この記事はそんな方へ向けて書いています。
先日、Googleで「アディダス サンバ」と検索すると、「アディダス サンバ ダサい」という関連キーワードが出てきました。

「アディダスのサンバってダサい?」「なぜ人気なの?」と疑問に思っている人が多いみたいです。
結論から言うと、サンバ自体は全くダサくありません。人気が高い理由も明確でうなずけるものです。ただし、使い方によってはダサい印象になる可能性も秘めています。
本記事では、ファッションブロガーの僕が実物のディテールをレビューし、サンバの評判の真実を徹底検証します。
本記事の内容
- サンバがダサいと言われる理由を考察
- なぜサンバが人気なのか?歴史から現在までのトレンドを解説
- サンバのデザインを実物レビュー。人気の理由を紐解く
「前からサンバ気になってたんだけど、今買うの正解なのかな?買っても後悔しないかな?」と悩んでいる人は、ぜひ購入前に本記事を参考にしてみてください。
それでは早速見ていきましょう。
なぜ「アディダス サンバ ダサい」と検索されるのか?2つの理由を解説
冒頭でも触れたとおり、サンバ自体は決してダサいモデルではありません。ではなぜ「サンバ ダサい」と検索されるのか?
実はその多くは「サンバってダサいの?」と疑問に思って調べているだけなんです。つまり「サンバはダサい」という評判が大量に出回っているわけではないので、気にする必要はありません。
とはいえ、中には「ダサい」と感じる人がいてもおかしくありません。その理由を考察すると、大きく分けて2つの理由が考えられます。
① コーディネートの難易度が高いから

SAMBA OG(出典:adidas公式オンラインショップ)
サンバはアディダスの中でもアクセントの効いたデザインが特徴です。
たとえば、世界一売れたスニーカーとしてギネス認定されている『スタンスミス』は、スリーストライプスを省いた極限までシンプルな設計。どんな服とも自然になじむのが魅力です。
一方サンバは、ブランドを象徴する「スリーストライプス(3本線)」や、モデル特有の「青いシュータン」など、デザインの主張がしっかり入っています。さらにカラーによっては複数の色を組み合わせているため、他のアディダスモデルよりも配色バランスに気を配る必要があります。加えて、サンバは細身で甲が低いシルエット。ボリューム感がないぶん、パンツの太さや丈との相性がシビアになります。
つまり、合わせ方を間違えると足元だけ浮いて見えることもあるんです。この結果、「合わせるのが難しい → 失敗するとダサく見える」という声が出てしまうかもしれません。
ただし逆に言えば、ここを攻略できれば一気におしゃれに見えるということ。サンバは足元にメリハリを生む最高の武器なんです。
サンバのコーディネートのコツについては『別の記事(作成中)』で解説します。
② 流行りすぎて「みんな履いてる」と感じるから

SAMBA OG(出典:adidas公式オンラインショップ)
2022年以降、サンバの人気は世界的に急上昇しました。セレブやインフルエンサーの着用が火をつけ、街中でもサンバを履く人が一気に増えたんです。
ただ、ファッションの世界では「みんな履いてるからもういいや」と感じる層が必ず出てきます。特にファッション上級者は「他人と同じは嫌」という心理が働くので、「流行りすぎてダサい」という声が出るのも自然な流れです。
でも冷静に考えてみてください。サンバは70年以上の歴史を持つクラシックモデル。トレンドの波に左右される一過性のアイテムではありません。長い年月を生き残ってきたという事実が、すでにデザインの完成度を物語っています。
つまり「流行りすぎているからダサい」と感じるのは、一部のファッションリテラシーが高い人の心理的な反応であって、サンバそのものの価値を否定するものではないんです。
では、なぜここまで世界中で愛され続けているのか?サンバの歴史をたどりながら、その魅力を紐解いていきます。
アディダスのサンバはなぜ人気?
サンバの人気の理由は、一言で片付けられるものではありません。70年以上続く歴史的背景から、2020年代におけるトレンドとのリンク、そして世界的ファッショニスタやブランドとの共鳴まで、いくつもの要素が重なって今の地位を築いています。順を追って見ていきましょう。
アディダスで最も古い歴史を持つスニーカー

SAMBA OG(出典:adidas公式オンラインショップ)
サンバの誕生は1950年。ブラジルW杯の開催年に合わせ、凍ったピッチでも滑らずプレーできるように設計されたサッカーシューズが原点です。名前の由来はもちろん、開催国ブラジルの音楽「サンバ」。誕生当時から機能性とデザインが融合した一足だったんです。
その後70年以上にわたり改良が続けられ、今では「アディダスで最古のスニーカー」として知られる存在に。スタンスミスやスーパースターのようなアイコンモデルと並ぶ、ブランドのルーツとも言えるシューズなんですね。
世界的ファッショニスタが火をつけたSNSバズ
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長らく一定の人気を保ってきたサンバですが、2022年を境に一気にブレイクします。
きっかけは、カイア・ガーバー、ケンダル・ジェンナー、BLACKPINKのジェニーといった海外セレブ。彼女達が自然体でサンバを履きこなす姿が、InstagramやTikTokで爆発的に拡散されました。
「憧れの人が履いている靴」という証明は、ファッションにおいて最強の後押し。これをきっかけに、世界中でサンバ人気が再燃し、定番モデルの枠を飛び越える存在になったわけです。
ブロークコアとのシンクロ

SAMBA OG(出典:adidas公式オンラインショップ)
ちょうど同じ時期に流行したのが「ブロークコア」というスタイル。
ブロークコアとは?
1980〜1990年代のイギリスのサッカーファンの着こなしを再解釈したファッション。ジャージやサッカーユニフォーム、レトロなスニーカーを日常着にミックスするのが特徴。
サッカーシューズがルーツのサンバは、この流れに完全にフィット。トレンドを象徴するスニーカーとして、adidas公式や各ショップで即完売が相次ぐほど人気を集めました。
しかもその勢いは一過性ではなく、2025年以降もadidas公式オンラインショップの売上ランキングで上位をキープしています。
人気ブランドとのコラボでさらに格上げ
サンバ人気が継続している理由のもう一つが、ファッションブランドとのコラボレーション。とくに注目すべきはWales Bonner(ウェールズ・ボナー)との協業です。
ウェールズ・ボナーとは?
2015年に設立されたロンドン発ブランド。アフリカとヨーロッパの文化を融合させた独創的なデザインで注目を集め、2020年からadidasとタッグを組み続けている。
このコラボによるサンバは、ヴィンテージ感とモダンな感性を絶妙に掛け合わせ、発売と同時に即完売を繰り返しています。さらに2024年にはミニマルな美学で知られるJJJJound(ジョウンド)ともコラボし、ファッション界の注目度はますます上昇。
いまやサンバは「流行りもの」ではなく、「人気ブランドが選ぶに値する定番モデル」としての地位を固めているんです。
adidas(アディダス)のスニーカーサンバOGのデザインを実物で徹底レビュー
ここからは、アディダスの『サンバOG』を実際に手に取りながら、デザインを細部までレビューしていきます。
「サンバOG」の「OG」は「Original」の略。1950年に登場したサンバのクラシックな姿を忠実に再現した、シリーズを代表するモデルです。つまり、サンバの魅力を語るなら、このOGを外すことはできません。
箱を開けて初めて目にしたときに感じるのは、まさにサッカーシューズ由来のレトロ感。近年のハイテクスニーカーとは一線を画すクラシカルなデザインが、手に取った瞬間から存在感を放っています。ここでは、その特徴を7つのポイントに分けて解説していきます。
特徴① スマートで細身のフォルム
サンバOGの第一の特徴は、細身でスマートなフォルム。横幅がスリムで厚みも抑えられており、全体的にぺたんとしたシルエットが印象的です。
この形のおかげで、ワイドパンツからスリムパンツまで幅広く対応可能。ボリュームのあるダッドスニーカーだと細身のパンツとバランスが取りづらいですが、サンバならすっきり馴染んでくれるんです。
ただし、逆にボリューム不足で全身のバランスが崩れる場合もあるので、コーディネートに工夫を加えるとより映えます(詳しい着こなし術は別記事で紹介予定です)。
特徴② スエード・ヌバック素材のT字トゥ
つま先部分には「T字トゥ」と呼ばれる切り替えがあり、これがサンバを象徴するデザインの一つ。もともとはサッカーシューズとして摩耗に耐えるための補強ですが、今ではスタイル上のアクセントとして欠かせない存在になっています。
素材にはスエードかヌバックのどちらかを採用。スエードは牛革の裏面、ヌバックは牛革の表面を軽く起毛させたもので、スエードは毛足が長く、ヌバックは毛足が短いという違いがあります。ただ、サンバの場合はどちらを採用していても大差はありません。しっとりとした手触りと独特の光沢感が、レザーアッパーとのコントラストを生み出し、足元に奥行きを与えてくれます。
特徴③ グリップ力の高いクラシカルなラバーソール
サンバの大きな特徴としてもう一つあげられるのが、クラシカルなラバーソール。もともとサンバは「冬用サッカーシューズ」として開発された背景があり、凍った地面でも滑らないように、グリップ力の高いラバーが採用されています。
しかもこのソール、ただ実用的なだけじゃないんです。ベージュ〜ダークブラウンの落ち着いた色合いは、レトロでクラシカルな雰囲気を演出。スニーカー全体を一気に大人っぽく見せてくれます。
同じアディダスの名作『スタンスミス』や『スーパースター』は、アッパーの色に合わせた白ソールが基本なので、ソールの色味でここまで雰囲気を変えてくれるのはサンバならではの魅力。
特徴④ アディダスを象徴するスリーストライプス
アディダスといえば外せないのが「スリーストライプス(3本線)」。もちろんサンバOGにも健在で、スポーティな印象を強めながら、コーディネートのアクセントとしてもしっかり存在感を発揮してくれます。
モデルによっては、あえてアッパーと同色の3本線でミニマルに仕上げたものもあり、選ぶカラーによって雰囲気をガラッと変えられるのも魅力です。
特徴⑤ クラシックなトレフォイルロゴ
もう一つの象徴が、シュータンに刻まれた「トレフォイルロゴ」。定番のホワイトのサンバOGには、アディダスオリジナルスを象徴する鮮やかなブルーが映えています。ただし、すべてのカラーに青ロゴが使われているわけではなく、カラー展開によって変化します。
ちなみにヒール部分にはあえてロゴを入れず、シンプルに仕上げているのもサンバらしいポイント。過度にブランドを主張せず、ほどよいバランスで楽しめます。
特徴⑥ 上品さを添えるレザーアッパー
サンバは、スリーストライプス・トレフォイルロゴ・T字トゥ・ガムソールなど、スポーティなアクセントが盛り沢山です。だからこそ、「カジュアルすぎて大人には難しいのでは?」と思う人もいるかもしれません。
ですが、サンバOGのアッパーとシュータンにはフルグレインレザーという本革が使われています。
フルグレインレザーとは?
グレインレザーとは、加工によって革の表面にシワや凸凹を入れたレザーのこと。その反対が、表面をなめらかにしたスムースレザー。
人工ではなく天然のシワや凸凹の入ったレザーのことを、フルグレインレザーといいます。傷が目立ちにくく耐久性も高いため、長く愛用できます。
スニーカーなのに、落ち着いたツヤと高級感を感じられるのはこの素材のおかげ。カジュアルなデザインながら、子どもっぽさを感じさせず、大人が街で履いてもしっかりサマになる仕上がりになっています。
特徴⑦ 豊富なカラーバリエーション

SAMBA OG(出典:adidas公式オンラインショップ)
サンバは今、アディダスでトップクラスの人気モデル。そのため、カラーバリエーションも圧倒的に豊富です。2025年時点では、OGモデルだけでなんと32色もの展開がありました。
さらにOG以外にも「DECON」「ADV」「CLASSIC」「VEGAN」など複数のモデルが存在し、それぞれ細かいディテールや素材が異なります。流行中とはいえ、色やモデルを工夫すれば「周りとかぶらない自分だけの一足」を選ぶことができるんです。
参考
違いが気になる方は、詳しく解説した記事『アディダスのサンバOG・ADV・クラシック・ヴィーガンの違いを徹底解説』をぜひ参考にしてください。
【adidas/アディダス】サンバのみんなの評判・口コミ
「実際に買った人の声が知りたい」というのは誰もが気になるところ。サンバOGは、アディダス公式サイトのレビューでも非常に高評価です。
2023年12月時点で、56件のレビュー中、平均4.8点(5点満点)という驚異のスコアを記録。購入者の満足度の高さが数字からも伝わってきます。

サンバOGの評価(出典:adidas公式オンラインショップ)
公式サイトに寄せられた口コミをいくつかご紹介します。
皮が柔らかい
いつもスニーカーはワンサイズ大きめを買いますがこちらはジャストサイズを買いました。夕方まで履いて足が浮腫んでもスウェードが柔らかいので痛く無かったです。出典:adidas公式サイト『サンバOG』
何度もお世話になっている一足です。
クラシックなこのデザインが、とても魅力的かと思います。 履いた時は、若干幅が狭いと思いますが、履いてるうちに革が、自分の足に馴染んでくれます。 全体なシルエットもよく、足を包み込むような履き心地なのでオススメです。出典:adidas公式サイト『サンバOG』
飽きのこないデザイン
SAMBA、過去に履いていた時期がありましたが、しばらくの間 他のメーカーのスニーカーを愛用してました。でも、やっぱりこのSAMBAに勝るスニーカーはありません。久しぶりに履いた瞬間のフィット感や決して飽きることのないデザイン。今回の購入で改めてSAMBAの素晴らしさを実感しました。先程届いたばかりなので、履いて出かける日が待ち遠しいです!出典:adidas公式サイト『サンバOG』
デザイン、色で一目惚れ
実際履いて見るとフィット感が予想以上でした。
白基調なので仕事用で重宝しています。
色違い(ネイビー)も購入予定です。出典:adidas公式サイト『サンバOG』
王道
これを履いておけば間違いないくらい何にでも合う素晴らしいシューズだと思います。洗練されたデザインですので、流行り廃りもなく長く履ける一足です。出典:adidas公式サイト『サンバOG』
口コミをまとめると、特に多かったのは次の3つ。
- デザインが洗練されていて飽きない
- 革が柔らかく、履き心地がいい
- コーディネートに合わせやすく万能
ネガティブな声や「ダサい」といったレビューは見当たらず、全体的に高評価ばかりでした。
さらにSNSをチェックしても、ダサいという評判はごく少数派。むしろ「レトロでおしゃれ」「大人っぽく履ける」といった声が目立ちます。
つまり「サンバはダサいのか?」という疑問は、購入者のリアルな声から見てもほぼ払拭できると言えそうです。
サンバOGのお手入れ方法について
アディダスのサンバは、サッカーシューズやストリートシーンで愛用されてきた背景があります。なので、多少の汚れであれば気にする必要はありません。むしろ、少し汚れているくらいがカッコいいです。なので、あまり几帳面に手入れする必要はないと思っています。
ただし、長持ちさせることを考えると、日々のブラッシングや防水スプレー
などはやっておいたほうがいいかもしれません。サンバOGは本革製なので、雨水はできるだけ避けたほうがいいです。
あまりにひどい汚れがあって気になる場合は、消しゴムタイプ
やスプレータイプ
のクリーナーを使いましょう。特にスエードは汚れが落ちにくいので、スエード専用のクリーナー
を使用するのがおすすめです。![]()
保管時は、シューキーパー
を使うと型崩れしにくくなるので、ぜひ活用してみてください(使わなくてもOK)。
まとめ:アディダスのサンバは本当に「ダサい」のか?
結論をまとめると、サンバは決してダサくありません。むしろレトロで洗練されたデザインと、多様なファッションに馴染む万能さから「今のトレンドを象徴する一足」と言えます。
ただし万人向けではなく、おすすめな層・向かない層があるのも事実。そこで、誰におすすめか、おすすめしないかを整理しておきます。
こんな方におすすめ
- レトロなデザインが好きで、トレンドを取り入れたい人
- 細身シルエットのスニーカーを探している人
- 幅広いパンツ(ワイド・テーパード・スキニー)に合わせたい人
- 本格的スニーカーを長く愛用したい人
サンバをおすすめしない人
- ボリュームのある「ダッドスニーカー系」が好きな人
- 足幅が広めで、細身シューズが苦手な人
- 流行よりもクッション性や機能性を最優先にしたい人
購入を検討する前に必ず知っておきたいこと
サンバはアディダスの中でもトップクラスに細身なフォルム。そのため、サイズ感を間違えると「きつい」「履きにくい」と感じる可能性があります。
サンバを購入予定の方は、サイズ選びの失敗を防ぐために、必ず以下の記事をご確認ください。
さらに理解を深めたい方へ
サンバを使ったおしゃれな着こなし術はこちら
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今すぐ購入を検討している方へ
サイズ感を確認したうえで、在庫があるうちにチェックしてみてください。サンバは人気のため、カラーによっては完売も早いです。














