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メルカリは偽物だらけ?ブランド品が偽物だった場合の対処法を経験者が徹底解説

メルカリは偽物だらけ?ブランド品が偽物だった場合の対処法を経験者が徹底解説
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KEN

月間最高18万PVのファッションブログ『K2J』を運営。大手アパレルのパーソナルスタイリングサービスでECスタイリストとして勤務し、ファッション色彩能力検定1級を保有。大手メディアへのファッションスナップ掲載経験や、医学研究科修士課程で培った分析力を活かし、理系的視点から「ロジカルなおしゃれ」を提案。これまでに100点以上のファッションアイテムやサービスをレビューしてきた「服好きの視点」から、読者目線に寄り添ったリアルなファッションコンテンツを発信中。

メルカリのブランド品は偽物だらけって聞いたことがあるんだけど、本当なのかな?
メルカリで偽物やコピー品を買ってしまったら、どう対処したらいいんだろう?

この記事はそんな方へ向けて書いています。

 

メルカリって、ハイブランドが驚くほど安く見つかることがありますよね。新品価格の半額以下なんてザラですし、「この値段で手に入るなら買っちゃおうかな…」と思う瞬間も多いはず。

でも待ってください。「メルカリは偽物だらけ」なんて評判もあるくらい、ハイブランドの偽物が潜んでいると噂されています。その証拠に、僕も一度だけ偽物のブランド品を買ってしまった経験があります。

  • 「メルカリは本当に偽物だらけなのか?」
  • 「偽物を避けるために購入前に何をチェックすればいいのか?」
  • 「偽物だった場合はどうすればいいのか?」

 

本記事では、このような多くの人が気になる話題を、リアルな体験談ベースで徹底解説。あなたが同じ失敗しないための 「実践型ガイド」として作っています。

メルカリでブランド品を買おうとしているなら、偽物を買わないためにもぜひ最後までこの記事を読み進めてみてください。

それでは早速見ていきましょう。

 

 

結論|メルカリのブランド品は偽物だらけ?

正直、「メルカリは偽物だらけ」と断言することはできません。なぜなら、写真を見ただけで偽物と断定することは難しいからです。

ただし、これだけは言えます。本物の中に一定数の偽物が混ざっているのは事実です。僕自身も過去に偽物を買ってしまった経験がありますし、口コミサイトでも同じ失敗談がいくつか見つかります。

たぶん、「自分は大丈夫」と思ってると痛い目に合います。それくらい、メルカリに偽物は蔓延しているはずです。

 

なぜメルカリは偽物が多いと言われるのか?

メルカリのユーザー数

出典:メルカリ『フリマアプリ「メルカリ」、サービス開始10周年記念インフォグラフィックス公開

最大の理由は、利用者が圧倒的に多い「日本最大規模のフリマサービス」だからです。

メルカリ公式サイトによると、メルカリの月間利用者数は2,200万人以上、累計出品数は30億品を突破しています。これは1秒間に7.9個売れている計算になるそうです。その中で、ファッションカテゴリが占める割合はかなり大きく、全体の約3分の1が洋服・ブランド品なんです。

これだけ人が集まれば、良い出品者も悪い出品者も当然混ざります。母数が大きいということは、トラブルの絶対数も増えるわけです。

 

メルカリで偽物が特に多いブランドとカテゴリ

結論からいうと、偽物が多いブランドは以下のとおり。

  • ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)
  • エルメス(HERMES)
  • グッチ(GUCCI)
  • シュプリーム(Supreme)

 

これらは市場の需要が高く、定番モデルも多いので、コピー品が売れやすい鉄板ジャンルです。また、人気コラボ・限定スニーカーはとくに要注意。数量限定のモデルは転売価格が跳ね上がるので、偽物が山ほど出回ります。

ちなみに、「偽物があるのは定番アイテムだけ?」と誤解する方が多いですが、これは完全に間違いです。実際、僕がメルカリで掴んでしまった偽物は、そのシーズン限定の洋服でした。いわゆるシーズン物は本来コピーされにくそうに見えますが、人気ブランドの場合は普通に偽物が作られています。

逆にいうと、低価格帯の洋服は偽物を作るメリットがないので、ほぼ安全です。利益が出ないものをわざわざ偽物で作るメリットがないからです。

 

 

経験談|メルカリで買ってしまった偽物のブランド品

ここからは、実際にメルカリで僕が買ってしまった偽物をお見せします。どれくらい精巧なのか、どこを見れば見抜けるのか。リアルな体験談ほど参考になるものはないので、ぜひ一つのケーススタディとして見てみてください。

 

購入したのは「2022年春夏 CELINE(セリーヌ)のデニム」

僕がメルカリで購入した偽物は、2022年SSのCELINEのデニムでした。当時かなり話題になった一本で、発売と同時に公式で完売。中古市場でもプレ値が付いていた人気アイテムです。

実際のメルカリ商品ページがこちら。

メルカリで売られていた偽物のブランド品

実際にメルカリで購入した偽物の商品画面

 

出品価格は13万円。このデニムの正規価格は12万1000円で、中古市場では11〜19万円の幅で取引されていました。つまり、13万円という出品価格はごく普通の市場相場だったわけです。

写真を見た時点では「怪しい」とは感じませんでした。その理由はシンプルで、掲載されていた写真が本物の画像だったからです。

  • 本物の商品画像をどこかから流用した可能性
  • または手元に本物があるけど、実際は偽物を送るタイプ

 

このどちらかだと思います。

じゃあ、どこを見て偽物と気づいたのか?ここからは、本物との違いをひとつずつ比較していきます。

 

【比較】メルカリのブランド品|本物と偽物の違いを徹底解説

① 全体の色落ちが明らかに違う

メルカリのブランド品「本物と偽物の違い」

【左】本物【右】偽物。色落ち感が異なる。

まず全体の色落ちがまったく違います。本物は色落ちが自然ですが、偽物は色の抜け方が均一で、立体感がありません。

シルエット自体はかなり忠実に再現されていましたが、試着してみると「なんか全然カッコよくない…」と直感で感じました。「偽物かも」と感じたら、細部をチェックしてみることが大切です。

 

② フロントボタンの加工レベル

メルカリのブランド品「本物と偽物の違い」

【左】本物【右】偽物。本物はヴィンテージ加工されているが、偽物は加工されていない。

本物のCELINEのデニムは、ボタンにヴィンテージ加工が施されています。ところが偽物は「新品のボタン」のようにツルッとした質感。

デニムの色落ち同様、この細かいエイジング表現はコピーではかなり再現が難しい部分になるんでしょうね。

 

③ ボタン裏の刻印(数字)がない

メルカリのブランド品「本物と偽物の違い」

【左】本物【右】偽物。ボタンの裏側。本物は番号がついているが、偽物はない。

本物の裏側には製造ロットと思われる番号が刻印されています。偽物にはこの番号がありません。

細かいけど、ブランド品の真贋ではかなり重要なチェックポイントです。

 

④ チャック(ジッパー)は驚くほど巧妙

メルカリのブランド品「本物と偽物の違い」

【左】本物【右】偽物。チャックはかなり似ていて巧妙に作られている。

これに関しては正直ビビりました。ブランド刻印も再現されていて、比較してみないとほぼ判別不可。

近年の偽物は、こういう金属パーツの再現度がかなり高いみたいです。「パーツが本物っぽい=本物」とは絶対に判断しないほうがいいです。

 

⑤ 製品番号のフォント

メルカリのブランド品「本物と偽物の違い」

【上】本物【下】偽物。本物は文字が太くキレイだが、偽物は文字が細く印字が雑。

製品番号は本物と同じ数字が使われていたので、番号だけでは判断できません。むしろ番号が本物と一致している偽物は普通に出回っています。

違いは「フォントの太さと印字の精度」にありました。

  • 本物 → 文字が太くて安定、印字がクッキリ
  • 偽物 → 文字が細く、印字がガタついている

 

特に「CELINE」のロゴの「E」の形が甘かったり、インクの滲みがあるのが偽物の特徴でした。

 

⑥ 商品タグの印字

メルカリのブランド品「本物と偽物の違い」

【左】本物【右】偽物。本物は「CELINE.COM」だが偽物は「WWW.CELINE.FR」。

メルカリのブランド品「本物と偽物の違い」

【左】本物【右】偽物。どちらもほとんど同じ。

ここが一番決定的でした。

  • 本物 → CELINE.COM
  • 偽物 → WWW.CELINE.FR

 

こんなふうに、印字のURLが異なっていたんです。ただし、これも本物のタグを知らなければ絶対に気づけません。

ここまで比較してみるととわかると思うのですが、偽物は年々クオリティが上がり、本物と見間違えるレベルまで来ています。正直、実物を見慣れていないと余裕で騙されます。

でも、今回紹介したポイントを押さえておくと、かなり見抜きやすくなります。

 

 

過信禁物|間違ったメルカリの偽物の見分け方

メルカリでブランド品を買う時、「偽物を見抜くコツ」としてよく紹介されるポイントがありますよね。

  • 出品者の評価が悪いものは危険
  • 価格が安すぎるものは危険
  • 公式画像ばかりの出品は危険

 

どれも大事な視点ではあるんですが…正直これは初心者向けの一般論です。そして、この一般論を過信するのが1番危ない。なぜなら、僕が偽物を掴んだときは、このすべてをクリアしていたからです。

ここから、なぜ「一般的な見分け方」が信用しすぎると危険なのか、ひとつずつ深掘りしていきます。

 

① 出品者の評価は「ほぼ当てにならない」と思ったほうがいい

評価が良い人なら、本物しか扱ってないはずでしょ?

…と思いますよね。でも、これが落とし穴なんです。実際には、以下3つのケースが普通にあり得ます。

  • 購入者が偽物と気づかず高評価している
  • サクラ(協力者)が高評価をつけている
  • 高評価=購入経験の評価であって、販売の実績ではない

 

実際、僕が偽物を買ってしまったときの出品者は、「本人確認済み」「評価数が多い」「評価欄はほぼ高評価」「取引実績も複数」でした。

メルカリで偽物のブランド品を売る出品者

メルカリで偽物を売っていた出品者のプロフィール。

これ、普通なら安心しちゃいますよね。つまり、評価がいいという理由だけで過信したら危険ということです。

 

② 出品価格は相場通りでも安全とは限らない

「相場より安い=偽物」という考え方は、半分だけ正解です。安すぎるものが危険なのは確かですが、今回僕が掴んだ偽物のデニムは「市場相場ど真ん中」の価格でした。

つまり、相場通りの値段だからといって、安全とは限らないわけです。高値で偽物を売る出品者も普通にいます。

 

③ 出品画像は「信頼材料」にも「罠」にもなる

出品画像についても、「公式サイトの画像ばかりで、自撮り画像がないと怪しい」という話を聞きますよね。

たしかに、この考え方自体は正しいんですが、「本物の画像を引用する」という手口が普通に存在します。今回の僕のケースもまさにこれ。

  • 本物の写真をどこかから拾って掲載
  • 手元に本物があるけど、実際に送るのは偽物

 

つまり、写真だけ信じて判断するのは本当に危険です。写真は判断材料のひとつでしかありません。

 

じゃあ、あなたが実際にメルカリでブランド品を買う時は、何を信じればいいのか?今回の体験談をふまえて、絶対に見るべきポイントだけをまとめたチェックリストをご紹介します。

 

 

メルカリで偽物を回避するチェックリスト|経験者が徹底解説

ここからは、実際に僕がメルカリで偽物のブランド品を買ってしまった経験をもとに、「偽物を売っている出品者に共通する特徴」と「購入前に絶対確認しておくべきポイント」を解説します。

もちろん、これはあくまで「傾向」です。すべてに当てはまるわけではありませんが、被害を避けるための重要なチェック項目として、ぜひ参考にしてください。

 

①偽物を匂わすネガティブな評価が一つでもある

出品者の評価欄は、最初に必ずチェックしておきましょう。評価の中に偽物を匂わすネガティブなコメントが一つでもあれば、その時点で購入は避けるべきです。

僕が偽物をつかまされたときも、「本物なのかどうか不安になった」「鑑定依頼しようとしたら断わられた」というコメントが2件ほどありました。後から見返すと、「あの時点で気づくべきだった…」と悔やみます。

 

②新しい画像掲載を依頼しても追加できない

メルカリで服やブランド品を探していると、「タグやディテールのアップも見たいな」と思うことがありますよね。このとき「〇〇の部分をもう少し詳しく見せてもらえますか?」とコメントしてみてください。写真の追加を拒否する出品者は、ほぼ確実に怪しいです。

理由は簡単。手元に本物がない(転載画像)か、詳細を見せると偽物だとバレるからです。

僕が購入したときも、プロフィールに「写真の追加はしていません」と書かれていました。普通の出品者であれば、売りたい気持ちがあるので、むしろ喜んで写真を追加します。拒否するのは、「見せられない事情がある」可能性が高いということです。

 

③「即購入はやめてください」と書かれている

メルカリで偽物のブランド品を売る出品者のプロフィール

プロフィールや商品説明に「即購入はご遠慮ください」「購入前にコメントをお願いします」と書かれている出品者も要注意です。一見、丁寧な対応に見えますが、実はこれ、偽物販売の典型的なサインなんです。

出品者の立場からすれば、「即購入」って本来めちゃくちゃ嬉しいはずなんです。だって、わざわざ値下げ交渉をされることもなく、コメントへの返信対応も不要。つまり、最も手間なくスムーズに売れる理想的な取引なんですよね。それなのに、「専用にするため購入前にコメントください」と書いてある時点で、正直かなり不自然です。

そもそも「画像の悪用防止」なんて言葉も聞こえはいいですが、冷静に考えてみてください。商品画像が悪用されること自体、普通の出品者はまず心配しません。むしろ、売るためにできるだけ多くの人に見てほしいと思うのが自然な心理です。

偽物出品者が専用出品を使う理由

専用出品とは、たとえば「◯◯様専用」といった形で、特定の購入者のために作られた出品ページのこと。もともとは値下げ交渉などの流れで、購入希望者が「即決するので専用にしてほしい」とお願いするための仕組みです。あくまでユーザー同士のマイルールであり、メルカリ公式の機能ではありません。

つまり、本来は買う側がお願いするものであって、出品者のほうから「専用にします」と言い出すのは不自然なんです。なぜなら、専用にすると他の人が買えなくなり、販売機会を逃すリスクがあるから。わざわざ手間をかけてまで専用ページを作る理由なんて、普通の出品者にはないんですよね。

じゃあなぜこんな面倒なことをするのか?その理由は、「コメントをもらってから専用ページを作る」という名目で、商品画像を差し替えるために時間を稼いでいるから。

僕が被害に遭ったときも、「画像悪用防止のため、購入前に専用にするため一報ください。」と書かれていました。実際、「購入します」とコメントした直後に、商品名と画像が別のものに変更されていたんです。つまり、証拠を消されてしまうんですね。

メルカリで売られていた偽物のブランド品の画像

【左】購入前【右】購入後|商品画像は無関係のものになり、商品名は「専用」だけに。何の商品かわからなくなった。

なので、購入前に気になる商品があれば、必ずスクリーンショットを取っておくことをおすすめします。万が一トラブルになったとき、画像が残っていればそれを証拠に使えます。

 

④購入経路が不明確・レシートの同梱ができない

メルカリでブランド品を購入する際は、購入経路の確認は必須です。説明文に書かれていない場合は、「どこで購入されたものですか?」「レシートは付属しますか?」とコメントで質問しましょう。

出品者が本物を扱っていれば、「正規店または公式オンラインで購入」「購入時のレシートがある」「シリアルナンバーを掲載できる」など、明確に答えられるはずです。

一方で、「レシートは捨てた」「友人から譲ってもらった」「正規店で買ったけど証拠はない」。このような返答は、偽物のリスクがかなり高いです。実際、メルカリの公式ガイドにもこう明記されています。

以下のような場合、「正規品と確証のない商品」として削除の対象となることがあります。

購入時レシートの写真掲載がない場合
シリアルナンバーの写真掲載がない場合
購入経路が不明確の場合

出典:メルカリ『偽ブランド品、正規品と確証のないもの(禁止されている出品物)

 

つまり、「購入経路が不明確」な時点で、メルカリ上では「グレー」という扱いです。そういう出品者からは、どんなに魅力的な商品でも手を出さないようにしましょう。

 

 

メルカリで買ったブランド品が偽物だった場合の対処法|経験者が徹底解説

ここでは、実際に僕がメルカリで偽物のブランド品を購入してしまったときにどのように対応したのか、メルカリ公式ガイドラインに基づきながら、具体的な手順と注意点を解説していきます。

メルカリで偽物を買ってしまった場合の対応方法は、公式サイト商品に偽物・非正規品の疑いがあるにも明記されています。本記事では、その内容に実体験を加えてわかりやすく解説します。

 

① 受取評価は絶対に行わない

まず最も重要なのは、偽物の疑いがある時点で絶対に「受取評価」をしないこと。

メルカリの「受取評価」ボタンは、単に「商品が届いた」という意味ではなく、「この取引に問題はありません」と最終的に承認するボタンです。一度評価してしまうと、

  • 取引が正式に完了
  • 出品者に売上金が支払われる
  • メルカリ事務局のサポートが受けられなくなる

 

という流れになり、返品・返金が極めて難しくなります。

メルカリで偽物のブランド品を購入してしまったときの対処法

取引完了後は、メルカリ事務局から一切サポートしてもらえなくなる可能性が高いです。返品希望の場合は、絶対に評価は投稿しないように注意してください。

僕が偽物を受け取ったときも、まだ届いたばかりなのにもかかわらず、出品者から「受け取り評価をお願いします!」と催促されました。これは受け取り評価をさせることで、キャンセルできない状況に誘い込んでるわけです。「商品が到着したのに何日経っても受け取り評価されない」など、よほどの理由がない限り、ふつうの出品者はわざわざ受け取り評価をせかすようなことはしません。

なので、焦ってはいけません。まずは落ち着いて商品をチェックしましょう。タグ・ロゴ・縫製・素材感など、少しでも違和感があれば評価前に行動するのが鉄則です。

 

② 出品者に連絡して返品の合意を得る

偽物の可能性を感じたら、まず出品者に冷静に連絡しましょう。感情的にならず、具体的な根拠を添えて伝えるのがポイントです。

連絡時に伝えるべき内容

  • 偽物・非正規品の疑いがあると判断した根拠
  • 返品・返金を希望する旨

実際のメッセージ例

「大変失礼ですが、受け取った商品に偽物・非正規品の疑いがありますので、取引をキャンセルさせていただきたく存じます。根拠は以下のとおりです。

・実物と正規品で異なる箇所がある(ボタン、タグ表記、生地感、品番の印字など)。

発送日も2日遅れており、遅れた理由も理解しかねるものであったため、商品に対して信頼感を持てずにいます。ご了承いただけるようでしたら、キャンセル申請をさせていただきます。」

メルカリで偽物のブランド品を購入してしまったときの対処法

メルカリで偽物のブランド品を購入してしまったときのメッセージ

 

ここで重要なのは、出品者の同意を得てから返品すること。同意なしで勝手に返送すると、商品紛失や返金拒否などのトラブルに発展するリスクがあります。

僕の場合、発送期限を過ぎての遅延発送だったため、それも「信頼性に欠ける」として返品理由に含めました。細かいことでも、根拠を複数提示することで事務局が介入した際の説得力が高まります。

 

③ 着払いの可否と発送先情報を確認する

返品の合意が取れたら、次に送料と返送先を確認します。

確認すべき内容

  • 着払いでの発送が可能かどうか
  • 返送先の住所と氏名

実際のメッセージ例

「ご了承いただきありがとうございます。それでは、商品を返品いたします。着払いで発送させていただきますが、異論がある場合はご連絡ください。着払いでの返品をご了承いただける場合は、発送先の氏名と住所をご教示ください。」

メルカリで偽物のブランド品を購入してしまったときの対処法

メルカリで偽物のブランド品を購入してしまったときのメッセージ

 

メルカリ公式サイトでも、返送時の送料については以下のように記載されています。

「出品者・購入者どちらが送料を負担するか」や「返送時の配送方法」は、お客さま間でお話し合いのうえお決めください。

出典:メルカリ『商品の返品手順

 

基本的には偽物を販売した側(出品者)が送料を負担すべきですが、トラブルを防ぐためにも、発送前に必ず「着払いOK」の確認を取っておきましょう。

また、返品時は匿名配送(メルカリ便)が使えないので、お互いの住所と氏名を開示する必要があります。正直、偽物を売ってきた相手に自分の住所を伝えるのは抵抗がありますが、ここは避けられないステップです。

 

④ 追跡サービス付きで商品を返送する

返送時は、必ず追跡サービス付きの配送方法を選びましょう。返送したのに「届いていない」と主張されるトラブルを防ぐためです。

追跡サービス付きの配送方法

  • 日本郵便:ゆうメール(追跡付き)
  • ヤマト運輸:ネコポス、クロネコDM便
  • 佐川急便:飛脚メール便、飛脚ゆうメール便

 

伝票番号を控えておくことで、メルカリ事務局へ「発送済みである」証明ができるので安心です。

 

⑤ キャンセル申請に同意して取引完了

返品した商品が出品者に届いたら、出品者がメルカリ上で「キャンセル申請」を行う流れになります。

購入者(あなた)がその申請に同意すれば、キャンセルが成立し、返金処理が開始されます。

返金の方法やタイミングは、支払い方法によって異なります。詳しくはメルカリ公式ヘルプ『キャンセル時の返金方法について(メルカリ)』を確認してください。

 

まとめ|焦らず、冷静に。手順を守れば必ず解決できる

偽物を掴まされたときは、本当に腹が立ちます。でも、怒りや焦りで行動すると、返金のチャンスを自ら失うことにもなりかねません。

大切なのは、

  1. 評価しない
  2. 根拠を明確にして連絡する
  3. 合意の上で返品する

 

この3ステップを冷静に進めることです。メルカリはトラブル対応の仕組みがしっかりしているので、正しい手順を踏めば泣き寝入りせずに解決できます。

 

 

FAQ|メルカリの偽物に関するよくある疑問

Q1:メルカリShopsにも偽物はある?

メルカリショップの例

メルカリの商品画面の一番上に「メルカリShops」と記載されている。

「メルカリShops」とは、メルカリ内でショップを開設できる仕組みのこと。イメージとしては「メルカリ版のBASE」や「個人向けECモール」のようなものです。有名な例としては中古古着業界のトップ企業「RAGTAG(ラグタグ)」などが出店しています。

ショップ開設には一定の審査があるので、個人出品よりもやや安心感が高いのは事実です。実際、僕もメルカリShopsでブランド品を購入したことがあります。企業や個人事業主として運営しているアカウントであれば、偽物を扱うリスクはかなり低いです。

ただし、ここで油断は禁物。メルカリShopsは個人でも登録・運営できるので、一般出品と同様に偽物が紛れ込む可能性は十分あります。実際、Yahoo!知恵袋などでは「メルカリShopsで偽物を買ってしまった」という口コミも存在します。つまり、「Shopsだから100%安心」というわけではなく、あくまでリスクが少し下がる程度と考えておくのが現実的です。

ブランド品を購入する際は、ショップの運営者情報(企業名・所在地・URLなど)をしっかり確認し、少しでも不安があればコメントで質問したり、出品履歴をチェックするのが賢い選択です。

 

Q2:偽物の返品に応じてもらえない場合は泣き寝入り?

結論からいうと、泣き寝入りする必要はありません。メルカリでは、偽物や非正規品の疑いがある場合、まずは購入者と出品者の間で話し合いを行うことが推奨されています。メルカリ公式ガイドにも、以下のように明記されています。

取引メッセージで偽物・非正規品の可能性があると判断した根拠とお客さまの要望(返品・返金等)を出品者にお伝えください。

出典:メルカリ『商品に偽物・非正規品の疑いがある

 

僕自身、過去に偽物を購入してしまったとき、幸いにも出品者が誠実な対応をしてくれたため、スムーズに返金まで進みました。ただ、全員がそうではないのが現実です。

たとえば、次のようなケースは珍しくありません。

よくあるトラブル例

  • 「偽物の疑いがあるので返品したい」と連絡しても返信がない
  • 「これは本物です。返品できません」と強く言い張られる

 

このような場合は、自分だけで解決しようとせず、メルカリ事務局にサポートを依頼しましょう。事務局が仲裁に入ってくれるので、たとえ相手が応じなくても返金までたどり着ける可能性があります。

「本当にサポートしてくれるの?」と不安に思うかもしれませんが、実際には、時間はかかっても最終的には返金対応されるケースがほとんどです。諦めず、丁寧にやり取りを続けることが何より大切です。

 

Q3:受取評価後に偽物だと気づいたらどうすればいい?

結論からいうと、評価後の返品・返金はほぼ不可能です。

メルカリの「受取評価」ボタンは、単に「届きました」という意味ではなく、「この取引に問題はありません」という最終承認ボタン。これを押した瞬間に、システム上では取引が「完了」となり、出品者へ売上金が支払われます。

つまり、受取評価をしてしまうと、「取引キャンセル」「返金交渉」「事務局サポートの介入」これらすべてができなくなるんです。

どれだけ証拠が揃っていても、評価後は覆すのがほぼ不可能。「届いたけど少し不安がある」「タグや縫製が気になる」そんな時は焦って評価せず、一度鑑定に出すのがおすすめです。

 

 

まとめ:メルカリで偽物を買ってしまっても、冷静に対処すれば返品できる

服好きほど、「偽物を掴んだときのショック」は本当に大きいものです。僕も実際、最初に偽物を手にしたときはかなり落ち込みました。でも大丈夫。冷静に手順を踏めば、きちんと返品・返金してもらえます。

この記事を書いたのは、かつての僕と同じように「偽物の被害に合わないため」「偽物を買ってしまったけど、どうすればいいかわからない」といった不安を抱える人に、少しでも役に立ちたいと思ったからです。

メルカリで偽物を避けるいちばんのコツは、「ブランド品を安易に買わない」こと。詳しくはメルカリで服を買うのは危険?購入前に知っておくべき注意点を徹底解説でもお話ししていますが、「メルカリは偽物だらけ」と言われるほど、ハイブランドの購入にはリスクがつきものです。

ただし、すべてのアイテムが危険というわけではありません。たとえば、価格の安いブランドなら偽物は皆無だし、デザイナーズブランドの中古品やヴィンテージ古着なら、まだ偽物の流通は多くないはず。うまく使い分けることで、メルカリは掘り出し物の宝庫になります。

上手く使い分けてお買い物を安全に楽しんでくださいね。

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