本記事では、G.H.Bass(ジーエイチバス)の代表モデルとして知られているローファー「LOGAN(ローガン)」を徹底レビューしていきます。
僕は、G.H.Bassのローガンを8年間履き続けてきました。その中で体験してきた経年変化や、ローガンのサイズ感などを詳しく解説していきます。
G.H.Bassのローガンを買おうか迷ってる人は、ぜひ購入前に本記事のレビューを参考にしてみてください。
- G.H.Bass(ジーエイチバス)のローファー「LOGAN(ローガン)」のデザインレビュー
- G.H.Bass(ジーエイチバス)のローファー「LOGAN(ローガン)」のサイズ感レビュー
- G.H.Bass(ジーエイチバス)のローファー「LOGAN(ローガン)」の経年変化レビュー
- G.H.Bass(ジーエイチバス)のローファー「LOGAN(ローガン)」の価格を比較
- G.H.Bass(ジーエイチバス)のローファー「LOGAN(ローガン)」はどんな人におすすめ?
それでは早速見ていきましょう。
G.H.Bass(ジーエイチバス)ってどんなブランド?
G.H.Bass(ジーエイチバス)は、1876年にスタートしたアメリカのシューズブランドです。実に150年近くもの歴史を誇る老舗ブランドで、創立年でいえばラグジュアリーブランドのトップと肩を並べるほどです。
過去には、ジョンF・ケネディ大統領、オードリー・ヘプバーンなどの世界的有名人が愛用していました。マイケル・ジャクソンが「スリラー」のミュージックビデオで、G.H.Bassの黒のローファーを履いていたことでも有名です。
G.H.Bassはローファーの生みの親
G.H.Bassは、世界で初めて「ローファー」というシューズを作ったブランドとして知られています。その最初に作られたローファーが、「WEEJUNS(ウィージャンズ)」というモデル。マイケルジャクソンがスリラーで履いていたローファーこそが、WEEJUNSです。
WEEJUNSのローファーは、アイビーリーグのキャンパスで学生たちが愛用していたことで知られています。10セント硬貨をローファーのサドルに入れていたことから、「コインローファー(ペニーローファー)」という言葉が誕生したそうです。
WEEJUNS自体は80年以上前に誕生したモデルですが、今ではG.H.Bassのローファーの各モデルに「WEEJUNS」という名前が付き、定番ローファーとして愛用され続けています。
G.H.Bass(ジーエイチバス)のローファー「LOGAN(ローガン)」のデザインレビュー
G.H.BassのWEEJUNSローファーの中でも、最も定番として知られているのが、『LOGAN(ローガン)』というモデルです。いわゆる「コインローファー」のデザインで、まさに「ローファーの王道」としてふさわしいモデルです。
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まずはデザインを詳しく見ていきましょう。
ご覧のとおり、シンプルでクセがなく、無駄を削ぎ落したデザインです。
ローファーの甲の上にあるベルトのようなデザインのことを「サドル」というのですが、ローガンでは「ハーフサドル」という設計になってます。ハーフサドルとは、サドルの両端を被せ縫いした設計のこと。スッキリとキレイめな仕上がりになるのが特徴です。
オールブラックでクセのない「モカシン縫い」もポイントです。革靴によっては白いステッチが使われることで、カジュアル感の強いものもありますが、ローガンは縫い目も黒なので上品な印象です。
インソールはツルっとしており、足を入れたときの感覚が気持ちがいいです。
靴底のソールはブラウンのレザーで大人っぽい印象。かかと部分だけは、歩きやすさを考慮してラバーソールで仕上げられています。
かかとがラバーになるだけで、断然すべりにくくなります。
G.H.Bass(ジーエイチバス)のローファー「LOGAN(ローガン)」のサイズ感レビュー
ここからは、G.H.Bassのローガンのサイズ感について詳しくお話していきます。
結論からいうと、ローガンはいつもの靴と同じくらいのサイズを選べばOK。ただし、可能なら試着するのがベストです。
具体的に解説していきます。
ローファーのサイズの選び方
一般的に、ローファーは「サイズ選びが難しい」といわれています。その理由は、靴ヒモがないスリッポンタイプだからです。さらに、ローファーは革靴なので、サイズがきつすぎると足が痛くなっちゃいます。
ただし、サイズが大きすぎるとかかとが浮いてしまい、まともに歩けなくなってしまいます。なので、大きめのサイズを選ぶのはNGです。
じゃあどうすればいいのかというと、「ジャストサイズ」か「0.5cm下げる」のが一般的な正解と言えます。
ローファー選びで優先すべきなのは、ワイズ(足囲=横)ではなくサイズ(足長=縦)。なぜなら、革靴は横には伸びるけど縦には伸びにくいからです。
なので、靴を履いたときに足の指が曲がっている状態はNG。多少横幅がきつくてもいいので、足の指が曲がっていないのが重要です。
僕がローガンを履いたときのサイズ感
僕の足長(サイズ=縦)は27.0 cm、足囲(ワイズ=横)は25.4 cmで、LOGANのサイズはUS9(27.0cm)を選びました。
僕の普段のサイズは以下のとおり。
僕の普段のサイズ
- 【足のサイズ】足長:27.0 cm、足囲:25.4 cm、足の横幅:広い
- 【コンバース】ALL STAR(オールスター): US9(27.5cm)
- 【アディダス】STAN SMITH(スタンスミス): 27.0~27.5 cm
- 【アディダス】SUPERSTAR 82(スーパースター82): 27.5 cm
- 【アディダス】SAMBA(サンバ): 27.5 cm
- 【アディダス】GAZELLE INDOOR(インドア): 27.5 cm
※他のスニーカーも含めて割合でまとめると、27cm:27.5cm:28 cm=3:6:1くらいなので、基本的に27~27.5cmが多いです。
上記のとおり、普段のスニーカーのサイズは27cm~27.5cmを履いているので、いつもの0.5cm小さいサイズを選んでます。
僕はお店で購入したんですが、店員さんにサイズ感の選び方を聞いたところ、以下のような意見をいただきました。
歩いている時にかかとが浮くと、まともに歩けないのでNGです。かかとが浮かないサイズ感だと少しキツく感じるかもしれませんが、履いてると自然と革が伸びて足にフィットしてきます。なので、最初は足がきつくて痛いかもしれませんが、みんな通る道なので、がんばってたくさん履きましょう。
とのこと。
この意見を参考にして、「小さめだけど靴が脱げないサイズ感」を選びました。ただ、正直にいうと最初の1~2年はサイズがきつく、長時間歩くと足が痛くなることがありました。
ローガンは横幅が狭めで、僕は偏平足で足幅も広いほうなので、最初は靴ベラを使ってやっと履けるくらい、足を入れるのに苦労しました。
それでも、3年目以降はすっかり自分の足に馴染んでキツさもなくなり、まさに「自分だけの一足に仕上がった状態」になりました。中にはジャストサイズでキツさを感じずに履ける人もいるようですが、履き始めはサイズがキツイと感じる可能性は高いです。
靴下の分厚さで微調整することも可能ではあります。
ローガンの着用感・履き心地について
このように、ローガンにはサイズ選びで苦労した記憶が強いですが、一つすごいなと思ったことがあります。それが、革靴なのに驚くほど軽いってことです。片足の重さを測ったところ、324gでした。
これは軽いことで有名なニューバランスのスニーカーと同程度の重さです(一般的な革靴でも420~550g程度はあります)。
あと、ローガンは歩くたびに「カツコツ」という音が鳴るんですが、これがエレガントでかっこいい。歩いていると気分が上がります。
履き心地に関しては、可もなく不可もなくって感じですね。おそらく、履き心地で他の高級老舗ブランドと違いが出てくると思います。
どんなシルエットのパンツにも合う万能フォルム
また、ローガンは甲の高さが低めの設計なのでボリュームが少なく、足元をすっきりと上品に見せてくれます。ボリューミーなシューズを合わせる場合は、パンツの太さに注意しないとバランスが悪く見える可能性があります。でもローガンは、ワイド・テーパード・スキニーなどパンツの太さに迷うことなく、幅広いパンツに合わせることが可能です。
ローガンならではの「シンプルで上品なデザイン」と「スッキリとしたフォルム」のおかげで、アイビースタイルはもちろん、トラッド・キレイめ・カジュアルスタイルなど、幅広いスタイルやシーンに組み合わせることができます。
G.H.Bass(ジーエイチバス)のローファー「LOGAN(ローガン)」の経年変化レビュー
ここからは、G.H.Bassのローガンの経年変化をレビューしていきます。
この記事に載せているLOGANの写真は、全て8年目のものです。お恥ずかしながら全く手入れをしてこなかったのですが、それをふまえてお話します。
革靴全般にいえることですが、やはりアウトソールはこんな感じで傷がたくさんつきますね。
あと、8年目に入った時までは問題なくはけていたんですが、8年目の後半になったときにつま先部分のアウトソールがはがれてしまいました。
ソールの糸がほどけてしまったのが原因のようです。ローガンはマッケイ製法で作られているので、一度ソールがはがれてしまうと修理できません。
マッケイ製法はアッパーとソールを直接縫い付けているシンプルな構造なので、軽くて安いというメリットがある反面、ソール交換ができないデメリットがあります。
ただ、まったく手入れせずに8年ももってくれたので、個人的にはかなりコスパが良かったと思ってます。
何年くらい長持ちするのかは、その人の履き方や履く頻度によっても変わってくるので何ともいえませんが、お手入れしてあげたほうがより長持ちするのはまちがいありません。
G.H.Bass(ジーエイチバス)のローファー「LOGAN(ローガン)」の価格について
G.H.Bassのローガンの価格は、だいたい20,000円~33,000円の範囲です。販売時期や、購入場所によって変わってきます。革靴のお値段としては割と良心的です。
もちろん、これよりも安いローファーはいくらでも存在しますが、デザイン・素材・品質・実績などをふまえると、これだけリーズナブルなローファーはほとんどありません。
その証拠に、G.H.Bassと同じく1800年代後期に創立した老舗ブランドのローファーと比較してみましょう。
ブランド名 | 価格 |
G.H.Bass(ジーエイチバス) | 10,000円~33,000円 |
J.M.WESTON(ジェイエムウェストン) | 151,800円 |
Alden(オールデン) | 134,200円~188,100円 |
Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ) | 110,000円 |
ご覧のとおり、老舗ブランドはどれも10万円を軽く超えるお値段です。それに比べると、G.H.Bassはかなりコスパがいいと考えられます。
G.H.Bassのモデルによっては、1万円程度で購入できるものもあります。
G.H.Bass(ジーエイチバス)のローファー「LOGAN(ローガン)」はどんな人におすすめ?
これまでのレビューをふまえると、G.H.Bassのローガンは以下のような人におすすめです。
こんな方におすすめ
- コスパの良いローファーを探している
- ローファーを持っていない
- 大人っぽいコーデに憧れる
- 革靴を上手く取り入れたい
- 20代~50代の男女
G.H.Bassのローガンは老舗ブランドによるローファーの元祖です。なので、今までローファーを履いたことがない人にとっては、ローファーの登竜門のような存在と言えます。
「G.H.Bassをはかずして、ローファーは語れない」とまで言うつもりはありませんが、ローガンを履くことはすごくいい経験になると思います。
また、ローガンはほんとに色んなコーデと相性が良く、あまり深く考えなくてもおしゃれに決まります。なので、今まであまり革靴を履いてこなかった人にもおすすめです。
年齢層にもしばりはなく、老若男女問わず幅広い層におすすめできます。
まとめ:G.H.Bassのローファー「ローガン」はサイズ感に要注意!
本記事は以上です。今回のポイントを簡単にまとめておきます。
まとめ
- G.H.Bassは世界初のローファーを生み出した老舗ブランド
- シンプルで無駄がなく汎用性の高いデザイン
- 他の老舗ブランドよりも圧倒的に値段が安い
- サイズ選びはジャストサイズか0.5cm下げる
- 頻度にもよるが雑に扱わなければ長持ちしそう
ローファーを探している人にとって、G.H.Bassのローガンは間違いない選択と断言できます。
ただ、ローガンに限らず、ローファーはサイズ選びが難しいので、
せっかく買ったのにガバガバで履けなかったら悲しすぎますからね。
- 実近隣で取り扱っている店舗が少ない
- できるだけ安く買いたい
こういった場合は、オンラインショップで買うのがおすすめ。ジャストサイズかワンサイズ小さめを選ぶのが無難です。
それではまた別の記事でお会いしましょう。
参考
ローガンのコーディネートについては、『G.H.Bass(ジーエイチバス)のローファーを使ったメンズコーデ10選』の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はそちらも参考にしてみてください。
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