
そんな疑問を抱えている方、きっと多いのではないでしょうか。トレンド感たっぷりのアイテムが驚くほど手頃な価格で手に入る一方で、「安すぎると逆に不安…」なんて声もよく耳にします。
そこで今回は、SHEINで購入したシャツ、パンツ、スニーカーを徹底レビューします。デザイン性はもちろん、素材感や着心地、耐久性など、「なにが良くてなにがダメなのか?」を深堀りして評価してみました。SNSで話題のSHEINですが、本当に使えるアイテムなのか、それとも値段相応なのか。実体験を交えたリアルなレビューでお届けします。
「買って後悔したくない」「コスパの良いアイテムを見極めたい」という方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
早速見ていきましょう。
SHEIN(シーイン)の服の品質はヤバイ?【購入レビュー:シャツ編】
まずはシャツのレビューからスタートします。今回購入したのはこちらのアイテムです。
このシャツはSHEINの中でもシーズンアイテムとして販売されている一品。デザインや素材、実際の着用感まで、徹底的にレビューしていきます。
デザイン:写真と実物に違いはある?
まず気になるのが、写真と実物のデザインの違い。結果としては、写真通りで大きな違いはありませんでした。
シルエットはトレンド感のある「ドロップショルダー」で、肩が落ちたゆったりしたデザイン。身幅も広めにとられており、カジュアルながらスタイリッシュな印象です。デザイン性については、この値段なら十分満足できる仕上がりだと感じました。
素材感:写真と実物で少し印象の違いが…?
写真と実物で少し異なる印象を受けたのが「素材感」です。公式サイトの画像では、やや光沢感があり上品な印象でしたが、実物は「ピーチスキン」調の生地。
ピーチスキンとは、桃の皮のような柔らかい肌触りが特徴の素材。実際に触れてみると滑らかで肌触りは良好でしたが、写真と比べるとやや「クタっとした」感じがあり、少し安っぽく見える点が気になりました。
素材構成
- ポリエステル:92.3%
- ポリアミド(ナイロンの一種):7.7%
価格(約3,000円)の割には、しっかりした厚みと強度を感じられる素材感でした。日常使いには十分なクオリティだと思います。
縫製の質:低価格なのに意外としっかり?
縫製に関しては、「この価格帯にしては思った以上に悪くない」という印象です。糸のほつれや縫い目の乱れもほとんどなく、予想以上に丁寧な仕上がりでした。
このクオリティで3,000円程度なら、「コスパはかなり良い」と感じる人も多いのではないでしょうか。
着用感・サイズ感:通販でも安心できる?
実際に着用した感想はこちらです。
着心地は「可もなく不可もなく」といったところ。特にストレスを感じる部分はありませんが、やわらかい素材感のため、ハリのあるシャツを求める人には少し物足りないかもしれません。
サイズ感については、公式サイトのサイズガイド通り。Mサイズでジャストフィットでしたが、もう少しリラックス感を出したいならワンサイズ上げても良さそうです。通販では試着できない不安がありますが、サイズ表を参考にすれば問題なく選べるでしょう。
総評:SHEINのシャツ、買いか否か?
デザイン性や素材感を総合すると、低価格ながらトレンド感のあるアイテムに仕上がっています。ただし、素材の高級感や長期的な耐久性を求めるなら、もう少し予算を上げたほうが良いかもしれません。
普段使いのカジュアルシャツとしては十分満足できるレベル。コスパ重視でおしゃれを楽しみたい人にとっては満足できる商品です。
SHEIN(シーイン)の服の品質はヤバイ?【購入レビュー:パンツ編】
続いてはパンツのレビューです。今回レビューするのはこちらの商品です。
このパンツはSHEINの中でも人気の定番アイテムとのこと。デザインや生地感、実際の着用感まで詳しく見ていきましょう。
デザイン:写真と実物のギャップは?
最初に気づいたのは、写真と実物で少し色味が違う点です。公式サイトではブラウンに見えましたが、実際には少しオレンジがかったブラウンでした。ただ、そこまで違和感があるわけではなく、許容範囲内と感じました。
デザイン自体はシンプルで洗練されています。スラックスのような上品さを持ちながら、少しゆったりとしたシルエットでカジュアルさも取り入れているため、トレンド感が光ります。
キレイめすぎず、カジュアルすぎない絶妙なバランス感が魅力的で、いろいろなコーデに合わせやすそうです。この価格でこのデザインとシルエットなら文句なしです。
素材感・生地感:残念すぎるポイントあり
デザインに比べて少し気になったのが素材感です。
素材構成は100%ポリエステルで、スラックスでは一般的な素材ですが、今回のパンツは生地が薄めで、やや安っぽい印象を受けました。ただし、近くで見ない限り目立つものではないので、大きな問題ではないかもしれません。
もう一つの残念な点は「縫製の甘さ」です。具体的には以下のような点が気になりました。
- 裾の縫製にズレやねじれがある。
- ポケット裏地のカッティングが不揃いで雑。
- 縫製の糸くずが商品に付着している。
はっきりいって、デザイン面はいいけど品質面は最悪です。これらの点は、商品検品の段階で改善されるべきですが、今回はそれが不十分でした。このような仕上がりだと、服の寿命が短くなる可能性が高いのが気になります。
着用感・サイズ感:シルエットは優秀
実際に着用してみた感想をお伝えします。
シルエットについては高評価です。ヒップから太ももにかけてはゆったりとしており、身体のラインを拾わないため体型を気にせず履けます。さらに、足元に向かって細くなる「テーパード」デザインが、キレイめな印象をプラス。
ウエストもきちんとフィットしており、価格以上の完成度を感じました。口コミでは「サイズが大きい」という声もありましたが、今回のレビューではサイズ表通りのフィット感でした。通販ならではのサイズ選びの不安も、サイズガイドをしっかりチェックすれば解消できそうです。
総評:SHEINのパンツは買いか否か?
デザイン性やシルエットは価格以上のクオリティを感じられる仕上がりでした。一方で、素材感や縫製の甘さが気になる点も事実です。
「2,000円でトレンド感のあるパンツを手軽に手に入れたい!」という方にとっては十分満足できますが、長く愛用したい場合は少し不安が残ります。低価格でおしゃれを楽しみたい方には試してみる価値がある商品といえるでしょう。
SHEIN(シーイン)の服の品質はヤバイ?【購入レビュー:スニーカー編】
最後にレビューするのはスニーカーです。レビュー商品はこちら。
メンズ ミニマリスト レースアップ フロント スケート シューズ(¥2,061)
SHEINの中でも定番の人気商品のようです。デザイン、履き心地、耐久性、そしてサイズ感について詳しくレビューしていきます。
SHEIN(シーイン)のスニーカーのデザイン
まず最初に、写真と実物のギャップはありませんでした。想像通りの商品が届いたのは好印象です。
デザインはシンプルそのもの。商品名にあるように「ミニマリズム」を追求した仕上がりで、無駄のないデザインが特徴です。そのため、どんな服装にも合わせやすいのがポイント。
ただ、気になったのは、「アディダスのスタンスミスに似ている」という点。特に通気孔(ベンチレーション)や縫製の位置など、見た目のディテールがスタンスミスを彷彿とさせます。
見た目の違いを挙げるなら、SHEINのスニーカーはスタンスミスよりもさらに簡素で、どことなく安っぽい印象を受けること。良く言えばミニマルで無駄がない、悪く言えば少し物足りないデザインです。とはいえ、ロゴが気にならない人や、コスパ重視で履き潰す目的なら悪くない選択肢だと思います。
SHEIN(シーイン)のスニーカーの履き心地
実際に履いてみて最初に感じたのは、足を靴に入れたときの不思議な感覚です。「まるでゴムの上を歩いているような感覚」と言えば伝わるでしょうか。
調べてみたところ、インソールに使用されているのはPUレザーという素材。この素材はポリウレタンを使った合成皮革で、やわらかく伸縮性があるのが特徴。別名「ウレタンゴム」とも呼ばれています。
この「ゴムの上を歩いているような感覚」が個人的には苦手で、正直履きたいとは思えませんでした。
ただ、ポリウレタンはクッション性に優れている特徴があります。ゴムのような履き心地が好みの分かれるところではありますが、2,000円という価格を考えれば及第点と言えるでしょう。
SHEIN(シーイン)のスニーカーの耐久性
耐久性に関しては、まだ長期間使っていないため判断が難しいですが、価格相応という印象を受けました。
主に使われている素材は以下の通りです。
- アッパー素材:PUレザー(撥水性があるが、日光や水分で劣化しやすい)
- アウトソール:PVC(ポリ塩化ビニール。耐久性が高く、水にも強い)
特に気になるのはアッパー部分のPUレザー。経年劣化しやすく、3年ほどで加水分解を起こして表面がひび割れてしまう可能性があります。長期間の使用には向かないかもしれませんが、2,000円で3年持てば十分コスパが良いと感じる人も多いでしょう。
SHEIN(シーイン)のスニーカーのサイズ感
今回僕が選んだSHEINのスニーカーのサイズは、「EUR42」です。SHEINの公式サイトのサイズガイドによると、日本の26.5cmに該当するそうです。
サイズ JP 厚底の高さ 靴内側の長さ EUR36 / 2.5 23.8 EUR37 / 2.5 24.3 EUR38 JP24 2.5 24.9 EUR39 JP24.5 2.4 25.4 EUR40 JP25.5 2.4 26.04 EUR41 JP26 2.4 26.7 EUR42 JP26.5 2.4 27.36 EUR45 JP28.5 2.4 29.34 EUR46 JP29.5 2.4 30 出典:SHEIN
(2023-07-14参照)
そして、僕の足のサイズと普段のスニーカーのサイズは以下の通り↓
【僕の足のサイズ】足長:27.0 cm、足囲:25.4 cm
【CONVERSE】ALL STAR(コンバース): US9(27.5cm)
【adidas】STANSMITH(スタンスミス): 27 cm~27.5 cm
※他のスニーカーも含めて割合でまとめると、27cm:27.5cm:28 cm=3:6:1くらいなので、基本的に27~27.5cmが多いです。
今回のスニーカーも27~27.5cmを選びたかったのですが、なぜかその部分のサイズだけ展開されてないようでした。なので、一番近いEUR42を選んだわけですが、結果としてはジャストサイズで問題ありませんでした。
SHEINのスニーカーのレビュー。93%の人が「サイズぴったり」という意見なので、普段通りのサイズで選べば問題なし。
出典:SHEIN
(2023-07-14参照)
総評:SHEINのスニーカー、買いか否か?
SHEINのスニーカーは、シンプルなデザインと手頃な価格で、カジュアルなシーンで履き潰す目的には最適なアイテムです。ただし、耐久性や素材の質感は価格相応で、細かい部分のクオリティを求める人には物足りないかもしれません。
コスパを重視する方や、手軽にトレンドを楽しみたい方には満足できる商品と言えます。
SHEIN(シーイン)購入商品のコーディネート例
今回購入した3点でコーディネートを組んでみると、こんな感じ。
個人的に色味の合わせ方が微妙な気もしますが、商品の見た目としては悪くないかと。
商品を1つ1つ細かく見ると、安っぽいポイントは確かにありました。ですが、実際に着てみるとそこまで安っぽさは感じられないのかもしれません。
シルエットもデザインも結構いい感じなので、SHEINだけでもおしゃれに仕上げることは可能だと感じました。
結論:SHEINの服はヤバイのか?
これまでの商品レビューをもとに、SHEINの服の品質はヤバいのかどうかまとめます。
良かった点
SHEINの商品は、デザイン性や価格においては満足度が高いと感じました。どの商品もシンプルでトレンド感があり、特にシャツやパンツは価格以上のスタイリッシュさを感じました。スニーカーに関しても、写真とのギャップが少なく、期待通りの商品が届いた点は好印象です。
改善が必要な点
一方で、耐久性や素材感に課題があるのは否めません。特に縫製やカッティングが最悪で、パンツは洗濯を重ねるごとに劣化しそうな印象を受けました。スニーカーに関しても、PUレザーの特性上、長期間の使用には向いていません。
総評
個人的な意見としては、品質の悪いSHEINの服をおすすめすることはできません。
これは、全てのアイテムの品質が悪いというわけではなく、ある程度品質が保たれている商品もあるようです。ただ、長期的に使えるアイテムや、高品質な素材感を求める人には不向きです。また、頻繁に洗濯するアイテムとしての耐久性を重視する人には合わないと思います。
ただし、トレンド感あるファッションを安く楽しみたい人や、短期間で着回しを楽しみたい人にとっては、SHEINの商品は魅力的なのかもしれません。特に「ちょっと試したいデザイン」や「イベント用の服」を探している人には救世主になるのかも。
SHEINの品質を他のファストファッションと比較
SHEINの服の品質を、他のファストファッションブランドと比較すると、以下のような感じ。
- 【値段】SHEIN<GU<ユニクロ<ZARA
- 【デザインの幅】ユニクロ<GU<SHEIN・ZARA
- 【品質】SHEIN<ZARA・GU<ユニクロ
※あくまで目安です。
SHEINは圧倒的に値段が安いです。さらに、デザインの幅やジャンルが圧倒的に広く、トレンドのアイテムが幅広く揃っています。ただし、他のどのファストファッションよりも品質が劣悪です。
正直、個人的には、SHEINで買うならGUで買ったほうがいいと思います(GUには安くてトレンドをおさえたおしゃれなアイテムが揃っています)。
まとめ:SHEINの服は安いけど、品質は悪い傾向がある
SHEINの商品は、コスパ重視でファッションを楽しむ選択肢として非常に優れていますが、品質が悪いものが多いだけに、購入前に慎重になるべきです。
さらにいうと、SHEINにはさまざまな悪い評判があり、社会問題として注目されています。しらんぷりせず、果たして本当にSHEINで購入するべきなのかを確認しておくべきだと思います。詳しくは『SHEIN(シーイン)は危ない?危険性と気をつけることを徹底解説』の記事で解説してるので、ぜひ参考にしてください。
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