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メンズのワントーンコーデがダサく見える理由と垢抜ける正解コーデ術

メンズのワントーンコーデがダサく見える理由と垢抜ける正解コーデ術
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KEN

月間最高18万PVのファッションブログ『K2J』を運営。大手アパレルのパーソナルスタイリングサービスでECスタイリストとして勤務し、ファッション色彩能力検定1級を保有。大手メディアへのファッションスナップ掲載経験や、医学研究科修士課程で培った分析力を活かし、理系的視点から「ロジカルなおしゃれ」を提案。これまでに100点以上のファッションアイテムやサービスをレビューしてきた「服好きの視点」から、読者目線に寄り添ったリアルなファッションコンテンツを発信中。

あれ?なんか地味…

それ、ワントーンコーデでよくある落とし穴なんです。

最近よく聞く「ワントーンコーデ」って、たしかにおしゃれ上級者の雰囲気がありますよね。色を統一することで洗練された印象になるし、「シンプルにまとめれば間違いない」と思って取り入れてみた人も多いはずです。でも、実際にやってみると「思ったより地味」「なんか老けて見える」「部屋着っぽく見える」、という声がちらほら聞こえてきます。

実はこれ、「色を揃えるだけでは垢抜けない」という、ワントーンコーデの落とし穴なんですね。でも安心してください。ちょっとしたコツさえ知っていれば、誰でも簡単に垢抜けたワントーンコーデが作れるんです。

この記事では、そんなメンズのワントーンコーデがダサく見えてしまう理由を、ファッション色彩のプロの視点で徹底解説したうえで、「こうすれば一気に垢抜ける」という正解コーデ術と実例写真をたっぷりご紹介していきます。

読み終わる頃には、「色を揃えるだけ」から卒業して、「おしゃれに見えるための配色・素材・シルエットのバランス」がしっかり身についているはずです。

それでは早速見ていきましょう。

 

 

【あなたもやってない?】ワントーンがダサく見える3つのNGパターン

「ワントーンコーデなのに、なんかパッとしない…」。そんなふうに感じたことがある人は、もしかすると「ダサく見えるNGパターン」に無意識でハマっているかもしれません。

ここでは、ワントーンコーデがダサく見えやすい典型的な3つの失敗例を紹介しつつ、カラー理論や印象論の観点から「なぜそう見えるのか?」をわかりやすく解説していきますね。

 

NGパターン①:全身まったく同じ色・素材でのっぺりして見える

これは、ワントーンコーデがダサく見える最大の原因といっても過言ではありません。

たとえば、「ベージュのTシャツにベージュのチノパン、ベージュのスニーカー…」みたいに、色も素材感もまったく同じでそろえてしまうと、全体が平坦に見えてしまうんです。これはファッション用語でいうと「のっぺり感(=立体感のなさ)」という状態なんですね。

人間の目は、色や質感の微妙な差によって奥行きや陰影を感じ取ります。つまり、差がなければ平面っぽく、ぼんやりとした印象に見えてしまうんです。このぼんやり感が地味な印象につながってしまうんです。

 

NGパターン②:季節感ゼロの配色で浮いた印象に

もうひとつよくあるのが、「季節感をまったく考えていない配色」で、TPOにそぐわず浮いて見えてしまうパターンです。

たとえば春は、気温も気分も軽やかになる季節ですよね。そんな時期に、全身黒で重たくまとめてしまうと、気分と真逆の印象になってしまうんです。

逆に、秋冬に全身真っ白でまとめてしまうと、季節外れの寒々しい雰囲気に見えてしまうこともあります。これは心理的にも視覚的にも「場違い」な印象を与えがちで、ちょっと浮いて見える原因になるんです。

 

NGパターン③:原色でワントーンにして「悪目立ち」する

意外とやりがちなのが、「赤」「青」「緑」などの原色で上下を統一してしまうパターン。インパクトはありますが、視覚的な刺激が強すぎて街中では浮いてしまいがち。

たとえば、「真っ赤なシャツ×赤のワイドパンツ×赤スニーカー」などは、ファッション感度が高い人でも難易度が高いコーディネート。悪目立ちしてしまうだけでなく、日常使いには向かず「頑張りすぎ感」が出てしまいます。

コツは、彩度を落とした「ダルトーン(くすみカラー)」や「ダークトーン」を選ぶこと。 たとえば「ボルドー」「ネイビー」「ダークグリーン」などは、同系色でまとめても派手になりすぎず、大人の落ち着きや品の良さを演出できます。

 

 

【プロが教える】ダサくならない!垢抜けワントーンコーデの正解ルール4選

「ワントーンコーデって、どう着れば垢抜けるの?」

そんな疑問をもつ人のために、ここではファッションのプロ視点で導き出した「失敗しない4つの正解ルール」を紹介します。

どれも簡単に取り入れられるテクニックなので、初心者でも大丈夫。むしろこの4つを押さえるだけで、一気にこなれて見える垢抜けコーデが完成します。

 

ルール①:異素材ミックスで立体感を出す

スタジオニコルソンのダウンジャケットコーデ

同じトーンでまとめるときに最も大事なのが、「素材のコントラスト」です。

たとえば、コットンは生地の凹凸が少ないので、全身コットンで色を統一するとのっぺり見えがち。そこで、以下のような質感の異なる素材を組み合わせることで、自然と立体感が生まれ、のっぺり見えを防げます。

 

  • ニット:ふわっとした起毛感がある
  • ナイロン:テカテカした光沢感がある
  • リネン:ザラっとした生地感がある
  • コーデュロイ:畝の凹凸がある
  • ツイード:粗めの織りで表情がある
  • レザー:ツヤっとした光沢感がある
  • スウェード:マットでなめらかな起毛感がある

 

このように、素材の見た目はもちろん、光の反射やドレープ感の違いによっても、視覚的な奥行きを演出できるんです。

 

取り入れ例

  • 春夏:コットンTシャツ×リネンパンツ×レザーサンダル
  • 秋冬:ウールニット×コーデュロイパンツ×革靴

 

同系色でも素材のグループを変えるだけで、簡単に上級者の雰囲気が出せますよ。

 

ルール②:濃淡のグラデーションで奥行きを作る

ヨークのコート、シュタインのカーディガンのコーデ

色の明暗にメリハリをつけることで、ワントーンでも一気に洗練された印象に変わります。これは「カラーの濃淡=視覚的な距離感や立体感」に直結するからです。

明るい色は進出色(手前に近づいて感じられる)、暗い色は後退色(後ろの遠ざかって見える)と呼ばれており、これを上手く組み合わせることでのっぺり見えを回避することができます。

たとえば、トップスはライトグレー、パンツはチャコールグレー、シューズは黒。このように明るい → 中間 → 暗いのグラデーションを意識することで、視線が自然に流れ、スタイルアップ効果も期待できます。逆に全身まったく同じ色味で揃えると、前章で触れたようにのっぺり&地味になりがち。

 

コツ

  • 色味をそろえるよりも、「明暗差」を意識する
  • 暗い色を下に、明るい色を上にすると、安定感が出る(反対に、明るい色を下に、暗い色を上にすると、活発(スポーティ)に見える)。

 

暗い色を下にするほうが重心コントロールがしやすくなるので、コーディネート全体のバランスも取りやすくなります。

 

ルール③:シーズンカラーを意識して季節感を演出

goattシャツとアメリカ軍スノーカモパンツのコーデ

どれだけおしゃれに組んでも、季節感のないコーディネートは「ちぐはぐ」に見えてしまうもの。ワントーンコーデはとくに色数が少ない分、配色の季節感が見た目に直結します。

たとえば春夏は、白・ベージュ・グレーなどの軽さのあるカラーをベースに、リネンやコットンなどの通気性ある素材を選ぶと爽やかに。

一方、秋冬はブラウン・ダークネイビー・黒などの温もりカラーに、ウールやコーデュロイなどの厚みのある素材を選ぶことで、自然とシーズンムードが出せます。

 

色と素材はセットで考える

  • 春夏:白・ベージュ・淡グレー × コットン・リネン
  • 秋冬:ブラウン・ネイビー・黒 × ウール・レザー・スウェード

 

色と季節の空気感を合わせるだけで、コーディネート全体の調和が生まれます。

 

あえて外す色使いも、上級者のテクニック

yokeのtシャツコーデ

ただし、ここで覚えておきたいのが「あえて外す色使いも、上級者のテクニック」ということ。

たとえば、ブラウンは一般的に秋冬カラーの代表格ですが、あえて春夏に取り入れると落ち着きと大人っぽさが引き立ちます。特にリネンやコットンなど軽やかな素材を選べば、重たく見えることもありません。

また、黒は春にはやや重たく感じられますが、夏に使うとクールで洗練された個性を演出できる優秀カラー。Tシャツ×ショーツのような軽いアイテムで取り入れれば、重苦しさは感じさせず、都会的な印象を与えられます。

さらに、真っ白は春夏にぴったりですが、オフホワイトやアイボリーなどの「やわらかい白」は、秋冬の重ためコーデに抜け感を加えるのに最適。重厚感のあるアウターやウール素材とのコントラストで、バランスよく軽さをプラスしてくれます。

このように、「季節に合った色」を基本にしつつ、「あえて外す色」をアクセントとして活用すれば、一段上の垢抜けた印象が手に入ります。

 

ルール④:小物アイテムでアクセントをつける

ポロラルフローレンのポロシャツ、オーラリーのチノパン、エンダースキーマのベルトのコーデ

最後の仕上げは「小物の使い方」。ここを意識するだけで、コーディネートの完成度が格段に高く見えるようになります。

たとえば、淡いトーン(白・ベージュ・ライトグレーなど)でまとめたコーデ。そのままだとぼやけて見えたり、膨張してスタイルが悪く見えることもあります。そんな時は、黒のバッグやシューズ、ベルトなど、暗めの小物を加えて引き締めるのが効果的。

逆に、黒やネイビーなど暗めのコーデには、白スニーカーや明るいインナーで抜け感を出すと、一気に軽やかな印象に仕上がります。

 

小物使いの鉄則

  • 膨張感が気になるなら → 黒や濃色で締める
  • 重たくなりすぎたら → 白や明るい色で抜け感を

 

小物は「飾り」ではなく、「コーディネート全体のバランサー」。ここまで意識できれば、あなたのワントーンコーデは洗練されます。

 

 

【色別】垢抜けるメンズのワントーンコーデ実例集

「同じ色でまとめるだけ」と思いきや、ワントーンコーデには奥深いバランス感覚が必要。ここでは、特に人気の高い5色の「成功パターン」を実例付きで紹介します。気になるカラーがあれば、さらに詳しく解説した関連記事もチェックしてみてください。

 

オールブラック編|ワントーンコーデの実例

黒を基調にしたスタイリングは洗練感・色気・都会的ムードを簡単に出せる反面、「重たい印象」になるリスクも。異素材やグラデーションをうまく取り入れることが垢抜けの鍵です。

例①:抜け感ある夏のブラックスタイル

コモリのシャツ、テアトラのショートパンツ、クレマンのチロリアンシューズのメンズコーデ

シャツ:COMOLI、Tシャツ:Hanes、パンツ:TEATORA、シューズ:KLEMAN、ソックス:RAILROAD SOCK

ダークネイビーのオープンカラーシャツに、黒Tインナー&黒ショーツを合わせた軽快なレイヤード。黒靴下×チロリアンシューズで統一感を持たせつつ、足元にボリュームを持たせて全体を引き締め。

 

例②:クラシック×モードな冬の黒コーデ

ヨーコサカモトのタートルネックニット、ウルのチェックパンツ、クレマンのチロリアンシューズ、ルイヴィトンのキーポルバッグのメンズコーデ

ニット、パンツ:URU、シューズ:KLEMAN、バッグ:LOUIS VUITTON

黒タートルネックニットに、ダークグレーのチェック柄スラックスを合わせてやわらかい陰影を表現。黒のチロリアンシューズが足元に重厚感をプラス。

 

『オールブラックコーデの垢抜け術を徹底解説』

 

オールホワイト編|ワントーンコーデの実例

清潔感・軽やかさ・爽やかさを演出できるホワイト系のワントーンコーデ。ただし、全体が膨張して野暮ったく見えやすいので要注意。異素材やグレー・黒系の引き締め効果を活用するのがポイントです。

例①:春夏らしいストリートホワイト

ゴートのtシャツ、アメリカ軍のスノーカモパンツ、プーマのダッドスニーカー、キジマタカユキのサファリハット、エルラーセンの時計のメンズコーデ

Tシャツ:G.O.A.T、パンツ:古着、シューズ:PUMA、ハット:KIJIMA TAKAYUKI

全身を白でまとめて統一感を演出しつつ、フォトTシャツの柄で視線を上に集中させ、スタイルアップ効果を狙います。Tシャツとスノーパンツとの異素材ミックスが、立体感を演出します。

 

例②:トーンを落とした冬の白コーデ

スタジオニコルソンのダウンジャケット、オーラリーのニット、マーカのコーデュロイパンツ、ニューバランスの2002Rのメンズコーデ

ジャケット:STUDIO NICHOLSON、ニット:AURALEE、パンツ:marka、シューズ:new balance

アイボリーのダウンジャケット×オフホワイトのコーデュロイパンツで、全身白だけど寒々しくない絶妙な色合い。淡色トーンを崩さないよう、インナーは薄いブラウンのニット、シューズはグレーのスニーカーで、程良い変化を加えています。

 

『オールホワイトコーデ完全ガイド|爽やかにキマる正解バランスとは?』

 

オールベージュ編|ワントーンコーデの実例

ベージュは優しげでやわらかい印象を作れる反面、ぼやけて見える・地味に見えるというリスクも。そのため、素材や色味の微妙な違い(くすみ・濃淡)を駆使して「奥行き」と「余裕」を演出しましょう。

例①:王道トラッドな都会系ベージュ

シュタインのトレンチコート、コモリのシャツ、オーラリーのチノパン、プーマのダッドスニーカーのメンズコーデ

コート:stein、シャツ:COMOLI、パンツ:AURALEE、シューズ:PUMA

ベージュトレンチ×白シャツ×チノパンの鉄板コーデに、異素材スニーカーを組み合わせることで都会的なムードに。

 

例②:レイヤードで魅せる上級ベージュ

バーバリーのブルゾン、ヨークのストライプ柄オープンカラーシャツ、ユニクロのタートルネック、エンダースキーマのベルト、マーカのコーデュロイパンツ、ヨークのスニーカーのメンズコーデ

ブルゾン:Burberry(古着)、シャツ:YOKE、タートルネックニット:UNIQLO、パンツ:marka、シューズ:YOAK

異素材のレイヤードスタイルで奥行きを表現した好例。ベージュをベースに、アイボリーやオフホワイトを混ぜることでさらに立体感を演出。足元をベージュと親和性のあるブラウンにすることで、やわらかな引き締め効果をプラス。

 

『大人のためのオールベージュコーデ講座|失敗しない配色とアイテム選び』

 

オールブラウン編|ワントーンコーデの実例

秋冬に人気のブラウン系ワントーンは、温かみと深みを演出できる一方で、「古臭い・おじさんっぽい」印象に見えがち。白や黒をうまく差し込むことで抜け感やモダンさを演出しましょう。

例①:白シャツを活かした秋のやわらかブラウン

シュタインのカーディガン、白シャツ、オーラリーのコーデュロイパンツ、クレマンのチロリアンシューズのメンズコーデ

カーディガン:stein、シャツ:古着、パンツ:AURALEE、革靴:KLEMAN

ダークブラウンのカーディガンに、淡ブラウンのコーデュロイパンツを合わせることで、季節感を強調。白のバンドカラーシャツを挟むことで抜け感を作り、足元は黒のチロリアンシューズで全体を引き締め。

 

例②:クラシック×モードの冬ブラウン

ラコステのブルゾン、エディフィスのオープンカラーシャツ、無印のタートルネックニット、スティーブンアランのスラックス、クレマンのチロリアンシューズ、エルラーセンの時計のメンズコーデ

ブルゾン:LACOSTE、シャツ:EDIFICE、タートルネックニット:無印良品、パンツ:Steven Alan、シューズ:KLEMAN

ブラウンのコーデュロイブルゾンにダークブラウンのスラックスを合わせて、季節感を演出。下に向かって色が暗くすることで、コーディネートに安定感が出ます。インナーとシューズを黒系に統一することでコーディネートを引き締め、レトロ感を現代的に再構築した好例。

 

野暮ったく見せない!オールブラウンコーデの最旬テクニック

 

オールグリーン編|ワントーンコーデの実例

グリーン系は一見難易度が高そうに思えますが、アースカラーの一種であり、実は初心者でも扱いやすい万能色。カーキ系のアイテムとあわせるtナチュラルにも都会的にも見せられるのが魅力です。

例①:フォレストグリーンで魅せる知的アウトドア

ルメールのストームコート、ハイクのニットベスト、アンユーズドのコーデュロイパンツ、エイトテンスのスチューデンのメンズコーデ

コート:LEMAIRE、ニット:HYKE、シャツ:古着、パンツ:UNUSED、シューズ:810s、帽子:ZARA

深緑のストームコートに柄ニット×白シャツのインナー構成。グリーンのパンツで縦のラインを強調し、黒スニーカーでキリッと締める。小物を活用した抜け感と引き締めの演出が、野暮ったくならないカギです。

 

例②:カーキ×グリーンで作る都会派ナチュラル

ウルのバルマカーンコートとチェックパンツ、コウタグシケンのゴッホニット、アディダスのスタンスミス、ジルサンダーのニット帽、オリバーピープルズのサングラスのメンズコーデ

コート、パンツ:URU、ニット:Kota Gushiken、Tシャツ:Hanes、シューズ:adidas、帽子:JIL SANDER、サングラス:OLIVER PEOPLES

カーキのコートにグリーンのアートニット、チェック柄パンツという個性派グラデ構成。インナーの白Tシャツと白スニーカーが抜け感を演出し、全体のバランスを調整しています。

 

 

【Q&A】ワントーンコーデに関するよくある疑問まとめ

ここでは、ワントーンコーデに関してよくある疑問をQ&A形式でご紹介します。

 

Q:上下ユニクロでも垢抜けられる?

A:全然OKです。むしろ統一感が出しやすく、初心者にこそおすすめです。

ユニクロはカラー展開が豊富で、色味や素材感を合わせやすいのが最大の強み。あとは「サイズ感」と「小物選び」がカギ。

ユニクロのアイテムはジャストシルエットが多いので、オーバーサイズを選ぶなど、少しゆるいサイズ感で着こなすことで、グッと垢抜けて見えます。

 

Q:セットアップってワントーンコーデに入る?

A:もちろん入ります。ただし「中に何を合わせるか」で印象はガラリと変わります。

セットアップは色も素材も揃っているため、ワントーンの完成形とも言えるアイテム。ただし、「上下セットで着ただけ」ではビジネスっぽさが出すぎてしまうことも。

ポイントはインナーとシューズ。白Tやスニーカーで抜け感を出したり、タックインでキレイめに寄せたりすることで、「ワントーン=かっこいい私服」として成立します。

 

Q:年齢で似合う色は変わる?

A:変わります。ただし「年齢=制限」ではなく、「味方にすれば強みになる」と考えてみてください。

たとえば10代〜20代なら、オールホワイトやネイビーなど、爽やかで清潔感のある色が似合いやすい傾向があります。一方、30代〜40代以降は、ブラウンやカーキなどの深みのあるカラーが「落ち着き」や「渋さ」を引き立ててくれます。

年齢を重ねるほど、ワントーンに「重厚感」や「奥行き」が求められるようになります。でも逆に言えば、色を味方につければ「年齢を重ねたからこそ似合うスタイル」がつくれるんです。

 

 

【まとめ】ワントーンはセンスの試されどころ。正しく使えば最強の武器になる

ワントーンコーデは、一見シンプルなのに、実はごまかしがききません。だからこそ、「なんかダサい…」と感じさせるか、「洗練されてる」と思わせるかで、印象に天と地ほどの差が出るんです。

成功のカギは、以下の3つの要素をどうコントロールできるか。

 

  • 素材感:ツヤ感・起毛感など、異素材をミックスすることで単調さを回避
  • 濃淡:同系色でも濃さをズラせば、立体感と奥行きが生まれる
  • 季節感:色の温度・素材の厚みで季節にマッチする抜け感を演出

 

つまり、考え抜かれたワントーンこそが、おしゃれの本質。誰でもできるのに、実は一番差がつくポイントです。

逆に言えば、ここを押さえれば周りに「お、なんかこなれてるな」と思わせるのも簡単。センスは生まれつきじゃなく、ちょっとの工夫で誰でも手に入る。

あなたもぜひ、色を制して、印象までコントロールできる「ワントーンの達人」を目指してみてください。

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