こういった疑問にお答えします。
白Tシャツは、メンズファッションの中で最もベーシックな万能アイテムです。ただ、シンプルなデザインのあまり、個性を出すのが難しかったり、一歩間違えると単調で地味な印象になりがち。
どうすれば大人っぽくおしゃれな白Tシャツコーデができるのか?
この記事では、大手アパレル企業のスタイリング業務経験者の視点から、男性が白Tシャツを大人っぽく着こなすコツと、おすすめのメンズコーディネート例をご紹介します。
本記事の内容
- おしゃれでかっこいい白Tシャツを選ぶポイント
- 大人のメンズが白Tシャツをおしゃれに着こなす5つのコツ
- 白Tシャツを使った大人のメンズコーデ例
それでは早速見ていきましょう。
白Tシャツがメンズコーデに欠かせない理由
白Tシャツは、時代やトレンドに左右されない定番アイテムです。シンプルなデザインで、どんなアイテムとも相性良く合わせられる「汎用性の高さ」が魅力。たとえると、どんな食材にも合う「白米」のような存在です。
さらに、白Tシャツは着る人に清潔感を与えてくれます。特に大人の男性にとって、清潔感は信頼感や好感度を高める重要な要素です。
つまり、着回しやすく清潔感のある白Tシャツは、大人の男性なら誰もが持っておくべき重要アイテムといえます。
おしゃれでかっこいい白Tシャツを選ぶポイント
おしゃれでかっこいいメンズ白Tシャツを選ぶポイントは、以下の3つです。
メンズ白Tシャツを選ぶコツ
- ワイドシルエットを選ぶ
- クルーネックを選ぶ
- 素材感、肉厚感を意識する
順番に見ていきましょう。
おしゃれでかっこいいメンズ白Tシャツを選ぶ3つのコツ①ワイドシルエットを選ぶ
おしゃれでかっこいいTシャツを選ぶなら、ワイドシルエットを選ぶようにしましょう。なぜか?それは、ワイドシルエットのほうが生地に溜まりができ、おしゃれな抜け感が生まれるからです。
Tシャツはシンプルなアイテムなだけに、シルエットが特に重視されます。極論をいうと、シルエットがおしゃれかどうかを決めるといっても過言ではありません。
参考
今のトレンド的にも、ジャストサイズではなくゆとりのあるシルエットのほうが、おしゃれだと判断されやすいです。
これは、ジャストサイズがダサいという意味ではありません。ジャストサイズのTシャツにワイドパンツを合わせた「Aラインコーデ」は、おしゃれなコーデの典型パターンです。
ただ、ワイドシルエットが定番化している今、ジャストサイズのTシャツを着こなすのは少々難易度が上がります。なので、Tシャツを選ぶとき(特にファッション初心者さん)は、ゆとりのあるシルエットを選ぶのが吉です。
と迷う人のために、見るべきポイントをご紹介しておきます。
ワイドシルエットの要素①身幅
身幅とは、簡単にいうと「横幅」のことです。身幅が広めだと、ゆとりのあるシルエットになります。この身幅が狭いとこなれた(おしゃれな)印象が出にくいので、必ずゆとりのあるものを選びましょう。
ワイドシルエットの要素②袖の長さと太さ
袖の長さも重要です。ヒジが隠れる(大体5分袖)くらいは欲しい所ですが、多少短くても許容範囲。ただ、短すぎるとワイドシルエットのゆとりがでないので、最低でもヒジの少し上くらいまではあってほしいところです。
また、袖が長いだけでなく、袖(アームホール)が広くとられていることも大切。これによりゆったりとしたシルエットができます。
ワイドシルエットの要素③ドロップショルダー
ドロップショルダーとは、ショルダーポイント(身頃と袖の境目)よりも腕側に落としたデザインのこと。これがあるおかげで丸みが強調され、こなれ感や抜け感が出ます。
ドロップショルダーの度合いはアイテムやブランドごとに異なるので、その辺りはお好みで選べばOK。
ワイドシルエットの要素④着丈(裾の長さ)
ワイドシルエットといっても、「ただビッグなシルエットであればいい」というわけではありません。着丈(裾の長さ)だけは、長すぎないことが重要です。なぜなら、着丈が長すぎるとだらしない印象になってしまうから。
大体お尻に少しかかるか、それよりも少し短いくらいがベスト。お尻が全部隠れるくらい長いと、だらしなくなる可能性が高いので注意しましょう。
おしゃれでかっこいいメンズ白Tシャツを選ぶ3つのコツ②クルーネックを選ぶ
Tシャツは、主にクルーネックTとVネックTの2種類がありますよね。どっちがいいか悩む人もいるかもしれませんが、基本的にはクルーネックTを選ぶのがおすすめです。その理由は、クルーネックのほうがコーディネートしやすいから。
クルーネックTは首が詰まっているので、1枚で着たときに見え方のバランスが良く、重ね着との相性もバッチリです。(VネックTだと、他のアイテムを重ね着したときのバランスが悪くなりがち。)
ネックの違いだけでもかなり印象が違ってきます。Vネックにこだわっている人以外は、クルーネックを選んでおきましょう。
おしゃれでかっこいいメンズ白Tシャツを選ぶ3つのコツ③素材感、肉厚感を意識する
大人の男性には、厚手で透けにくい上質なコットン素材がおすすめです。あまりにもペラペラの薄い生地だと、乳首が透けて見えてしまい、下着(インナー)のような印象を与えてしまいます。厚手で生地の質感が良いと、カジュアルなTシャツでも高級感が生まれます。
また、生地感に注目するのも大切。大きく分けると、以下の2つに大別できます。
- 生地がフラットで、肌触りがツルっとしており光沢感のあるタイプ⇒キレイめ
- 生地がデコボコで、肌触りがザラっとしており風合いのあるタイプ⇒カジュアル
上記のとおり。どちらでもOKですが、上品に着こなしたいなら光沢感のあるTシャツを選ぶのがおすすめです。
白Tシャツにポケットは必要?
- ポケットありのTシャツ:ワンポイントでアクセントをつけられる。カジュアルな印象が出る。
- ポケットなしのTシャツ:ミニマルな印象。重ね着がしやすい。
基本的には好みで選べばOK。
白Tシャツはシンプルなので、「1枚で着ると地味になりそうで怖い」という人がいます。そんな人はポケットTシャツを選べばいいです。
反対に、ポケットTシャツはカジュアル度が増すので、大人っぽく上品に着こなしたい人は、ポケットなしのTシャツを選ぶのがおすすめ。
大人のメンズが白Tシャツをおしゃれに着こなす5つのコツ
ここからは、大人のメンズが白Tシャツをおしゃれに着こなすには、どんな点を意識すればいいのかを解説します。
ポイントは以下の5点です。
大人のメンズが白Tシャツをおしゃれに着こなす方法
- ワイドパンツと合わせる
- アクセサリーを取り入れる
- 上品なアイテムを取り入れる
- タックインする
- レイヤードする
順番に見ていきましょう。
①ワイドパンツと合わせる
メンズが白Tシャツをおしゃれに着こなすには、ワイドパンツを合わせるのが鉄則です。
おしゃれな白Tシャツの条件として、「ワイドシルエットを選ぶ」のがおすすめだとお話しましたよね。たとえば、ワイドシルエットのトップスに対して細身のスキニーパンツを合わせると、コントラストが付きすぎて全体のバランスが悪く見えてしまう可能性があります。
反対にワイドパンツを合わせることで、全体のバランスが安定し、ゆったりと余裕のあるコーディネートに仕上がりやすいです。
ただし、ワイドパンツといっても、ダボダボなパンツを合わせるのはNG。大人のメンズなら、ワイドでありながらシルエットのキレイなパンツを選ぶのが、スマートに見えるポイントです。
白Tシャツに合うズボンとは?
と迷う人が多いようです。結論からいうと、どんなズボンとも合います。合わないズボンはないと言っても過言ではありません。
本記事の後半で、色々なズボン(パンツ)と合わせたコーディネート例をご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
②アクセサリーを取り入れる
白Tシャツを単体で使ったコーディネートは、どうしても地味な印象になりがちです。周りとかぶってしまうこともよくあります。それを避けるためには、アクセサリーを取り入れるのがおすすめです。
特に、Tシャツコーデは手元が物足りなくなるので、ブレスレット・指輪・腕時計などを付けるのがおすすめ。それだけで白Tシャツコーデがグッとおしゃれに格上げされます。
もちろん、ネックレス・バッグ・帽子などの小物使いで変化をつけるのもアリです。
③上品なアイテムを取り入れる
白Tシャツはカジュアルなアイテムです。それに対して、あえてカジュアルなアイテムだけでまとめるのも、おしゃれでかっこいいスタイルです。
ただし、カジュアルなアイテムだけでまとめるコーデは、場合によっては野暮ったく子供っぽい印象になりがち。ファッション初心者は避けるのが無難です。
適度に上品なアイテムを取り入れてあげるのが、大人の白Tシャツコーデにはおすすめです。たとえば、足元に革靴を合わせる、レザーバッグを取り入れる、スラックスを合わせるなど。
一つでも上品なアイテムがあるだけで、カジュアルな印象が中和され、バランスの良いコーディネートに仕上がります。
④タックインする
白Tシャツをタックインするのも、おすすめの着こなしテクです。白Tシャツはシンプルなので、ただ単に着るだけではあまりにも普通に仕上がってしまうことが多いです。
そこで、白Tシャツをズボンにタックインするだけで、腰回りにアクセントが生まれ、こなれ感のあるスタイルに近づきます。
ただ、タックインは合うパンツとそうでないパンツがあり、意外と難しいです。タックインの詳しいやり方について知りたい方は、『タックインの正しいやり方知ってる?ダサいコーデにならない秘訣とは』の記事を参考にしてください。
⑤レイヤードする
白Tシャツの上にレイヤード(重ね着)するのもおすすめです。ベストやコートなどのアウターを羽織るだけで、いつもの白Tシャツがグッとおしゃれな印象になります。
また、白Tシャツは春夏シーズンにしか着ないと思われがちですが、秋冬にはインナーとして活躍するんです。白Tシャツは、暗くなりがちな秋冬コーデに抜け感を与えてくれる貴重な存在となります。
白Tシャツを使った大人のメンズコーデ例
ここからは、実際に白Tシャツを使った大人のメンズコーデ例をご紹介します。
白Tシャツ×濃紺デニム×チロリアンシューズ×サファリハット×バッグ×腕時計のコーデ
白Tシャツ×デニムの王道スタイル。濃紺カラーを選ぶことで、白Tシャツとメリハリをつけています。足元にボリューミーな革靴を合わせて、王道のカジュアルコーデを上品に格上げ。腕時計・バッグ・ハットの小物類でアクセントを効かせています。
白Tシャツ×淡色デニム×サンダル×ハット×ベルトのコーデ
白Tシャツに淡色のデニムを合わせたワントーンコーデ。全体を淡色でまとめつつ、サンダルとベルトを黒で統一することで、コーディネートを引き締めているのがポイント。タックインするだけでTシャツコーデがグッとこなれた雰囲気に近づきます。
白Tシャツ×短パン×靴下×ローファー×ハット×腕時計のコーデ
白Tシャツに短パンを合わせた超カジュアルな組み合わせ。子供っぽくならないように、足元にローファーとダークブラウンの靴下を合わせて、上品なバランスを意識しています。ハットや腕時計などの小物類でアクセントをつけているのもポイント。
白Tシャツ×チノパン×サンダル×バケットハット×腕時計のコーデ
白Tシャツにベージュ系のアイテムでまとめたワントーンコーデ。白とベージュは近い色なので、一緒に合わせることでこなれたワントーンコーデに仕上がります。その際は、のっぺりみえないように黒い小物で引き締めてあげるのがコツ。
白Tシャツ×スラックス×ダッドスニーカー×サングラス×腕時計のコーデ
白のフォトTシャツにスラックスを合わせたシンプルコーデ。カジュアルな白Tシャツには、上品なスラックスを合わせるとバランスがとりやすいです。足元は革靴やスニーカーもおすすめですが、ダッドスニーカーで変化をつけると周りと差別化できます。
白Tシャツ×ロングベスト×チノパン×スニーカーのコーデ
白Tシャツにロングベストをレイヤードしたスタイル。ベストを羽織るだけで、いつものTシャツコーデの雰囲気がガラリと変わります。パンツとシューズはベストと同系色のブラウンで統一し、上品なワントーンコーデを狙いました。
メンズの白Tシャツコーデで失敗しないための注意点
白Tシャツでコーディネートするときに注意しておきたいのが、汚れやシミです。
白Tシャツは清潔感が抜群のアイテム。その分、汚れが目立ちやすいアイテムです。食べ物の汚れや汗染みなどがついたままだと、清潔感が損なわれて不潔なイメージがつきまといます。
白Tシャツの良さは、清潔感が保たれていて初めてその効果を発揮します。だからこそ、白Tシャツは常に清潔な状態に保っておきましょう。
特に、襟周りは汗の黄ばみが残りやすいので、部分洗い洗剤
まとめ:白Tシャツはメンズコーデに必須!5つのコツで大人っぽく着こなそう
白Tシャツはシンプルで着回しやすく、清潔感をアピールできるのが魅力。春夏は一枚で着用し、秋冬は重ね着で抜け感を演出できる、頼もしい存在です。
大人の男性が白Tシャツを取り入れる際には、まず質の良いアイテムを選ぶことが大切。その上で、全体をゆったりとしたシルエットでまとめてあげるのがコツです。小物使いにもこだわることで、さらに洗練された大人のスタイルを実現できます。
この記事で紹介したコーディネート例を参考に、あなたも白Tシャツを使って大人の魅力を引き立てるコーデに挑戦してみてください。
それではまた別の記事でお会いしましょう。
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