この記事はそんな方へ向けて書いています。
本記事のテーマは「タックインの正しいやり方」。タックインとは、シャツやTシャツの裾をパンツの中に入れることです。
タックインには色々とメリットがありますが、「なかなかおしゃれに決まらな」いと悩んでいる人もいると思います。なぜおしゃれに決まらないか?それは、やり方を間違えているからです。
僕も昔はやり方を間違えていて、なんとなくイケてない仕上がりになってました。実はタックインコーデは、やり方を間違うとダサくなったり足が短く見えたりします。
本記事では、大手アパレル企業のスタイリング業務経験者である僕が、タックインコーデをおしゃれに仕上げる方法を徹底解説します。
本記事の内容
- タックインコーデの正しいやり方【ダサく見えない7つのポイント】
- おしゃれなメンズタックインコーデ15選
過去にタックインコーデがダサくて悩んでいた、僕ならではの視点でコツをご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
それでは早速見ていきましょう。
タックインの効果を比較してメリット・デメリットを解説
百聞は一見に如かず。まずは以下の【タックインなし】と【タックインあり】のコーデをを見比べてみてください。
【タックインなし】
【タックインあり】
どちらがいいと思いましたか?おそらく、【タックインあり】の方がおしゃれと思ったはず。いくらおしゃれな洋服を着ていたとしても、タックインするかしないかでここまでコーデの印象に差が出てきてしまうんです。
こんなふうに、タックインすると脚長効果やこなれ感がプラスされます。結果として、おしゃれな印象が格段にアップするんです。
でも、冒頭でお話したように、失敗すると足が短く見えてしまい、結果的にダサくなるリスクもあるので、「諸刃の剣」のようなテクでもあります。
じゃあ、どんな点に気をつけたらいいのか?
これを次の項で詳しく解説していきます。
タックインコーデの正しいやり方【ダサく見えない7つのポイント】
タックインコーデをおしゃれに仕上げるポイントは、以下の7点です。
- 股上が深く丈の長いワイドパンツを選ぶ
- パンツをハイウェストで履く
- パンツの色と靴の色を合わせる
- トップスのたるみを作る
- ロング丈のアウターを着る
- トップスのシルエットとヒップのもたつきに注意する
- タックインの仕方をアレンジする
順番に見ていきましょう。
①股上が深く丈の長いワイドパンツを選ぶ
足が短く見えないタックインスタイルを作る上でまず大切なのが、パンツ選びです。ここをミスると、最終的にバランスが悪く見えてしまいます。
パンツ選びで重要なポイントは、以下の3点。
- ワイドシルエット
- 丈が長い
- 股上が深い
ワイドシルエット
ワイドパンツはシルエットがゆるいので、脚のラインや足の長さをぼやかす効果があります。そのため、どこが足の付け根なのか、見た目では判別しにくいので、結果として足の長さをごまかすことができます。
反対に、スキニーパンツをはくと脚のラインがくっきりと出るので、足の短さを露呈してしまうことになります。
日本人は外国人よりも足が短い傾向にあるので、タックインするときはワイドシルエットのパンツを選ぶのが無難です。
(足の長さには自信があるという方は、スキニーでも大丈夫かもしれません。)
テーパードパンツもありですが、ゆるやかなテーパードでお尻周りにゆとりのあるものを選びましょう!
丈が長い
丈が長いパンツは、その分パンツが占める下半身の面積が増えるので、足が長く見えます。反対に、丈が短めのクロップドパンツやアンクルパンツは、足が短く見えるリスクもあるので慎重に選びましょう。
丈感としては、「靴にパンツの裾が少し被さるくらい~パンツが地面につくかつかないくらい」がおすすめです。
股上が深い
股上が深いパンツを選ぶのも大切です。これについては次のポイントに強く関係してくるので、一緒に解説します。
②パンツをハイウェストで履く
通常、ベルトの位置は骨盤辺りになると思いますが、実はこれが足が短く見える原因の1つです。ベルトの位置は、上半身と下半身の境界線になる重要なポイント。
つまり、ベルトの位置を下げれば下げるほど、足が短く見えてしまうことになるわけです。パンツをはく位置(ベルトの位置)が足の長さを決めるといっても過言ではありません。
もし足が短い人が骨盤の位置でベルトを巻くと、その時点でスタイルが悪く見えてしまっているはずです。この状態でタックインしてしまうと、さらに足が短く見えてしまうというわけ。
(例えばこんな感じ↓)
足を長く見せるには、ベルトの位置をなるべく上げる必要があります。できれば、ベルトは骨盤よりも上のおへそ周りで巻き、下半身が長く見える(上半身が短く見える)ように意識しましょう。
比率でいうと、上半身:下半身=3:7か4:6が理想的です。
【タックインなし】
【タックインあり】
また、ベルトの位置を上げるには、そもそも股上が深いパンツであることが必須です。股上が低いパンツだと、パンツを上に上げようとしても股間で引っかかってしまうので。
これが前のポイントとかかわってくる部分です。
③パンツの色と靴の色を合わせる
パンツの色と靴の色を合わせると、パンツの腰の位置から足先までが繋がっているように見えるので、結果として足長効果が期待できます。このテクは必須ではありませんが、足の長さがバレやすいタックインスタイルとは相性がいいです。
ただし、場合によっては下半身が重たく見えることもあるので、トップスやソックスの色味でバランスを調整するのがおすすめ。
ちなみにタックインするときは、パンツの裾のロールアップはあまりおすすめしません。なぜなら、ロールアップはパンツの面積が短くなるので、足が短く見えてしまうリスクがあるからです。
ただし、ロールアップは抜け感を作り出す上で重要なテクでもあるで、バランスを見て取り入れるのもありです。
④トップスのたるみを作る
タックインしたとき、シャツやTシャツの裾を調整して、少したるみを残すのがポイント。このほうがタックインコーデが自然な印象にまとまります。
逆にこのたるみがない場合、カッチリして見えてしまったり、体型によってはお腹周りが張って太って見えたりすることもあるので注意しましょう。
⑤ロング丈のアウターを着る
体型にコンプレックスがある方は、タックインコーデにアウターを羽織るのもおすすめです。お尻周りが隠れるの丈感のアウターであれば、足の長さやお腹周りの体型をぼやかすことができます。
アウターの種類はロング丈であればなんでもOK。キレイめなロングコートで上品にまとめてもいいし、アウトドアっぽいアウターでハズシてもおしゃれですね。
⑥トップスのシルエットとヒップのもたつきに注意する
タックインコーデに合わせるトップスがドレスシャツのような上品なシャツの場合は、ジャストサイズ~少しゆるい程度のシルエットを選ぶのがおすすめです。
ワイドシルエットが流行っているので、シャツもついついビッグシルエットを合わせたくなるところですが、タックインスタイルにはあまり相性が良くありません。なぜなら、ビッグシルエットのシャツだとタックインした時に着膨れしたような見た目になり、中途半端でキレイにまとまってみえないから。
ジャストサイズか程よくゆとりのあるシャツをタックインすることで、キレイなシルエットが出来上がります。ビッグシルエットのシャツは、タックインせず裾を出して着たほうが、本来のゆるいシルエットを楽しめるのでおすすめです。
また、分厚い生地のトップスをタックインすると、腰回りやお尻周りがモコっとしてスマートに見えません。これを避けるためにも、トップスはできるだけ薄手の生地を選びましょう。
ニットやスウェットのような少し厚手のアイテムをタックインする時は、モコモコしにくい生地のパンツを選ぶといいかもしれません。
⑦タックインの仕方をアレンジする
裾を全部タックインすると、なんか堅くなりすぎる…。
こんなときには、「裾の前だけをタックインして、後ろの裾は出す」ハーフタックインがおすすめです。
ハーフタックインをすることで、前から見るとトップスとボトムスの境界線ができてメリハリのあるコーデに見えます。また、後ろから見た時にはトップスがお尻周りを隠す形になるので、体型カバーにも役立ちます。
さらに、ハーフタックインはコーデに変化が生まれるので、おしゃれ感もアップする一石二鳥のテクと言えます。
ワイドシルエットのトップスをタックインしたいときなんかは、堅さと緩さを同時に取り入れることができるので、かなり便利です。ファッション誌でもよく使われているのでぜひ取り入れてみて下さい。
あとは、シャツの裾を半分だけタックインするという変化球的テクニックもあります。これをやるにはサイドスリットの入ったシャツでないとやりにくいのですが、アクセントになる上周りとの差別化にもなるので、おすすめです。
おしゃれなメンズタックインコーデ15選
ここまでご紹介したタックインコーデのコツを取り入れた、メンズのおしゃれなタックインコーデの実例を15種類ご紹介します。
【春夏ver.】メンズのタックインコーデ
カーディガン×白シャツ×チノパン×ダッドスニーカー×バケットハット
全体のアイテムをベージュ系でまとめたワントーンコーデ。
バケットハットのような小物アイテムも同系色にすることで、より統一感とこなれ感がアップします◎
白シャツは抜け感としての役割を果たしつつ、タックインしてコーデにアクセントをつけています。
オープンカラーシャツ×タートルネック×コーデュロイパンツ×スニーカー
オープンカラーシャツの裾を半分だけタックインしてアクセントを作ったコーデ。
全体をベージュのワントーンに統一しつつ、ベルトやスニーカーといった小物類を同系色のブラウンで合わせることで、程良く全体を引き締めています◎
花柄シャツ×スラックス×チロリアンシューズ×バケットハット
ベージュトーンの花柄シャツをブラックのボトムスにタックインした、クールなキレイめコーデ。
ハットとトップスをベージュ、パンツとシューズをブラックで統一することで、上下にメリハリのついたコーデに仕上がります◎
ストライプシャツ×ワイドパンツ×スニーカー×サングラス
ストライプシャツの袖をロールアップして抜け感とこなれ感を取り入れたコーデ。
パンツはシャツと同系色のダークネイビーで暗めに合わせつつ、重くならないように白スニーカーでさらに軽快な印象を演出しています◎
テーパードシルエットのパンツのおかげで、重たくならずに白スニーカーが活きています。
オープンカラーシャツ×Tシャツ×スラックス×サンダル
ストライプ柄のオープンカラーシャツを使ったモノトーンコーデ。
足元をブラックで統一しつつ、重たくならないようにサンダルによる肌の露出で抜け感を演出しています。
ポロシャツ×グレーデニム×サンダル×バケットハット
ポロシャツをグレーのテーパードデニムにタックインしたコーデ。
サンダルだけでなくベルトや腕時計といった小物類もブラックでまとめて、統一感と引き締め効果をプラス◎
ポロシャツ×淡色デニム×サンダル
ブラックのポロシャツに淡色デニム合わせたコーデ。
タックインすることで色の違いをより一層際立たせ、メリハリのついたコーデに仕上がります。
サンダルが程よい抜け感に◎
ポロシャツ×スノーパンツ×ダッドスニーカー×サファリハット
ポロシャツにスノーパンツを合わせたコーデ。
パンツとシューズをホワイトでつなげ、ハイウェストでタックインすることで、足長効果を演出しています。
全体的に淡い色味で、優し気なワントーンコーデに◎
ポロシャツ×チノパン×ローファー×バケットハット
イエローのポロシャツ・ベージュのバケットハット・チノパンを使ったワントーンコーデ。
ベルト・腕時計・シューズ等の小物類をブラックで統一し、コーデを引き締めているのがポイント◎
Tシャツ×スラックス×サンダル×サングラス
トングサンダルを抜け感として取り入れたコーデ。
トングサンダルはカジュアルになりすぎるケースがありますが、ダークトーンでまとめると大人っぽく上品にまとまりやすいです◎
Tシャツ×ワイドデニム×サンダル×サファリハット
白Tシャツと淡色デニムを合わせたシンプルコーデ。
ワイドシルエットかつ淡色のワントーンに、黒のベルトとサンダルで膨張感を抑えた好例。
タックインしてベルトをアクセントにすることで、地味に見えないように工夫しているのもポイント◎
【秋冬ver.】メンズのタックインコーデ
オープンカラーシャツ×白Tシャツ×スラックス×チロリアンシューズ
ストライプ柄のオープンカラーシャツを使ったブラウンコーデ。
センタープレス入りのスラックスにタックインしつつ革靴で上品に引き締めています。
ブラウンでまとめているのも大人っぽさを意識してのこと◎
カーディガン×ストライプシャツ×スラックス×チロリアンシューズ
全身をベーシックなモノトーンカラーで統一したキレイめコーデ。
ストライプシャツを取り入れたタックインスタイルに、上品なアイボリーのカーディガンで爽やかな印象をプラスしています。
ボトムスは黒でまとめて全体を引き締める役割に◎
チェックコート×ニット×コーデュロイパンツ×スニーカー×マフラー
ブラウンのチェックコートを主役にしたコーデ。
ニット・マフラー・スニーカーといった小物類も同系色で統一しつつ、黒のコーデュロイパンツで引き締めています。
テーパードのかかったワイドパンツなので、野暮ったい印象になりにくいのがポイント◎
コーデュロイブルゾン×チェックシャツ×タートルネック×コーデュロイパンツ×スニーカー×バッグ
定番色であるブラウンとホワイトの2色でまとめたコーデ。
コーデュロイ素材やチェック柄といったカジュアルなアイテムでまとめているのに上品に見えるのは、大人っぽいホワイトとブラウンのおかげ◎
ベルト・スニーカー・バッグといった小物類もブラウンでまとめることで統一感を意識しています。
まとめ:タックインのやり方を間違えるとダサくなる。コツを覚えておしゃれなコーデを楽しもう!
今回のポイントを簡単にまとめておきます。
おさらいポイント
- ワイドシルエット・丈が長い・股上が深いパンツを選ぶ
- ベルトの位置をおへそ周りまで上げる
- パンツの色と靴の色を合わせると足長効果が期待できる
- アウターを羽織ると体型カバーになる
- 「前だけタックイン」は超便利
- トップスのシルエットとお尻周りのもたつきに要注意
タックインスタイルは、「ただシャツをパンツの中にインすればいいわけではない」ということがお分かりいただけたはず。
これまで体型にお悩みでタックインスタイルを避けていた方でも、自信をもって楽しんでください(僕も異常なほど足が短いので。)。
本記事でご紹介したテクを取り入れて、タックインの達人になりましょう!
それではまた別の記事でお会いしましょう。
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