この記事はそんな方へ向けて書いています。
『サンバ(SAMBA)』はもともとサッカーシューズとして生まれ、いまやストリートからキレイめまで幅広く使われる定番スニーカーになりました。
でも「サンバ」と一口に言っても、モデルごとにデザイン・素材感・ソールの作りなど、見た目の雰囲気が微妙に違います。その違いを知らずに買うと、「思ってたのと違う…」と後悔してしまうかもしれません。
この記事では、サンバOG・ADV・VEGAN・DECON・CLASSIC・LT・SAMBAEの計7モデルの違いをわかりやすく解説していきます。サンバ初心者からコレクターまで、どんな方でも楽しめる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。
それでは早速見ていきましょう。
サンバの違いが一目でわかる比較チャート
結論からいうと、サンバのモデル別の違いは以下のとおりです。
| モデル名 | 価格帯 | 素材 | デザインの違い(OGとの差異) | カラー展開数 |
|---|---|---|---|---|
| サンバOG | 15,950円 | フルグレインレザーアッパー / スエードトゥ / 合成ライニング | サンバOGが基準。オリジナルのサンバを忠実に再現したデザイン。 | 32色展開 |
| サンバADV | 13,200円 | レザーアッパー / スエードの強化トゥ(Adituff)素材 | T字トゥに二重補強を施し、耐久性を重視した仕様。見た目はOGと同じ。 | 7色前後 |
| サンバVEGAN | 14,600円 | 100%合成素材(合成革皮、リサイクル素材) | 本革を一切使わないサステナブル仕様。見た目はOGと同じ。 | 白・黒の2色 |
| サンバDECON | 19,800円 | 最高級のレザーアッパー / スエードトゥ / レザーライニング | 脱構築を取り入れたオールレザー仕様。ゴールドのトレフォイルロゴ。 | 白・黒の2色 |
| サンバCLASSIC | 14,300円 | レザーアッパー / スエードトゥ / 合成ライニング | エクステンデッドタン(シュータン長め)。クラシックなロゴ。 | 白・黒の2色 |
| サンバLT | 16,500円 | レザーアッパー / ヌバックトゥ / 合成ライニング | フォールディングシュータン(折りたたみ舌)。大きな型押しトレフォイルロゴ。 | 13色前後 |
| SAMBAE | 15,950円 | レザーアッパー / ヌバックトゥ / 合成ライニング | 厚底のラバーソールを採用。サイドの3本線は刺繍仕様。 | 5色前後 |
もともとアディダスのサンバは1950年代に登場した1種類のみでしたが、現在はファッション性や用途に合わせて進化し、7種類のバリエーションが展開されています。
ここから、それぞれのモデルの特徴を順番に解説していきますね。
【adidas/アディダス】サンバのモデル7種類の違いを徹底解説【OG・ADV・VEGAN・DECON・CLASSIC・LT・SAMBAE】
【adidas/アディダス】SAMBA OG(サンバOG)

SAMBA OG(出典:adidas公式オンラインショップ)
サンバOGは、1950年に誕生したサンバを忠実に再現した原点モデル。「OG=オリジナル」という名前が示すとおり、クラシックなディテールと素材をそのまま残した、最も代表的なサンバです。
アッパーには「フルグレインレザー」と呼ばれる天然のシワや凸凹の入った本革を採用しています。シュータンやスリーストライプスもオリジナル仕様。スリムでシャープなシルエットは、細身パンツにもワイドパンツにもフィットし、万能なバランス感があります。
ソールはサッカーシューズ由来のラバーソールで、グリップ性と安定感も抜群。まさに「サンバといえばこれ」という代表格です。カラー展開が豊富なのも魅力的なポイント。

SAMBA OG(出典:adidas公式オンラインショップ)
参考
サンバOGのサイズ感・履き心地について詳しく知りたい方は、『アディダスのサンバOGのサイズ感完全ガイド【購入前に知っておきたいポイント】』の記事をご覧ください。
【adidas/アディダス】SAMBA ADV(サンバADV)

SAMBA ADV(出典:adidas公式オンラインショップ)
サンバADVは、サンバをスケーター仕様にアップデートしたモデルです。「ADV=Advance(アドバンス)」の意味が示す通り、サンバをよりハードに使えるよう進化させています。
最大の違いはつま先。OGは一枚革のT字トゥなのに対して、ADVは二重構造になっており、さらに「アディタフ」という強化素材で補強。スケートボードのデッキで擦れる部分を守るための設計で、通常のサンバよりも圧倒的に長持ちする仕様です。
デザイン自体はサンバOGをほぼ踏襲しているため、見た目はクラシック。スケーターだけでなく、日常的にハードに履きたい人にもおすすめ。

SAMBA ADV(出典:adidas公式オンラインショップ)
【adidas/アディダス】SAMBA VEGAN(サンバヴィーガン)

SAMBA VEGAN
(出典:FARFETCH)
サンバVEGANは、サンバOGをベースにしながら、動物由来の素材を一切使用しないエコモデルです。
アッパーはすべて合成レザーやリサイクル素材で作られ、ソールもリサイクルゴムを使用。デザイン面ではOGと見分けがつかないほど忠実なのに、環境負荷を抑えたサステナブル仕様になっています。
サステナブルな選択肢としてファッション性と価値観を両立できるため、環境意識の高い人やヴィーガンライフスタイルを取り入れている人から人気を集めています。

SAMBA VEGAN
(出典:FARFETCH)
サンバVEGANは以下のショップで購入できます。
【adidas/アディダス】SAMBA DECON(サンバデコン)

SAMBA DECON(出典:adidas公式オンラインショップ)
サンバDECONは、サンバシリーズの最上位モデルに位置づけられる特別な一足です。
サンバOGのクラシカルなデザインをベースに、素材・ディテールをアップデート。最大の特徴は、アッパーからライニングまでオールレザー仕様である点。他モデルが合成ライニングを使うのに対し、DECONは柔らかい上質レザーを全面に採用しています。
さらに「DECON=Deconstruction(脱構築)」の名の通り、ライニングのパッドを排した構造により、かかとを踏んでスリッポンのように履ける柔軟さも実現。しなやかなレザーの質感を最大限楽しめる仕上がりです。
また、サンバOGではお馴染みのブルーのシュータンが、DECONではゴールド仕様に。さりげない高級感を演出する、まさにプレミアムモデルといえます。
価格は他のサンバよりも高めですが、その価値を十分に感じられる仕上がり。本格派やレザー好きにこそおすすめです。

SAMBA DECON(出典:adidas公式オンラインショップ)
参考
サイズ感や履き心地の詳細は、関連記事『アディダスのサンバDECONとは?サイズ感・履き心地を徹底レビュー』をご覧ください。
【adidas/アディダス】SAMBA CLASSIC(サンバクラシック)

SAMBA CLASSIC(出典:adidas公式オンラインショップ)
サンバCLASSICは、1950年代に登場したオリジナルサンバを忠実に再現した復刻版。
特徴的なのは、当時のサッカーシューズならではの長いシュータンです。これはボールを蹴った際の衝撃を軽減するために設計されたもので、現在のシューズにはほとんど見られないディテール。そのため、より一層レトロな雰囲気を放ちます。
現在のサンバOGなどではシュータンが短く改良されているため、このディテールはクラシックならではの個性です。

SAMBA CLASSIC(出典:adidas公式オンラインショップ)
【adidas/アディダス】SAMBA LT(サンバLT)

SAMBA LT(出典:adidas公式オンラインショップ)
サンバLTは、通常のサンバをベースにしながら、折り返し型のフォールディングシュータンを搭載したモデルです。
大きく存在感のあるシュータンには、アディダスの象徴であるトレフォイルロゴを型押しであしらい、レトロさとモダンさを両立しています。昔のサッカースパイクを彷彿とさせるデザインです。
ボリューミーなシュータンが足元にアクセントを加えつつも、型押しデザインのおかげで全体は意外にもシンプルにまとまっているのが魅力。日常のコーディネートにも取り入れやすく、さりげない個性を演出できます。
「普通のサンバでは物足りないけど、奇抜すぎるのは避けたい」という人にぴったりのモデルです。

SAMBA LT(出典:adidas公式オンラインショップ)
【adidas/アディダス】SAMBAE(サンベイ)

SAMBAE(出典:adidas公式オンラインショップ)
SAMBAE(サンベイ)は、サンバOGを現代的に進化させた新しいモデル。最大の違いはボリューミーな半透明ラバーソールを採用している点で、快適なクッション性と脚長効果を兼ね備えています。
アッパーは刺繍スリーストライプスや、縫い目を隠す「ステッチ&ターン」製法のT字トゥで仕上げられ、よりプレミアムかつ洗練された印象に。
全体的にボリューム感がありながらも、細部は繊細に作り込まれているため、スタイルアップ効果と安定感を両立できる一足です。

SAMBAE(出典:adidas公式オンラインショップ)
サンバのモデル別でサイズ感・履き心地に違いはある?
ここまでデザインや素材の違いを見てきましたが、実際に履くとなると気になるのがサイズ感や履き心地の違いですよね。
結論からいうと、サイズ感はどのサンバもほぼ同じです。OG・CLASSIC・SAMBAEなど、どのモデルも基本は同じ木型をベースに作られているので、サイズ選びに大きな差はありません。このことは、adidas公式サイト(US)にも記載されています。
In general, Samba does run true to size and is accurate to the various measurement systems around the world. However, some people find them to be a bit narrow when selecting their typical or true shoe size. If you have wider feet, you may consider going up half a size for a little bit more room.
those with wider feet may consider going up a half size, regardless of the specific style of Samba.
出典:adidas公式サイト(US)『The adidas Samba Size Guide』
アディダスSAMBAのフィット感は?
レギュラーフィット。ただし、わずかながらタイトに感じる人もいる。
幅広の足なら、ハーフサイズ アップするとゆとりが生まれる。出典:adidas公式サイト『adidasサンバ サイズガイド』
ただし、履き心地に関しては一部のモデルで違いが出てきます。理由は「素材」と「構造」が異なるからです。特に違いが大きいのは「SAMBA DECON」「SAMBAE」「SAMBA LT」です。
サンバDECONの履き心地の特徴

【adidas】SAMBA DECON(出典:adidas公式サイト)
サンバシリーズの多くはライニング(内側の素材)に合成素材を使用していますが、DECONだけはライニングまで贅沢にレザー仕様。さらにクッションパッドを取り除いた「デコンストラクト」仕様になっているため、足にダイレクトに革の柔らかさが伝わります。
ただし、パッドがない分足へのフィット感が弱まるデメリットがあります。
SAMBAEの履き心地の特徴

SAMBAE(出典:adidas公式オンラインショップ)
一方でSAMBAEは厚底のラバーソールを採用しているため、他のモデルよりもクッション性が高く、歩行時の衝撃吸収性にも優れています。
SAMBA LTの履き心地の特徴

SAMBA LT(出典:adidas公式オンラインショップ)
サンバLTは、シュータンが長い構造の特徴があるので、甲の部分がやや緩い設計になっています。その結果、甲周りにややゆとりが出るので、甲高の方にとっては履きやすい傾向にあります。
【adidas/アディダス】まとめ|7種類のサンバから選ぶなら?

SAMBA OG(出典:adidas公式オンラインショップ)
「結局どのモデルを選べばいいの?」と迷う方も多いと思います。そこでタイプ別におすすめモデルを整理しておきます。
モデル別サンバがおすすめな人
最初の一足に迷ったら、やはり『サンバOG』がおすすめです。サンバの魅力をもっとも忠実に体感できるうえ、価格的にもちょうど中間でバランスが良いモデルだからです。
たとえば、1足目にサンバOGを選び、2足目にDECONやLTを手に入れる。そうやって少しずつコレクションしていくのも楽しみ方のひとつです。
サンバは人気の高さからサイズ欠けや完売も早いモデル。もし気になるものがあれば、今のうちに手に入れておくのが賢い選択です。どれを選ぶのはあなたの自由。
この記事があなたのスタイルに合った一足を見つける手助けになれば嬉しいです。
サイズ感・履き心地が気になる方はこちら
サンバOGのサイズ感・履き心地
≫アディダスのサンバOGのサイズ感完全ガイド【購入前に知っておきたいポイント】
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参考アディダスのサンバOGのサイズ感完全ガイド【購入前に知っておきたいポイント】
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サンバDECONのサイズ感・履き心地
≫アディダスのサンバDECONとは?サイズ感・履き心地を徹底レビュー
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