「若者がハイブランドを着るのはダサい」「ハイブランドを買うなんてあほらしい」
ネットやSNSで、こんな厳しい声を目にすることがあります。実際、ハイブランドを身につけていると、「見栄を張っているだけ」「分不相応だ」といった批判的な意見を耳にすることもあります。
でも、本当にそれは正しい評価なのか?そもそも、なぜこうしたネガティブな見方が生まれるのか?
本記事では、若者がハイブランドを着るのはダサいと言われる理由と、その裏にある本当の価値を深掘りし、さらに後悔しない選び方についても解説していきます。ハイブランドをもっと魅力的に着こなしたい方や、周囲の目が気になる方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
なぜ若者がハイブランドを着るとダサいと言われるのか?
若者がハイブランドを着ることに対して、「ダサい」「あほらしい」という声が上がる理由には、いくつかの深い背景があります。ただ単に年齢やファッションセンスの問題ではなく、社会的なステータスの違和感やブランドとのミスマッチが根底にあるんです。ここでは、その理由を詳しく解説していきます。
① 社会的ステータスが伴わないことへの違和感
ハイブランドは高額であり、長年の歴史や高品質な素材、職人の技術が詰まっています。その価値ゆえに、多くの人が「ステータスシンボル」として捉えています。でも、若者がハイブランドを身に着けた場合、「身の丈に合っていない」「見栄を張っているのではないか」という印象を持たれがちです。
たとえば、学生や新卒の社会人がルイヴィトンのバッグやグッチの服を持っていると、周囲は無意識にその人の経済力や生活スタイルと照らし合わせます。実際の生活水準とアイテムの高級感にギャップがあると、「無理して買ったのでは?」「背伸び感がある」と感じられることが少なくありません。
また、ファッションはその人の生き方や価値観を映し出します。高級ブランドが持つエレガンスやステータスは、自然に身に着けられる人でないと違和感が出てしまうんです。ハイブランドはただ持てばいいわけではなく、それを身に着けるにふさわしいライフスタイルや立ち居振る舞いも求められるというわけです。
② ブランドに着られてしまう現象
次に多い理由が、「ブランドに着られてしまう」という現象です。ハイブランドのアイテムはそれ自体が強い個性や存在感を持っています。なので、身につける側がそれを自然に扱えない場合、どうしても「服に負けている」「持たされている感」が出てしまうんです。
たとえば、全身ロゴが主張するグッチのセットアップや、大きなルイヴィトンのモノグラムが目立つバッグを持った若者を想像してください。目に入るのは着ている人ではなく、ブランドのロゴやデザインです。これは、着る人自身の個性よりもブランドの存在感が強すぎるために起こる現象です。
一方で、同じアイテムを上品に着こなす人もいます。たとえば、セレブや生まれながらに高級ブランドに囲まれて育った人たちは、ブランドが自然に自分の一部のように馴染んでいます。決してロゴが主張せず、全体のコーディネートに溶け込んでいる。その違いは、単なる「お金の問題」ではなく、「若すぎる」という年齢だけの話でもありません。これまでの経験値や、ブランドとの向き合い方の違いにあるんです。
ハイブランドを着るのは「あほらしい」と言われる理由
ハイブランドに憧れを抱く人も多いですが、一方で「高すぎる」「あほらしい」と感じる人も少なくありません。特に若者が手を出すと、「見栄を張っているだけじゃないか」「本当に価値を理解しているのか?」という声が上がることも。ここでは、なぜハイブランドがそう思われるのか、その理由を深掘りしていきます。
① 高すぎる価格と原価率の違和感
ハイブランドの価格設定は、一般的なファッションブランドとは全然違います。そもそもハイブランドは富裕層向けにデザインされているため、価格もかなり高額です。そして最近、円安や世界情勢の影響によって、さらに値上がりしています。
実際に、ルイヴィトンなどのハイブランドは例外なく、ここ数年で価格を大幅に引き上げており、アイコンバッグは30%近くの値上がりを見せています。数年前には30万円ほどだったバッグが、今では40万円を超えることも珍しくありません。
この高価格に対して、多くの人が疑問を抱くのは「そこまでの価値があるのか?」という点です。たとえば、ユニクロや無印良品では、手頃な価格で高品質なアイテムが揃っています。耐久性や機能性に優れた製品をリーズナブルな価格で手に入れられるのに、わざわざ数十万円を払う意味があるのか?と感じるわけです。
ハイブランドの原価率の秘密
ここで知っておくべきなのが、ハイブランドの原価率です。実は、ハイブランドの製品にかかる素材費や製造費は、意外にも一般的なファッションブランドとそれほど大差はありません。原価率は20%前後と言われています(ユニクロの原価率は約50%)。
つまり、30万円のバッグの原価は6万円ほどで、残りは広告費・店舗運営費・ブランドイメージの構築に使われているんです。広告塔として大物セレブを起用し、銀座やパリの一等地に大型店舗を構えるには、莫大なコストがかかります。その費用が商品価格に上乗せされているわけです。
あなたが高額なバッグを買ったとして、その大部分は「ブランドの名前」と「広告費」に支払っていると言っても過言ではありません。
これが、「ハイブランドを買うのはあほらしい」と思われる理由の一つです。
② ハイブランドの価値を知らない購入は「ばかばかしい」
ハイブランドには確かに価値があります。熟練した職人の手作業、長い歴史に裏打ちされたデザイン、選び抜かれた素材。でも、それを理解せずに単に「高いから良いものだ」と考えて購入するのは危険です。
たとえば、掲示板「2ちゃんねる」の創設者であるひろゆき氏はこんな指摘をしています。
触ってみて使ってみて便利だから買いましたって人って、たぶん5%以下で。高いから買うんすよ。
要はそのモノを知らない人って「このカバンって何でいいの?」って言うと、「高いからいい」っていう説明しかできないんすよ。
出典:Youtube「ひろゆき, hiroyuki」
たしかに、ハイブランドを買う理由を聞いても「だって有名だから」「みんな持っているから」と答える人が多いです。実際に素材や縫製の違いを理解している人は少数派です。
「高いもの=良いもの」は本当か?
世の中には、安くて良いものも数多く存在しますが、多くの人はそれを見分ける知識がありません。反対に、高いものだから良いはずだと思い込んでしまうことも多いです。
たとえば、ひろゆき氏が例として挙げていたプラダのナイロンバッグ。10万円以上するアイテムですが、素材はナイロン。もちろん、プラダ独自の技術で耐久性や撥水性は抜群ですが、それでもナイロンはナイロンです。ブランドのロゴが付くだけで価格が跳ね上がる現実に、疑問を持つ人も少なくありません。
結局、あほらしいと思われる原因は「価値を知らないから」
ハイブランドの価値は、単なるデザインや素材の良さだけではなく、長年培われたブランドの歴史・象徴としての意味にもあります。それを理解しないまま「みんなが持っているから」「インスタ映えするから」という理由で手を出すと、周囲からは「見栄っ張り」「無駄遣い」と思われてしまいます。
また、価値を理解しないまま持つと、コーディネートも雑になりがちです。ブランドに着られている状態が目立ち、余計に違和感が出てしまうことも多いです。
若者もハイブランドを取り入れていい理由
これまで「若者がハイブランドを着るのはダサい」「あほらしい」という意見について深掘りしてきましたが、若者がハイブランドを取り入れるのは本当に問題なのか?
答えは「No」です。正しい知識と着こなしのセンスがあれば、若者がハイブランドを取り入れるのはむしろ効果的なスタイルになります。
若者がハイブランドを取り入れている代表例
その証拠に、実際にハイブランドのアンバサダーに就任している若手有名人を見てみましょう。彼らは、年齢に関係なくハイブランドを着こなし、ブランドイメージを体現しています。
名前 | 就任時の年齢 | ブランド名 |
---|---|---|
平野紫耀 | 28歳 | ルイ・ヴィトン |
目黒蓮 | 27歳 | フェンディ |
横浜流星 | 23歳 | ディオール |
BTS V | 27歳 | セリーヌ |
NCT ジェヒョン | 25歳 | プラダ |
永野芽郁 | 19歳 | プラダ |
Koki | 15歳 | ブルガリ |
IVE ウォニョン | 17歳 | ミュウミュウ |
NewJeans ダニエル | 18歳 | セリーヌ |
NewJeans ヘイン | 14歳 | ルイ・ヴィトン |
こうして見ると、男性は20代中盤、女性は10代後半からアンバサダーに選ばれています。特にKokiやNewJeansのヘインは10代前半での就任です。ブランド公式が認めている以上、若者がハイブランドを取り入れることはむしろ歓迎されているといえます。
大切なのは顔の良さではない

こんなふうに思う方も多いかもしれません。たしかに、有名人やモデルは容姿が優れていることが多いですし、ハイブランドの服も自然と似合うイメージがありますよね。
でも、実はファッションにおいて顔の良さよりも重要視されるのは体型や雰囲気です。これは、ランウェイモデルを見れば明らかです。
ハイブランドのコレクションでランウェイを歩くモデルたちを思い浮かべてください。もちろん、美男美女もいますが、それだけではありません。素朴な顔立ちのモデルも多く登場していますよね。これは、デザイナーがブランドの世界観を体現できる人を重視しているからです。
ポイントは、顔立ちではなくスタイルの良さと雰囲気の演出力。どれだけその服を引き立てられるか、どれだけブランドの持つストーリーを表現できるかが求められます。

こんなふうに思うかもしれませんが、実際のところ、日本人で完璧なスタイルを持っている人は少数です。それでも、工夫次第でスタイルを良く見せ、おしゃれに着こなしている人はいます。
ハイブランドを取り入れるために大切な3つのポイント
このように、努力すれば一般人でもハイブランドをおしゃれに取り入れることができます。じゃあ、具体的にどうすればいいのか?
結論、知識・コーディネート力・自己投資の3つが欠かせません。
① 正しい知識の習得
ハイブランドの歴史やデザインの背景、素材の特性などを理解することで、アイテムへの愛着も深まります。たとえば、ルイ・ヴィトンのモノグラムには防水加工が施されていて、長年使っても劣化しにくい特徴があります。
こういった知識は、覚えるだけでなく実際に触れて体験することも大切です。本物の質感や仕立ての良さを味わうことで、ファッションセンスは磨かれます。たとえば、サンローランのコートは着た瞬間に良さを感じるし、シャネルのツイードジャケットは触った瞬間に違いが分かります。この経験が、他のアイテム選びにも良い影響を与えるんです。
知識があることで、ただの「高いアイテム」ではなく、一生モノの投資としての価値を理解できるようになります。
② コーディネート力の向上
ハイブランドのアイテムは単体で存在感があるため、合わせ方にセンスが求められます。ポイントは「引き算」の美学です。
たとえば、ブランドロゴが全面に出た派手なデザインを無理に着こなそうとすると、どうしても「背伸び感」が出てしまいます。それに対して、シンプルで上質なアイテムを選び、さりげなく取り入れることで一気に洗練された雰囲気を演出できます。もしロゴアイテムを主役にするなら、他のアイテムはシンプルな無地でまとめるのが理想です。
逆に、ロゴや装飾が目立つアイテムばかりを組み合わせると、「着られている」印象になりがちです。このように、ファッションのバランス感覚が問われます。これを身につけるには、知識の会得と試行錯誤が必要です。
参考
ハイブランドの着こなし方については、『ハイブランドがダサい理由3選|失敗しない着こなしと新時代のおしゃれ術』の記事で詳しく解説してるので、ぜひご参考に。
③ 努力と自己投資
ハイブランドを着こなすためには、外見や内面の磨き方も重要です。高級な素材やデザインに見合うだけの清潔感や振る舞いが求められます。ブランドが持つオーラに負けないためには、日頃からのケアや自己管理も欠かせません。
たとえば、
- 身だしなみ:清潔な髪型・肌の手入れ・ムダ毛処理
- 体型管理:服を美しく見せる体型の維持(筋トレ・食生活)
- 振る舞い:言葉遣いや姿勢の改善
これらはすべて、ハイブランドを「着こなす」ための基礎です。高価な服を身にまとう以上、それにふさわしい自分であることが求められます。
ハイブランドを賢く楽しむ方法
若者にとって、ハイブランドはとても高価であるため、中々手が届かないのが現実。ですが、実はハイブランドを賢く楽しむ方法も存在します。
①正規海外通販サイトの活用
ハイブランドを買うなら、海外の正規通販サイトがおすすめ。なぜなら、正規品を国内よりも2〜3割安く手に入る場合が多いからです。
おすすめの海外通販サイト
- SSENSE(エッセンス)
:日本の利用者も多い人気の海外通販サイト。ストリート系も含めた幅広いラインナップ。
- italist(イタリスト)
:比較的新しい通販サイト。新作も含めて現地価格で買えることが多い。
- YOOX(ユークス)
:過去のアイテムを格安価格で買える有名な海外通販サイト。
②中古市場の活用
ハイブランドのバッグは、中古市場で良質なものを探せば、新品の半額以下で手に入ることもあります。特に定番アイテムはリセールバリューが高いので、購入後も価値を保ちやすいです。
有名な中古ショップ例
セカンドストリート(2nd STREET):ファッションアイテムを数多く取り扱う中古市場の最大手
- ALLU(アリュー):ハイブランドの高品質な中古品を安心して購入できるサイト
③ファッションレンタルの活用で気軽にハイブランドを楽しむ

出典:Laxus公式サイト
ハイブランドを楽しむ方法は、購入だけではありません。最近ではファッションレンタルサービスを活用することで、もっと手軽にラグジュアリーな体験が可能になっています。その代表例が、『Laxus(ラクサス)』です。
Laxusとは?
Laxusは、月額定額で高級ブランドバッグをレンタルできるサービスです。エルメス、シャネル、ルイヴィトンなどの人気ブランドを数多く取り揃えており、いつでも好きなときに交換可能。
たとえば、普段は手が届かない30万円以上するバッグも、月々の定額料金だけで持ち歩けます。これにより、特別なイベントや旅行、日常のコーディネートのアクセントとして活用できます。
まとめ:無理しないハイブランドの楽しみ方
ハイブランドは、歴史や品質、デザインの美しさから多くの人に憧れられています。でも、高価なアイテムだからこそ、「背伸び感」や「見栄」と捉えられるリスクもあります。
ハイブランドを取り入れる際には、単に高価なアイテムを身に着けるのではなく、自分に似合うものを選び、着こなす力が求められます。これは若者に限ったことではありません。
ハイブランドを取り入れてみたい方は、まずブランドを知ることから始めてみてください。ネットで調べて勉強するのはもちろん、実際に触れて着てみることも大切です。
金銭的に余裕がない場合は、頑張ってお金をためるのもいいし、中古市場やレンタルを活用するのもアリです。無理のない範囲で、ハイブランドを楽しんでみてください。
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