラン用の椅子は一般的なホームユースの家具に比べて格段に高い耐久性が必要といわれていますが、その耐久性を叶えるために、椅子の中で最も負荷のかかる背もたれとヒジ掛けのつなぎ目に十分な強度をもたせています。
でも、見た目はそんな強度を誇っているとは思えないほどエレガントな印象。
全体を通してシンプルで流れるような美しいシルエットで、ヒジ掛けは細く、フレームから脚部分にかけては継ぎ目のないシームレスな仕上がり。
この洗練されたデザインはまさにレストランの空間にふさわしいですが、家に置いてもいやらしくない普遍的なデザインでもあります。
背もたれは一つの無垢材を削り出して作られており、まるで座る人を包み込むかのようなフォルム。
座面も十分な広さがあり、ヒジ掛けに手を添えると、ずっとそこに座っていたくなるような快適な座り心地です。
エレガンスと強度を兼ね備えたJARIは、子供世代に受け継ぐことのできる財産となる椅子といえます。
日本では主にACTUSで購入可能です。
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1位 【Hans J. Wegner/ハンス J ウェグナー】PP503/The Chair(ザ・チェア)
PP503は、500脚以上のデザインを手がけた北欧家具の巨匠ウェグナーの中でも「最も完成度が高い」といわれる最高傑作です。
その佇まいの美しさから、「椅子の中の椅子」という敬意をこめて「ザ・チェア」と呼ばれています。
「ザ・チェア」という愛称の椅子は世界でこの椅子だけで、まさに世界の椅子の代表的存在です。
PP503が注目されたきっかけは、アメリカ大統領選でのジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンのテレビ討論会。
腰痛持ちのケネディが討論会の間座り続けられることと、腰掛けた時の自分の見え方が威厳と存在感が感じられることから、PP503を採用したそうです。
職人による高等技術によって形作られた木製のアームはとてもなめらかな質感で、背もたれまでの曲線がとても美しく、見るだけで満足してしまうシルエットに仕上がっています。
実際に座ってみると、このアームから背もたれの部分がまるで包み込んでくれるような安心感があります。
また、PP503には「フィンガージョイント」と呼ばれる技法が使われており、接合面積を多くするために木材をギザギザに加工し接合するもので、強度を保ちながらデザインのアクセントとして活用されています。
座面は革本来の経年変化を楽しめるアニリンレザーを使用しており、長く使うほどやわらかく深みのある色に変化していきます。
どんなシーンにもなじむシンプルで飽きの来ない洗練されたデザインと、使い込むほどに風合いを増し味わい深くなるこのPP503は、まさに「人生の最高のパートナー」といえる逸品です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は世界の名作椅子の中でも、座り心地に特化してトップ5ランキングを作ってみました。
どれも座り心地は最高なので、あとは自分のデザインの好みで選べばOKです。
ただし、名作家具はどれも高いので、購入前に慎重に考えましょう。
高くて購入できない場合はリプロダクト品を検討するのもありですが、個人的にはやはり名作はオリジナル品に憧れてしまいますね。
リプロダクト品とは、オリジナルデザインを元に出来るだけ忠実に復刻生産した他社製品のことで、ジェネリック製品と表現されることもあります。素材やデザインが全く同じではないため見た目や耐久性も違ってきますが、製品を低価格で購入できるメリットがあります。
それではまた別の記事でお会いしましょう。