ファッションの流行は時代とともに変化しますが、最近のメンズファッションで定番化しているのが「ドロップショルダー」です。ストリートからカジュアル、さらにはきれいめスタイルまで幅広く活用できます。
ただ、着こなしを間違えると「ダボッとしてだらしない」「服に着られている感じがする」といった印象を与えてしまうこともあります。本記事では、ドロップショルダーの基本からダサく見せない着こなしのコツ、さらにはコーデの実例までを徹底解説します。
それでは早速見ていきましょう。
ドロップショルダーとは?基本解説
ドロップショルダーの定義
ドロップショルダーとは、肩の縫い目(ショルダーライン)が通常の位置よりも下がっているデザインのことを指します。オーバーサイズのアイテムでよく見られる、ゆったりとしたシルエットが特徴です。
このデザインは元々、リラックスした着心地を求めるストリートファッションやスポーツウェアから派生しました。最近では、ハイブランドやデザイナーズブランドのコレクションでも頻繁に取り入れられ、ファッションの主流となっています。
ドロップショルダーとそうでない場合の違い
一般的なTシャツを例に挙げると、ドロップショルダーは以下のような違いがあります。
- 肩の位置が下がっている:通常のTシャツは肩のラインがジャストフィットするのに対し、ドロップショルダーは肩の縫い目が腕側に落ちている。
- リラックス感のあるシルエット:オーバーサイズのため、身体のラインが出にくく、抜け感のある印象を作れる。
【ドロップショルダーではない】
【ドロップショルダー】
このように、ドロップショルダーは通常のTシャツとは違ったシルエットを生み出すデザインです。おしゃれに見せるには、コーディネート全体のバランスを意識することが重要です。
ドロップショルダーがダサく見える理由とその回避法
ダサく見える原因
ドロップショルダーはおしゃれなアイテムですが、着こなしを間違えると「ダサい」と思われてしまうことがあります。その主な原因は以下の3つです。
①サイズ感を間違える
ドロップショルダーの魅力は、リラックス感のあるシルエットですが、サイズが大きすぎるとだらしなく見えてしまいます。特に肩の落ち方が極端すぎると、服に着られている印象になりがちです。
②コーデ全体のバランスが悪い
トップスもボトムスもオーバーサイズにすると、全体がぼんやりとしたシルエットになり、野暮ったい印象になります。適度なバランスを取らないと、スタイルが崩れてしまい、洗練された雰囲気を出すのが難しくなります。
③色や素材の選び方を間違える
ドロップショルダーはカジュアルなアイテムですが、選ぶ色や素材によっては部屋着のように見えてしまうことがあります。特に、薄手でシワになりやすい生地や派手な柄のものは、チープな印象を与えやすいので注意が必要です。
ダサくならないためのポイント
①自分の体型に合ったサイズを選ぶ
オーバーサイズといっても、大きすぎるものを選ぶと野暮ったく見える原因になります。肩の落ち具合が不自然にならないよう、通常のサイズより1サイズ上げる程度がベストです。試着できる場合は、腕を広げたときのシルエットや肩の落ち方を確認し、ちょうどよいバランスを見つけましょう。
②コーデ全体のバランスを意識する
- 上品なアイテムを組み合わせる → ドロップショルダーはカジュアルな印象が強くなります。どこかに上品なアイテムを取り入れることで、全体のバランスが良くなります。
- トップスがゆったりしている場合 → ボトムスはスリムなシルエットを選ぶとメリハリが生まれます。テーパードパンツを合わせると、すっきりとした印象になり、スタイルがよく見えます。
- 上下ともにゆったりしたシルエットの場合 → センタープレス入りのスラックスなど、上品なパンツであれば野暮ったくならず、バランス良くまとまりやすい。
③シンプルなカラー&素材を選ぶ
派手なデザインやチープな素材のものを選ぶと、子どもっぽく見えたり、安っぽい印象になりがちです。落ち着いたカラーと上質な素材を選ぶことで、ドロップショルダーを大人っぽく、品よく着こなすことができます。
おすすめのカラー
- 白、黒、グレー、ネイビーなどのベーシックカラーを選ぶと、着回しがしやすく、洗練された印象を与えらやすいです。
おすすめの素材
- 厚みのあるしっかりしたコットンやウール素材を選ぶと、安っぽくならず、大人っぽいコーディネートに仕上がります。
アイテム別!ドロップショルダーコーデ7選
セットアップのドロップショルダースタイル
ドロップショルダーのジャケットは、かっちりとしたイメージを程よくくだけた印象にしてくれるおすすめのアイテムです。
オーバーサイズのジャケットは70~80年代に流行り、今まさにリバイバルファッション(昔のファッションのトレンドがよみがえること)として注目されています。
セットアップはどこかにカジュアルな要素を入れて抜け感を出すのが鉄則(このコーデではニット帽がそれ)。
コートのドロップショルダースタイル
ドロップショルダーのコートはアームホールが広めにとられていることが多く、厚手のニットなども着ぶくれせずに着こむことができるのでおすすめです。
このコーデではブラウンのワントーンで上品にまとめています。
ニットのドロップショルダースタイル
厚手のニットにワイドパンツを合わせていますが、シャカシャカした素材で質感に違いを出すことでコーデに変化をつけています。
さらに同系色のストライプシャツをレイヤードすることで、上品さを演出しています。
シャツのドロップショルダースタイル
強めのドロップショルダーのオープンカラーシャツにショートパンツを合わせたスタイル。
ハット・革靴・レザーの腕時計といった上品なアイテムを取り入れて、バランスをとっています。
Tシャツのドロップショルダースタイル
ドロップショルダーが効いたプリントTシャツには、黒のワイドスラックスで程よくコーデを引き締めています。
シューズは黒でもありですが、この日は白のダッドスニーカーで軽快にまとめました。
ポロシャツのドロップショルダースタイル
ポロシャツにしてはかなりドロップの効いたアイテムですが、ベージュのワントーンにまとめることで落ち着いた印象になるように意識しています。
シューズは黒のローファーを合わせて全体の印象を引き締めました。
パーカーのドロップショルダースタイル
ドロップショルダーの中でも黒のパーカーはボリューム感が強いので、重たくならないように注意が必要。
このコーデではあえて全体を暗い印象にまとめつつ、ストライプシャツをレイヤードして抜け感を出しています。
まとめ
ドロップショルダーは、着こなし次第で洗練された印象にも、ダサく見えることもあります。ポイントは「サイズ感」「バランス」「カラー&素材選び」。適度なオーバーサイズを意識し、ボトムスとの組み合わせやシンプルなカラーを選べば、大人っぽくおしゃれに着こなせます。
この記事では、ドロップショルダーがダサく見える原因と、スタイリッシュに着こなす方法を詳しく解説しました。ぜひ、自分に合ったコーディネートを楽しんでください。
それではまた別の記事でお会いしましょう。