オーバーサイズTシャツは、今やメンズファッションでは「当たり前」の存在になっていますよね。でも、同じオーバーサイズTシャツなのに、やたらおしゃれに見える人と、なぜかダサく見える人がはっきり分かれてしまいます。
原因は「選び方」と「着こなしのルール」を知らないまま着ている人が多いから。オーバーサイズTシャツは、ポイントさえ押さえれば誰でも一気に垢抜けられますが、適当に着ると失敗することもあるアイテムです。
この記事では、
- オーバーサイズTシャツがダサく見えてしまう理由
- どう選び、どう着こなせば失敗しないのか
- 今すぐ真似できるコーディネートの実例
この3つを、プロ目線でわかりやすく解説していきます。読み終わる頃には、「オーバーサイズTシャツって、こう着ればよかったのか」と自然に納得できるようになるはずです。
それでは早速見ていきましょう。
オーバーサイズTシャツとは?普通のTシャツとの決定的な違い
オーバーサイズTシャツとは、ひと言でいうと「普通のTシャツより大きいTシャツ」です。でも、「オーバーサイズ=ただ大きい」ではありません。
よく一緒に語られる言葉に「ビッグシルエット」があります。この2つ、混同されがちですが、本来はちゃんと意味が違います。
オーバーサイズとビッグシルエットの違い
オーバーサイズとは?
普段着ているサイズよりも、あえて大きいサイズ表記を選ぶこと。いつもMサイズなら、LやXLを選ぶ。イメージとしてはこれです。
サイズを上げることで、「肩が落ちる」「身幅に余白ができる」「袖が肘あたりまでくる」、こういった「ズレ」が生まれます。このズレこそが、オーバーサイズの正体なんです。
ビッグシルエットとは?
一方でビッグシルエットは、サイズ表記はいつもと同じ。ただし、肩幅・身幅・袖幅などを最初から広く設計した服のことを指します。
つまり、「Mサイズだけど、作りが最初から大きい」、これがビッグシルエットです。
じゃあ何が決定的に違うのか?簡単にまとめると、こうなります。
オーバーサイズは、サイズを上げて生まれる「偶然の余白」。ビッグシルエットは、最初から計算された「設計された余白」。
本来は意味が違うんですが、実際のところ、今のメンズファッションではこの2つを同じ意味で使うことがほとんどです。ブランド側も「オーバーサイズTシャツ」と表記しつつ、実態はビッグシルエット、というケースが大半なんですよね。
なので基本的には、「ゆったりしたTシャツ」=「オーバーサイズTシャツ」という認識でOKです。
オーバーサイズTシャツが垢抜けて見える理由
オーバーサイズTシャツの本質は、サイズ感そのものよりも、シルエットが生み出す印象にあります。
オーバーサイズになると、生地に余りが出ますよね。すると、肩や袖、身頃に「たるみ」や「重なり」が生まれます。この「布が余っている感じ」が、ファッション用語でいうところの「抜け感」を作ります。「抜け感=手を抜いている」ではありません。力が入りすぎていない、余裕のある雰囲気のことです。
ここ最近のトレンドでは、「きちんとしすぎ=古い」という価値観があります。ジャストサイズでカチッとまとめると、どうしても「頑張ってる感」が出やすい。今はそこに、少し距離を置く流れなんです。
オーバーサイズTシャツは、1枚で着るだけで「今っぽさ」「リラックス感」「余裕」の3つを同時に作れます。だからこそ、ここまで定番になったんです。
ただし、オーバーサイズは扱いを間違えると一瞬で「だらしなさ」に変わります。なぜそうなるのか?その理由を次の章で解説します。
オーバーサイズTシャツがダサく見える原因
オーバーサイズTシャツって、正直なところ、着るだけでおしゃれになりそうな雰囲気がありますよね。でも現実は、なぜか「ダサく見える人」が一定数出てしまう。
ほとんどの場合、原因はかなり限定されています。まず多いのが、この2つです。
サイズ感が大きすぎる
オーバーサイズと聞くと、「大きければ大きいほど今っぽい」と思ってしまいがちですが、これはかなり危険です。
ダボダボすぎるTシャツは、おしゃれというより、服に着られている状態になります。肩は落ちすぎ、袖は必要以上に広がり、シルエットがぼやけて、輪郭が消える。この状態、人の目にはどう映るかというと、「ラフ」ではなく「子どもっぽい」。「余裕」ではなく「野暮ったい」。
特に大人のメンズの場合、サイズを上げすぎると一気に部屋着感が出ます。オーバーサイズは、余白を作る服であって、誤魔化す服ではないんです。
全体バランスを無視している
もうひとつ、かなり多い失敗が「着丈」です。
オーバーサイズTシャツは身幅が広いぶん、着丈まで長すぎると、シルエットが一気に縦に間延びします。するとどうなるか?胴が長く見える。脚が短く見える。結果、だらしない印象になる。これは色やブランド以前の、完全にバランスの問題です。
人は服そのものではなく、「頭から足先までの比率」でおしゃれかどうかを判断しています。なので、トップスが大きいなら、どこかで引き算をしないといけません。ここを無視すると、どんなに高いTシャツでも、どんなに流行っている形でも、ちゃんとダサく見えます。
じゃあ、どうすれば失敗しないのか?次の章では、「失敗しないオーバーサイズTシャツの選び方」を解説していきます。
失敗しないオーバーサイズTシャツの選び方
①サイズ選びの正解は「身幅・袖・肩・着丈」
身幅に、ちゃんとゆとりがあるか
最初に見るべきは身幅です。身幅がしっかり広いTシャツは、着た瞬間に生地が空気を含みます。
するとどうなるか?Tシャツが体に張り付かず、ふわっと立体的に落ちる。これが、「ただのTシャツ」と「オーバーサイズTシャツ」の分かれ道です。
袖の長さと太さはワイド仕様か
次に重要なのが袖です。ここ、かなり見られています。理想は、ヒジが隠れる前後の5分袖くらい。この長さが、一番バランスが取りやすいです。袖が短いと、どうしても普通っぽくなります。逆に少し長めだと、腕まわりに余裕が出て、一気に今っぽさが増すんです。
さらに注目したいのが、袖幅。アームホールが広いTシャツは、肩から腕にかけて丸みが出ます。この丸みのおかげで、肩回りがゆったりとしたシルエットになります。
ドロップショルダーになっているか
オーバーサイズTシャツの定番が、ドロップショルダー。肩線が、肩先よりも下に落ちているデザインです。この肩の落ち方があるだけで、シルエットは一気にリラックス方向へ振れます。
理屈としては、肩の曲線が強調されるから。人の目は、直線より曲線に「柔らかさ」を感じるんです。
着丈は「長すぎない」が正解
ここ、かなり大事です。ワイドT=BIGサイズ、ではありません。着丈だけは、長くしすぎると一気に野暮ったくなります。
ベストなのは、お尻に少しかかるくらい。もしくは、ほんの少し短いくらい。着丈が抑えられるだけで、脚が長く見えて、全体が締まります。
「オーバーサイズなのに、だらしなく見えない。」この状態を作るには、着丈が短め(いわゆる「短丈」)が必須条件です。
素材選び|大人が選ぶべき生地感
オーバーサイズTシャツで、安っぽく見える原因の多くは素材です。薄すぎる生地は下着っぽい印象になりやすく、ヨレやシワも出やすい。結果、だらしなく、不潔っぽく見えがちです。
基本は、ほどよく肉厚な生地。触ったときに、少し重みを感じるくらいが理想です。
さらに、素材の表情も印象を左右します。光沢感のある生地は大人っぽく上品に、ざらっとした風合いの生地はカジュアルでラフになります。ここは正直、好みでOK。ただし「薄すぎない」だけは、外さないでください。
色選びのロジック|モノトーン・カラーTの使い分け
色選びは自由。なんですが、注意点があります。ビビッドな色は、一気に子どもっぽく見えやすいです。さらに、コーディネートの難易度も跳ね上がります。
まずおすすめなのは、白・黒・グレーなどのモノトーン。もしくは、ベージュ・カーキ・ブラウン系のアースカラー。これらは、どんなパンツにも合わせやすく、失敗しにくい(着回し力が高い)です。
初心者がまず選ぶべき「間違いない1枚」

ATON|SUVIN 60/2 オーバーサイズTシャツ(出典:ONWARD CROSSET
)
最初の1枚で失敗したくないなら、ATONの『SUVIN 60/2 | オーバーサイズ Tシャツ
』がおすすめです。シルエット、素材、品質。どれを取っても超優秀です。
価格を抑えたいなら、UNIQLO Uの『エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ/5分袖』でも十分。形が安定していて、入門モデルとしてもかなり優秀です。
ここまでで、「何を選べばいいか」は見えてきたはずです。じゃあ次は、「どう合わせると一番かっこよく見えるのか?」を解説します。ここからが仕上げです。
メンズのオーバーサイズTシャツの着こなしアイディア
① ワイドパンツと合わせる
まず、いちばん安定するのがこの組み合わせです。オーバーサイズTシャツには、ワイドパンツ。これはもう、鉄則と言っていいです。
ビッグシルエットのTシャツに、細身のスキニーパンツを合わせるとどうなるか?上は大きい、下は細い。この対比が強すぎて、どうしてもバランスが悪く見えやすいんです。一方で、ワイドパンツを合わせると、上下のボリュームが揃います。結果、全体に余裕が生まれて、今っぽいシルエットになるんです。
ただし、ここで注意。ワイドなら何でもいいわけではありません。おすすめは、ワイドストレートかワイドテーパード。横に広がりつつ、ラインはきれい。このバランスが、大人っぽさをキープしてくれます。
ダボダボすぎるパンツは、一歩間違えるとただのダル着一直線。「ゆったり」と「だらしない」は別物です。
② 上品なアイテムを1点入れる
忘れがちですが、オーバーサイズTシャツは、あくまでTシャツです。つまり、かなりカジュアル。なので、全体がワイドなバランスになるほど、どこかに上品さを足すとバランス良くまとまります。
たとえば、足元をスニーカーではなく革靴にする。バッグをナイロンではなくレザーにする。パンツをスラックスにする。この中から、ひとつでいいんです。
カジュアル100%の中に、上品な要素が少し混ざる。すると不思議と、全体が大人っぽくまとまります。
③ アクセサリーを取り入れる
オーバーサイズTシャツは、1枚でも存在感があります。なので「もう十分」と思いがちなんですが、夏はどうしても軽装になります。
ここで効いてくるのが、アクセサリーです。手元に、ブレスレットや指輪、腕時計があるだけで、Tシャツコーデの完成度は一段上がります。
理由はシンプルで、視線の行き場が増えるから。首元ならネックレス、外出時ならバッグ、日差しが強い日は帽子。全部盛る必要はありません。どれかひとつでOK。それだけでコーディネートにアクセントが生まれます。
④ あえてタックインする
基本的に、オーバーサイズTシャツは裾を出して着るのが王道です。ただ、ずっと同じだと飽きてきますよね。そんなときに使えるのが、タックイン。裾を入れることで、腰まわりにアクセントが生まれます。これが、こなれ感につながるんです。
特に、身長が高くない場合。オーバーサイズTシャツは「着られてる感」が出やすいんですが、タックインすると、それが和らぎます。ただし、ここは少し難易度高め。合わせ方によっては、一気にダサくなります。
参考
詳しいやり方は、『タックインの正しいやり方を徹底解説|ダサいコーデにならない秘訣とは』で解説しているので、参考にしてください。
⑤ ワントーンでまとめる
最後は、少し上級者向け。オーバーサイズTシャツを使ったワントーンコーデです。トップスとパンツの色味を揃えるだけ。これだけで、全体に統一感が出ます。うまくハマると、一気におしゃれなムードを演出できるんです。
ただし、やり方を間違えると、普通にダサくなります。素材感や色の微妙な差がかなり重要。ここは、『メンズのワントーンコーデがダサく見える理由と垢抜ける正解コーデ術』を参考にしてみてください。
オーバーサイズTシャツは、「どう着るか」で評価が真逆に振れます。次の章では、実例コーディネートをご紹介し、具体的な正解バランスを掘り下げていきます。
オーバーサイズTシャツのメンズ正解コーデ
ここからは、理屈を実践に落とし込むパートです。オーバーサイズTシャツのメンズコーデの実例をご紹介します。それぞれのコーディネートで、どこが効いているのかを一緒に見ていきましょう。
白のオーバーサイズTシャツ×黒ワイドスラックス
フォトTシャツを主役にした、王道だけど失敗しない組み合わせです。トップスは存在感のあるオーバーサイズのフォトT。そこでボトムスは、迷わず黒のワイドスラックス。
ポイントは、色の拾い方。フォトに入ったグリーンを、スニーカーでさりげなく拾っています。色数は増やしていないのに、統一感が出る理由はこれです。
さらに、ブレスレットとサングラスで視線を分散。Tシャツ1枚でも「間が持つ」コーディネートに仕上がっています。
ダークグレーオーバーサイズTシャツ×黒ワイドスラックス
グレー×ブラックでまとめた、ダークトーンのワントーンコーデ。色を抑えることで、オーバーサイズでも一気に上品に寄せています。
この手のコーデで重要なのは、素材感の差。Tシャツの柔らかさ、スラックスの落ち感、スエードサンダルのマットな質感。色は近いけど、表情が違う。だからのっぺりしない。
ハット・腕時計・サングラスなどの小物も、色味を揃えて世界観を壊さない。大人がやるオーバーサイズの正解例です。
グレーオーバーサイズTシャツ×黒ワイドショートパンツ
一見すると、難易度が高そうな夏のカジュアルコーデ。短パン×サンダルは、一歩間違えると一気に野暮ったくなります。
でもここでは、色を完全にモノトーンで統一。グレー〜ブラックの範囲に収めることで、ラフさを上品にコントロールしています。ソックスをグレーにしているのも地味に重要。黒一色にしないことで、重さが抜けています。
キャップとサングラスでストリート要素を足しつつ、子どもっぽくならないギリギリのバランス。夏のオーバーサイズTシャツは、これくらいがちょうどいいです。
白オーバーサイズTシャツ×テーパード濃紺デニム
白T×デニム。誰でもやったことのある王道ですが、選び方でここまで差が出ます。
まずデニムは、薄色ではなく濃紺。白Tとのコントラストがはっきりして、全体が引き締まります。
そして足元。スニーカーではなく、あえてボリュームのある革靴を選択。これだけで、カジュアルが一段、大人側に振れます。
バッグ・腕時計・ハットで素材と色に奥行きを足しているのもポイント。シンプルなのに、ちゃんと雰囲気があるコーディネートです。
オーバーサイズTシャツ×ベージュチノ×バケットハット
最後は、柔らかさを活かしたワントーンコーデ。白Tにベージュ系でまとめた、まろやかな配色です。白とベージュは、色の距離が近い。だから自然につながって、全体が優しく見えます。
そこで効いてくるのが、黒。黒サンダルと黒の腕時計で、コーディネート全体をピリッと引き締めています。
さらに、チノパンと同系色のバケットハットを合わせて統一感を強化。白Tコーデを「ラフだけど上品」に見せたい人には、かなりおすすめの組み合わせです。
オーバーサイズTシャツコーデに迷うなら、プロに任せてみるのもアリ
ここまで読んで、「オーバーサイズTシャツのコツはわかったけど、実際に自分でコーデを組むのはちょっと不安…」と感じた方もいるはず。
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出典:UWear公式サイト![]()
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出典:DCOLLECTION![]()
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まとめ|オーバーサイズTシャツは「選び方×バランス」で誰でもおしゃれになる
オーバーサイズTシャツは、ただ大きいものを着ればいいアイテムではありません。おしゃれに見えるかどうかを分けるのは、サイズ選び・シルエット・全体バランス。この3点を理解しているかどうかです。
まず大切なのは、「自分に合った1枚」を正しく選ぶこと。肩の落ち方、身幅と着丈の関係、素材感。ここを押さえるだけで、オーバーサイズTシャツは一気に大人の服になります。逆に、この段階でズレていると、どれだけ工夫しても野暮ったさは消えません。
次に意識したいのが、パンツ・靴・小物とのバランス。ワイドパンツでシルエットを揃える、色数を抑える、どこかに上品な要素を足す。たったそれだけで、「ただのTシャツ」が雰囲気のあるコーディネートへと変わります。
オーバーサイズTシャツは、センスよりも理屈と順番。選び方とバランスさえ間違えなければ、誰でも再現性高くおしゃれを楽しめる万能アイテムです。本記事を参考に、ぜひチャレンジしてみてください。
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