この記事はそんな方へ向けて書いています。
最近、ワントーンコーデが男女問わずかなり人気です。SNSでもワントーンコーデを投稿する人が増えており、おしゃれさんが積極的に取り入れていて注目されています。
ただ、ワントーンコーデって単純に色を統一すればいいわけではありません。
下手をすれば逆にダサくなってしまうリスクもあります。
そこで本記事では、ワントーンコーデをおしゃれに仕上げる方法を徹底解説します。
後半では、メンズのワントーンコーデ例を27種類ご紹介します。
メンズ向けの記事ではありますが、女性にとっても参考になるはずです。
それでは早速見ていきましょう。
ワントーンコーデとは?
「そもそもワントーンコーデって何?」という人のために定義を解説しておきましょう(既にご存じの方は飛ばしてください)。
ワントーンコーデとは、全身を同系色(同じような色)の洋服で組み合わせたコーディネートのことです。
ワントーンの「ワン」は「1つ」、「トーン」は「色調」、つまり1つの色調のコーデということ。
まったく違う色を使ってはいけないわけではなく、全体を見て色調が似通っていたらワントーンコーデと呼べることが多いです。
ワントーンコーデのメリット
ワントーンコーデの最大のメリットは、こなれた雰囲気が出ておしゃれ度が格段に上がるということです。
考えてみてください。
普通に洋服を着ると、まったく違う色同士のアイテムで合わせることが多いですよね?
たとえば白シャツを着る場合、パンツは青いデニムとか黒のスラックスとかを合わせることが多いと思います。
なぜかというと、その方が無難に合わせやすいからです。
白シャツに白いパンツを合わせることって、狙ってやらないかぎりないはずです。
それは、同じ色のアイテム同士を合わせると変な感じになりそうだから。
つまり、似た色のアイテムを合わせるワントーンコーデは、通常よりも難易度が高いというわけです。
だからこそ、難易度の高いワントーンコーデを上手く着こなせている人はすごくおしゃれでこなれて見えるし、周りとの差別化をはかれます。
ワントーンコーデのデメリット
先ほど解説した通り、ワントーンコーデは普通のコーデよりも難易度が高めです。
もしワントーンコーデにチャレンジして失敗すると、悪目立ちする可能性が高いです。
そもそも、ワントーンコーデは全身同じような色で構成されているので、他の人よりも目立ちやすい傾向にあります。
おしゃれで目立っていればいいですが、ワントーンコーデにしようとして失敗している人を見かけたら「あの人、なんか全身同じ色で変な感じだな…」という風に思われちゃうかもしれません。
原色のワントーンの場合は、主張が強すぎて難易度が激上がりするので、避けた方が無難です。
ワントーンコーデがダサくなってしまう理由
では、ワントーンコーデがダサく見えてしまう原因は何なのか?
結論としては、のっぺり見えやすいというのが答えです。
ワントーンコーデがダサくなる一番の原因がコレで、同じような色ばかりでまとめるとどうしてものっぺり見えやすくなります。
のっぺり見えると何がいけないのかというと、締まりがない感じがしてぼやけて見えるんですよね。
すると、結果的に地味な印象になったりします。
ワントーンコーデをおしゃれに仕上げる方法
ワントーンコーデがダサくなる原因は「のっぺり見えやすい」なので、これを解決すれば必然的におしゃれに仕上がります。
ここからは、のっぺり見えを改善してワントーンコーデをおしゃれに仕上げるコツを4つに絞って解説していきます。
結論からいうと以下のとおりです。
- 濃淡をつける
- 小物アイテムで挿し色や引き締め色を取り入れる
- 異素材を取り入れる
- シルエットで強弱をつける
順番に見ていきましょう。
①濃淡をつける
ワントーンコーデをおしゃれに仕上げる上で一番簡単な方法は、洋服の色に濃淡をつけることです。
そもそも、ワントーンコーデは同系色でまとめることがベースです。
ですが、まったく同じ色だけでまとめると、難易度が跳ね上がります。
同系色の中でも色に差をつける、つまり濃淡をつけることで、ワントーンコーデが一気に簡単かつおしゃれに仕上がりやすくなります。
たとえばブラウンのワントーンの場合は、濃いブラウン・普通のブラウン・ベージュなどでまとめるなど。
全体がグラデーションになるようにイメージすればキレイに仕上がりますよ。
②小物アイテムで挿し色や引き締め色を取り入れる
ワントーンコーデは濃淡をつける以外にも、挿し色や引き締めカラーを取り入れるのもおすすめです。
挿し色や引き締めカラーを取り入れる時におすすめなのが、シューズやバッグなどの小物アイテム。
たとえば淡い色(ホワイト・ベージュ・グレーなど)でまとめたコーデの場合は、膨張して見えたり、どこか落ち着きがない印象に仕上がってしまうことが多いです。
そんな時に濃い色の小物アイテムを使えば、膨張を抑えることができ、コーデ全体が引き締まって見えます。
また、暗い色(ブラック・ネイビー・ブラウンなど)でまとめたコーデの場合は、重たい印象になりがちです。
そこで淡い色の小物アイテムを取り入れれば、抜け感を与えることができ、コーデ全体に程良く余裕が生まれてバランスよく見えます。
③異素材を取り入れる
ワントーンコーデで色と同じくらい注意すべきなのが「素材感」。
合わせる洋服の素材感がどれも同じだと、のっぺり見えやすいです。
なぜなら、立体感が生まれないからです。
たとえば、全身コットンの素材で同じような色でまとめられていると、立体感がなくのっぺりと見えてしまいます。
もしコーデがすべて同じ色で構成されていたとしても、ニットのような起毛感のある素材や、ナイロンのようなシャカシャカした素材を合わせるだけで、そこに立体感が生まれます。
この立体感が「のっぺり見え」を防いでくれるんです。
立体感を演出するのにおすすめの素材を挙げると、こんな感じ。
- ニット
- ナイロン
- リネン
- コーデュロイ
- ツイード
- レザー
- スウェード
このあたりは独特の素材感を持っているので、立体感が生まれやすいです。
④シルエットで強弱をつける
全体のシルエットに強弱をつけることもおすすめです。
同じ色でまとめると地味になりがちですが、シルエットに変化をつけるだけでアクセントがつきます。
たとえば、トップスにボリュームをもたせてボトムスをスッキリとまとめたYラインシルエットや、トップスをスッキリまとめてボトムスをワイドにしたAラインシルエットなどを意識すると、シルエットにアクセントをつけやすいです。
YラインやAラインシルエットを活かしたコーデの作り方を詳しく知りたい方は、「シルエットの基本!I・Y・A・Xラインコーデの特徴と作り方を解説」の記事を参考にしてください。
シルエットの基本!I・Y・A・Xラインコーデの特徴と作り方を解説
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おしゃれなメンズのワントーンコーデ27選
ここからは、メンズのおしゃれなワントーンコーデの実例を15種類ご紹介していきます。
【黒】のメンズワントーンコーデ5選
シャツ×Tシャツ×ショートパンツ×チロリアンシューズ×靴下
全身を黒系でまとめたオールブラックスタイル。
インナーから靴下まで黒でまとめつつ、シャツのみをダークネイビーにすることで、微妙なコントラストをつけている。
重たくならいようにショートパンツで肌感を見せることで抜け感を演出しているのもポイント◎
ポロシャツ×スラックス×サンダル
全てのアイテムをブラックでまとめたオールブラックコーデ。
オールブラックコーデは難易度が高めですが、異素材を使ったりサンダルやインナーで抜け感を演出してあげると上手くいきやすい◎
タートルネックニット×チェックパンツ×チロリアンシューズ×レザーバッグ
黒のタートルネックを使ったモノトーンコーデ。
本来カジュアルなチェックパンツでも、モノトーンかつ柄の細かいグレンチェックなら、キレイめコーデにもすんなり溶け込みます。
足元は革靴で引き締めつつ、レザーバッグで上品さを演出しているのもポイント◎
Tシャツ×ワイドパンツ×サンダル
ドロップショルダーのTシャツを使って全身をダークトーンでまとめたスタイル。
足元をサンダルにすることで肌が露出され、ダークトーンでも重たくないように意識しています。
Tシャツ×ショートパンツ×チロリアンシューズ×靴下
Tシャツとショートパンツを使ったダークトーンコーデ。
ダークトーンでまとめても重たくならないのは、ショートパンツで抜け感を取り入れているため。
子供っぽくなりがちな組み合わせなでも、ダークトーンなら大人っぽくまとまります◎
【白】のメンズワントーンコーデ1選
サファリハット×フォトTシャツ×スノーパンツ×ダッドスニーカー
全てのアイテムをホワイト系でまとめたオールホワイトコーデ。
全て白系でまとめることで、フォトTの写真がより映えて見えます。
オールホワイトコーデはスノーパンツのように異素材を取り入れるのが肝◎
オープンカラーシャツ×スラックス×ビットローファー
花柄のオープンカラーシャツを使った白のワントーンコーデ。白をベースとした花柄シャツに、オフホワイトのスラックスを合わせて、夏らしいさわやかで明るいトーンに仕上げました。足元は全体を引き締めるために、黒のビットローファーを合わせています。高級レストランやホテルなどのコーディネートにおすすめのキレイめスタイルです。
【ベージュ】のメンズワントーンコーデ8選
ロゴスウェット×白シャツ×チノパン×ビットローファー
全体をベージュでまとめたワントーンコーデ。
ロゴスウェットにチノパンとローファーを合わせたアイビールックのようなスタイル。
ビットのついたローファーや白シャツをインすることで、大人っぽさを演出しています。
チロリアンジャケット×白シャツ×チノパン×ローファー
チロリアンジャケットをベージュのワントーンに取り入れたコーデ。
かしこまりすぎないよう、ワイドシルエットのチノパンで着崩しています。
白シャツは挿し色として、黒のローファーは引き締め役として取り入れています。
トレンチコート×白シャツ×チノパン×ダッドスニーカー
全体をベージュで統一したワントーンコーデ。
パンツをトレンチコートと同系色のベージュで合わせつつ、インナーの白シャツと足元のダッドスニーカーは白にすることで、抜け感を取り入れています。
ベージュのワントーンはこなれたムードが出やすいのでおすすめ◎
ロングベスト×Tシャツ×ワイドチノパン×スニーカー
全体を白とベージュ系でまとめたグラデーションコーデ。
白Tシャツ×チノパンという何気ないシンプルコーデにロングベストでアクセントをつけています。
足元をダークブラウンにして程よく全体を引き締めているのもポイント◎
ブルゾン×ストライプシャツ×タートルネック×コーデュロイパンツ×スニーカー
ブルゾン・ワイドパンツ・スニーカーというカジュアルな組み合わせに、ストライプシャツとタートルネックという上品なコンビで、程良くキレイめな印象を出したコーデ。
全体をベージュトーンでまとめることで、さらに上品な印象になるよう意識しています。
白シャツ×バケットハット×カーディガン×チノパン×ダッドスニーカー
全体のアイテムをベージュ系でまとめたワントーンコーデ。
バケットハットのような小物アイテムも同系色にすることで、より統一感とこなれ感がアップします◎
白シャツは抜け感としての役割を果たしつつ、タックインしてコーデにアクセントをつけています。
ポロシャツ×ロンT×チノパン×ローファー
ビッグシルエットのポロシャツにロンTをレイヤードしたベージュのワントーンコーデ。
ベージュトーンにまとめることで大人っぽく落ち着いた印象になるように意識しています。
シューズは黒のローファーを合わせて全体の印象を引き締めました◎
ポロシャツ×チノパン×ローファー×バケットハット
イエローのポロシャツ・ベージュのバケットハット・チノパンを使ったワントーンコーデ。
ベルト・腕時計・シューズ等の小物類をブラックで統一し、コーデを引き締めているのがポイント◎
【ブラウン】のメンズワントーンコーデ11選
オープンカラーシャツ×スラックス×チロリアンシューズ
チェック柄のオープンカラーシャツにワイドスラックスを合わせたクラシカルなコーデ。
タックインすることでより上品さを引き立てています。
季節は秋だけどまだ少し暑いという時期には、軽装にしつつ全体の色のトーンを秋色にまとめたワントーンコーデがおすすめ◎
カーディガン×タートルネックニット×スラックス×スニーカー×ニット帽
オールブラウンコーデ。
全身をブラウンで暗めに統一しつつ、タートルネックの首元だけを白にして抜け感を取り入れています。
パンツはセンタープレスの入ったワイドスラックスなので、オールブラウンでものっぺり見えないのがポイント◎
セットアップ×オープンカラーシャツ×ビットローファー×ニット帽
セットアップを使ったキレイめコーデの典型例。
インナーをストライプシャツ、足元はビットローファーといった上品なアイテム尽くしなのに堅い印象に見えないのは、セットアップがオーバーサイズなシルエットなので程良くゆるい印象を醸し出してくれているから◎
ケープコート×タートルネックニット×スラックス×チロリアンシューズ
大胆なオーバーサイズのケープコートを取り入れたコーデ。
インナーはタートルネック、ボトムスはスラックスと革靴で上品にまとめています。
全体をブラウンで統一することで、大人の落ち着いた雰囲気も演出することが可能◎
コーデュロイジャケット×アーガイルニット×タートルネック×ワイドパンツ×スニーカー
全身をブラウン×ベージュ系でまとめたグラデーションコーデ。
ワイドパンツの中でも袋状のバギーシルエットを、ブラウン系でまとめることで上品な印象に仕上げています◎
シープスキンベスト×ニット×スラックス×スニーカー×マフラー
全体をブラウン系のアイテムでまとめたワントーンコーデ。
同系色でまとめることで統一感を出しつつ、異なる色でリズム感を演出しています。
ボトムスを暗い色でまとめることで、全体に安定感が出る効果も◎
カーディガン×白シャツ×コーデュロイパンツ×チロリアンシューズ
トップスとボトムスをブラウン系でまとめたグラデーションコーデ。
オーバーサイズで抜け感のあるカーディガンに白シャツと革靴で上品さを取り入れて、バランスを取っています。
コーデュロイブルゾン×ウールシャツ×白Tシャツ×スラックス×チロリアンシューズ
全体をブラウンのワントーンにまとめて秋冬感を演出したコーデ。
コーデュロイのブルゾンとウールシャツで季節感を取り入れつつ、インナーの白Tシャツで抜け感とプラスしています。
全体がぼやけないように、ベルトと革靴を黒にすることでコーデを引き締めているのもポイント◎
チェックコート×ニットベスト×白シャツ×スラックス×ローファー
チェック柄を大胆に取り入れたコートコーデ。
このようにチェック柄といっても、柄が細かく上品なブラウンで統一されていれば、キレイめコーデにも取り入れることが可能◎
全体もシックなブラウン系で統一しつつ、白のインナーで抜け感を出しています。
コーデュロイパンツ×オープンカラーシャツ×タートルネック×スラックス×チロリアンシューズ
コーデュロイのブルゾンにスラックスを合わせたコーデ。
ブラウンでワントーンにまとめつつ、タートルネックやシューズを黒にすることでコーデ全体を引き締めています。
重たくならないよう、サラリと光沢感のある素材のオープンカラーシャツを合わせているのもポイント◎
【グリーン】のメンズワントーンコーデ2選
ロングコート×ニットベスト×白シャツ×コーデュロイパンツ×スニーカー
コートとパンツをグリーンでまとめたワントーンコーデ。
ニットベストの柄からもグリーンで色を拾うことで、統一感を演出しています。
ニットと白シャツは抜け感としての役割を担っています。
ロングコート×カーディガン×タートルネック×スラックス×チロリアンシューズ
全体をグリーン系で統一したキレイめでは珍しいカラーのコーデ。
ワークやカジュアルな印象のあるグリーン系でも、1つ1つを上品なアイテムで統一することでキレイめコーデになります◎
このようにカジュアルなカラーのキレイめコーデでは、全体を引き締めるためにレザーシューズは必須です。
まとめ
いかがでしたか?
今回のポイントを簡単にまとめておきます。
おさらいポイント
- ワントーンコーデはこなれた雰囲気が出ておしゃれ度が格段に上がる
- ワントーンコーデは通常よりも難易度が高め
- 失敗するとのっぺり見えて悪目立ちしやすい
- 色味に濃淡をつけて挿し色や引き締め色を取り入れるとよい
- 異素材を取り入れるとのっぺり見えを防げる
- シルエットで強弱をつけるのもおすすめ
ワントーンコーデは普通のコーデよりも難易度が少し高めですが、そこまで難しく考える必要はありません。
本記事で紹介したやり方を覚えれば、意外と簡単に着こなせるはずです。
何度かやってみると慣れてくると思うので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
それではまた別の記事でお会いしましょう。
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