「タートルネックって、なんかおしゃれな人が着てるイメージあるよな…」と思ったことはありませんか?実はこれ、気のせいではありません。タートルネックは今や「おしゃれ上級者の定番アイテム」。
その理由は、レイヤード(重ね着)で一気に垢抜けるという強力な武器を持っているからです。
本記事では、
- なぜタートルネックがおしゃれ見えするのか
- 重ね着でおしゃれ度がグッと上がる仕組み
- 大人の男性に似合うコーデ例・色合わせ・着こなしのコツ
を、プロ目線でわかりやすく解説します。「なんとなく着てた」を卒業して、周りと差がつくタートルネックコーデを身につけましょう。
初心者でも失敗しない!タートルネック重ね着の基本ルール
①ジャストサイズのタートルネックを選ぶ
タートルネックを重ね着で活用するなら、インナーとして着るタートルは「体にフィットするジャストサイズ」を選ぶのが鉄則。フィット感のあるサイズを選ぶことで、上に重ねるシャツやニット、アウターとのバランスがとりやすくなり、全体のシルエットがスマートに整います。
とくに注意したいのは「厚み」。分厚いタートルネックは着膨れの原因になりやすく、レイヤードスタイル全体がもっさり見えてしまうことも。薄手のハイゲージニット素材を選べば、レイヤードしてもすっきりと収まり、大人っぽく上品な印象に仕上がります。
見た目の洗練度を高めるうえでも、インナーのタートルネック選びは超重要。「サイズ感」と「素材感」の2点を意識するだけで、重ね着コーデの完成度が格段に上がります。
②白と黒のタートルネックで「抜け感」と「引き締め」を使い分ける
タートルネックの重ね着では、色の選び方もスタイリングを左右する大きなポイント。特に白と黒のタートルネックは、コーディネートにおける「抜け感」と「引き締め」の役割を担う万能アイテムです。
白のタートルネックは、顔まわりに明るさと軽さをプラスできるため、秋冬の重たくなりがちなコーデに抜け感を与えてくれます。特に、黒やネイビー、カーキ、ブラウンなどの濃色アウターのインナーに差し込むと、メリハリが生まれ、軽快かつクリーンな印象に仕上がります。
一方、黒のタートルネックは、コーディネート全体を引き締める効果があり、着こなしに迷ったときの頼れる名脇役。色味が多いコーデやぼんやりとした配色のスタイルでも、黒を首元に取り入れることで、大人っぽく洗練された印象にまとめてくれます。
無彩色のタートルネックなら、重ね着してもトップスの色同士がケンカしないので、おすすめです。
③色合わせのコツ|同系色・モノトーン配色の使い分け
色の組み合わせも、コーディネートの印象を大きく左右します。重ね着すると色数が増えるので、色の組み合わせのチグハグには要注意。以下の3つの配色パターンを意識してみましょう。
- 同系色:ブルー系やベージュ系など、似た色味でまとめると、統一感が生まれ、上品な印象になります。
- モノトーン配色:白・黒・グレーなどの無彩色でまとめると、シックで洗練された印象になります。
コーディネートのベースを1色で統一する
個人的に特におすすめしたいのが、タートルネック・パンツ・シューズといったコーディネートのベースを1色で統一する方法です。たとえばすべてをブラックでまとめるだけで、全体に統一感が生まれ、グッと洗練された印象に仕上がります。
この着こなしのポイントは、ただおしゃれに見えるだけじゃないんです。ベースカラーを1色にすることで「縦のライン」が強調され、自然とスタイルアップして見えるというメリットも。特にブラックなどのダークカラーは、引き締め効果も加わってよりスマートに映ります。
さらに、ベースを1色に抑えることで、トップスやアウターの存在感がグッと引き立つという視覚的効果も。結果として、アウターの色味やデザインが際立ち、シンプルなのに印象的で映えるコーディネートが完成しやすくなるというわけです。
タートルネックに合うシャツ・アウターの選び方
タートルネックは1枚でもサマになりますが、他のアイテムと組み合わせることでコーディネートの幅が一気に広がります。ここでは、タートルネックと特に相性の良いシャツやアウター類について、選び方と着こなしのコツを詳しく解説します。
シャツ
タートルネックとシャツの組み合わせは、最も定番かつ使いやすいレイヤードスタイルのひとつです。
シャツの襟が首元に重なることで、顔まわりに立体感が生まれ、より上品で洒落た雰囲気を演出してくれます。特に秋冬はシャツ1枚だと肌寒くなるので、タートルネックをインナーとして活用することで防寒性もアップ。シャツを長く楽しむためにも相性の良いレイヤードといえます。
中でもおすすめなのが「オープンカラーシャツ(開襟シャツ)」です。開襟シャツは襟が寝ているデザインなので、タートルネックの首元と干渉せず、襟元をすっきりと美しく見せてくれます。冬に開襟シャツ?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、タートルネックと合わせることでむしろ色気と抜け感のあるスタイルになります。
レギュラーカラーのシャツと重ねるときは、首元がもたつかないように上のボタンを開けるのが基本。首まわりがスッキリ見えて、清潔感も演出できます。
ニット
タートルネックとニットの組み合わせは、保温性・見た目ともに非常に優秀。特に寒さが厳しい真冬でも暖かく過ごせる鉄板レイヤードです。
ニットの襟元は大きく分けて「クルーネック」と「Vネック」に分類されますが、特に相性が良いのはクルーネック。丸首のラインがタートルネックに沿うように重なるので、レイヤードがとても美しくまとまります。
Vネックでもまったく問題ありませんが、ネックが大きく開きすぎるとややレイヤードの難易度が上がるので注意しましょう。
カーディガン
カーディガンもタートルネックとの相性は抜群。保温性に優れ、上から羽織るだけで品よくまとまります。
カーディガンの襟元も「クルーネック」と「Vネック」に分かれますが、ニットと同様にクルーネックのほうがタートルネックのラインに自然に沿い、バランスが整いやすいです。ただし、Vネックでも問題なく合わせられるので、好みに応じて選んでOK。
スウェット
スウェット×タートルネックは、カジュアルと上品さを絶妙にミックスした万能コンビ。
スウェットはクルーネックが基本なので、タートルネックの首元が自然に映えます。保温性はニットやカーディガンに劣るものの、タートルネックとの組み合わせで防寒性は十分。春先や秋口など、気温が不安定な時期にも重宝します。
コート
タートルネックとコートの組み合わせは、エレガントさと防寒性を兼ね備えた王道のレイヤードです。
タートルネックの上品さとコートの重厚感が掛け合わさることで、大人の余裕を感じさせるスタイルに。特にチェスターコートやステンカラーコートなど、縦のラインを強調するデザインと好相性です。
ダウン
カジュアルで実用性の高いダウンジャケットとも、タートルネックは好相性。ダウンのスポーティな雰囲気を、タートルネックの上品さが中和してくれるため、バランスの取れたスタイルに仕上がります。
- そのまま直接合わせる:シンプルで機能的
- シャツやカーディガンをレイヤードする:上品さをプラスしたMIXスタイル
- インナーダウンと合わせる:異素材感による立体感UP
ダウンは着膨れしがちなアイテムですが、タートルネックをうまく使えばスタイリッシュに見せることも可能です。
次の項からは、タートルネックの重ね着コーデの実例を、白・黒・その他(ブラウン・グレー)にわけて、合計14種類ご紹介していきます。
白タートルネックを使った重ね着コーデ6選
① ブルゾン×オープンカラーシャツ×白タートルネックニット×コーデュロイパンツ×スニーカー
同系色のベージュ〜ブラウンで統一感を出した、やわらかく温もりのあるレイヤードスタイル。ストライプ柄のシャツをアクセントにしつつ、その下から白のタートルネックを覗かせることで、奥行きと抜け感が生まれています。
パンツには表情のあるコーデュロイ素材を選び、季節感をプラス。足元はブラウンのスウェードスニーカーで、全体のつながりを意識しながら程よくコーディネートを引き締めています。
② ロゴスウェット×白タートルネックニット×スラックス×プレーントゥシューズ×レザーバッグ
アメカジ感のある古着スウェットに白のタートルをレイヤードし、カジュアルな中にも上品さをプラス。首元に覗くタートルが、ロゴスウェットのストリート感を程よく中和し、知的で落ち着いた印象に導きます。
スラックスや革靴、レザーバッグといったクラシカルなアイテムを加えることで、大人っぽい古着ミックスコーデが完成。配色も全体的に暖かみがあり、秋冬らしさを感じさせます。
③ カーディガン×タートルネックニット×スラックス×スニーカー×ニット帽
上下ともにダークブラウンで統一したワントーンコーデ。重くなりがちな配色ですが、白タートルを挟むことで首元に抜け感が生まれ、軽やかで清潔感のある印象に。カーディガンは丸首のため、タートルとの相性も良く、レイヤードが自然に決まります。
シューズもスラックスと同系色にすることで統一感をキープしつつ、素材感でさりげない変化をつけている点もポイントです。
④ チロリアンジャケット×白タートルネックニット×スラックス×ビットローファー×レザーバッグ
トラッドな雰囲気漂うチロリアンジャケットに白のタートルを差し込み、クラシック×クリーンを融合させた大人の重ね着。ダークトーンのボトムスと足元でコーディネート全体を引き締めつつ、白のタートルが顔まわりに明るさをもたらし、軽快な印象を加えています。
レザーのバッグとローファーも黒で揃え、きちんと感のある都会的なスタイルに仕上げています。
⑤ コーデュロイジャケット×チェックシャツ×白タートルネックニット×コーデュロイパンツ×スウェードスニーカー×レザーバッグ
チェックシャツとタートルネックを重ねることで、奥行きのあるレイヤードが際立つ秋冬らしいスタイリング。コーデュロイ素材のジャケットとパンツで季節感を統一しつつ、タートルの白でコーディネート全体に明るさと清潔感をプラス。
バッグとスニーカーも同系色で揃え、レトロで温かみのある印象にまとまっています。古着要素を感じさせつつも、洗練されたバランス感が光ります。
⑥ ダウンジャケット×カーディガン×白タートルネックニット×カーゴパンツ×プレーントゥシューズ
カーディガンとタートルネックのレイヤードで、インナーに深みとニュアンスを持たせたコーディネート。ダウンジャケットはアイボリーを選ぶことで重たくならず、軽快な印象に。
カーゴパンツで程よくカジュアルさを足しつつ、ウール素材と落ち着いた色味で大人っぽさもキープ。足元は黒スエードのプレーントゥで引き締め、全体のトーンバランスを整えています。
黒タートルネックを使った重ね着コーデ4選
① トレンチコート×黒タートルネックニット×ワイドパンツ×スニーカー
上品なベージュのトレンチコートを主役に、インナーとボトムスを黒で統一してミニマルにまとめた王道スタイル。黒タートルはトレンチのインナーに仕込むことで、コーディネートに知的さと洗練された印象を与えます。
ワイドパンツとスニーカーで程よく抜けを作り、キメすぎない大人のカジュアルに昇華しているのもポイント。色数を絞ることで、誰でも再現しやすい、バランスの良い一例です。
コーデュロイブルゾン×オープンカラーシャツ×黒タートルネックニット×スラックス×チロリアンシューズ
目を引くストライプシャツの下に黒タートルを差し込んで、遊び心あるレイヤードを引き締めたスタイル。コーデュロイブルゾンやスラックスなど秋冬らしい色味と素材感を重ねることで、見た目にも温かみがある仕上がりに。
首元のレイヤードで縦のラインが強調され、スタイルアップ効果も抜群。足元のチロリアンシューズも黒で揃え、全体を引き締めています。
③ ストームコート×ノルディックニット×黒タートルネックニット×コーデュロイパンツ×スニーカー
柄ニット×タートルの重ね着が主役の、冬らしさ全開のレイヤードスタイル。ノルディック柄と同じ色の黒タートルを下に仕込むことで、落ち着きと統一感をプラス。
タートル・ボトムス・シューズまでベースを黒で統一することで、インナーの柄やコートの色味をより引き立てています。
④ ブルゾン×黒タートルネックニット×コーデュロイパンツ×チロリアンシューズ
シンプルながら完成度の高い、ベーシックなカラーバランスの着こなし。アウターは明るめのベージュを選び、インナーやパンツは黒で統一することで、自然な明暗のコントラストを構築。黒タートルはコーデの軸として機能し、全体に締まりと知的なムードをもたらしています。
オーバーサイズのブルゾンで野暮ったくならないよう、ボトムスはスッキリとテーパードシルエットでまとめるのがポイント。
ブラウン・グレーのタートルネックを使った重ね着コーデ4選
① インナーダウン×ダークブラウンのタートルネックニット×コーデュロイパンツ×プレーントゥシューズ
濃淡の異なるブラウンを上下で使った、暖かみあるワントーンスタイル。タートルの濃いブラウンは落ち着いた雰囲気を与え、明るいブラウンのボトムスと対比させることで立体感のある着こなしに。
黒のインナーダウンとスウェードシューズが、全体を引き締めつつ都会的な印象もプラス。シンプルながら色と素材の合わせ方で差がつく、大人のカジュアルコーデです。
② ケープコート×ブラウンのタートルネックニット×スラックス×チロリアンシューズ
レアなケープコートを主役に、色味を揃えたブラウン系レイヤードスタイル。タートルネックは首元から覗くことでケープコートの独特な形を引き立て、アクセントとしても機能。足元は黒で引き締め、全体のカラーバランスにメリハリを持たせています。
③ ダウンジャケット×ブラウンのタートルネックニット×コーデュロイパンツ×スニーカー
ライトカラー中心のやわらかな配色が印象的なナチュラルスタイル。白系のダウンとボトムスで軽さを出しつつ、ブラウンタートルで秋冬らしい温かみをプラス。
足元のニューバランスも淡いグレーを選ぶことで、全体のトーンを崩さず自然に馴染ませています。ほどよくスポーティーで抜け感もあり、街歩きにも最適なカジュアルコーデに仕上がっています。
④ ダウンジャケット×デニムシャツ×グレーのタートルネックニット×コーデュロイパンツ×スニーカー
グレー×ブラックを基調にしたシックな配色に、白スニーカーで抜け感を添えたモダンカジュアル。グレーのタートルは重くなりすぎず、ダウンや黒パンツとのコントラストで都会的な印象に。
間に挟んだデニムシャツがインナーのレイヤード感を強調し、コーディネートに深みとアクセントを加えています。素材感の違いも生かされたスタイリングです。
おすすめのタートルネックニットは?コスパ重視ならこの2択!
具体的にどこのタートルネックを選べばいいんだろう?
そんな疑問を持っている方も多いと思います。重ね着で活躍するアイテムだからこそ、できるだけコスパよく、でもちゃんとおしゃれに見える一着を選びたいところですよね。
結論からいうと、インナーとして使うならユニクロか無印良品で十分です。むしろコスパを考えると、この2択がベストだと断言できます。
僕自身、これまで何十枚もタートルネックを試着してきましたが、最終的に行き着いたのは「ユニクロのレディース・カシミヤタートルネックニット」です。「え、レディース?」と思った方もいるかもしれませんが、これが意外と男性の重ね着に超優秀。
なぜレディースのユニクロがいいのか?
- 生地が上品で薄手なのでインナー使いしやすい
- カシミヤ100%で着心地がとにかくやわらかい
- メンズにはない絶妙なニュアンスカラーが豊富
- 首元の高さやフィット感がちょうどいい(詰まりすぎない)
カラー展開も10色以上あるので、アウターやシャツに合わせて色を選ぶ楽しさもあります。価格も抑えめなので、白・黒・ブラウンあたりを複数買いして使い回すのがおすすめ。
より詳しい理由は、『男性にレディースのユニクロタートルネックをおすすめする意外な理由』の記事にて解説しています。
まとめ:タートルネックの重ね着で秋冬を制す|失敗しないための最重要ポイント
タートルネックは、ただの防寒アイテムではありません。重ね着の仕方次第で、知的で洗練された大人の雰囲気を簡単に演出できる、秋冬の最強アイテムです。
今日ご紹介したように、
- タートルネックはジャストサイズを選ぶ
- 白の抜け感・黒の引き締め感を活用する
- 色の組み合わせに注意する(ワントーンの活用など)
このあたりを意識するだけで、タートルネックの重ね着コーデはグッと洗練されて見えるはずです。
難しそうに見えて、やってみると意外と簡単。この秋冬はタートルネックの重ね着で、無理なくおしゃれを底上げしてみてください。
それではまた別の記事でお会いしましょう。
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