リーバイスの517は、昔から定番として知られるフレアデニムで、今も現行品として展開されています。新品はもちろん、ヴィンテージ古着でも安定して支持されているモデルなんですが、いざ検索してみると、真っ先に出てくるのが「リーバイス517 ダサい」という不安になるワード。さらに「サイズ感」「コーデ」といった、購入前につまずきやすい悩みも並びます。
これを見ると、「フレアって今の時代どうなんだろう」「サイズ選びを間違えたら、一気に古臭く見えそう…」と感じてしまいますよね。
そこで本記事では、リーバイス517を実際に履き込んできた立場から、古着レビューを軸に「ダサいと言われる理由の正体」「失敗しないサイズ感の選び方」「コーディネートにどう合わせればいいか」を、できるだけ噛み砕いて解説します。読み終える頃には、517に対するモヤっとした不安が整理されて、「なるほど、そういうことか」と腑に落ちるはずです。
それでは早速見ていきましょう。
結論:リーバイスの517はダサい?

出典:
リーバイス公式通販サイト
結論からいうと、リーバイスの517はダサくないです。ただし正直に言うと、難易度は高め。誰が履いても無条件でハマるデニムではありません。
というのも、517はシルエットに強い個性があるモデル。ここを理解せずに選ぶと、どうしても「古着感が強い」「昔っぽい」という印象に寄りやすいです。逆にいえば、サイズ感と合わせ方のロジックさえ押さえれば、今でもしっかり通用するし、周りと差がつく一本になります。
517が「ダサい」と感じられるかどうかは、デニムそのものではなく、扱い方の問題。まずは、517がどんなデニムなのかを整理しておきましょう。
リーバイス517とは?特徴をわかりやすく解説

517(出典:
リーバイス公式通販サイト)
リーバイスの517は、1970年代に登場したブーツカットジーンズです。ウェスタンカルチャーをルーツとして、当時のヒッピーやカウンターカルチャーを背景に生まれたモデルです(ヒッピーとは「既存の価値観に縛られず、自由な生き方や表現を重視した若者文化」のこと)。
最大の特徴は、膝から裾に向かって緩やかに広がるフレア(ブーツカット)シルエット。太ももから膝までは比較的スリムで、そこから裾にかけて自然に広がる形です。このコントラストが、517らしさそのものなんです。
もともとは「ブーツをスムーズに履くため」に設計されており、ブーツとの相性は抜群。だからこそ、裾幅がありながらも、やりすぎない上品な広がりに収まっています。
このシルエットには、視覚的な美脚効果もあります。膝下にボリュームが出ることで、相対的に太ももが細く見え、縦のラインが強調される。結果として、脚が長く見えやすいんです。
細身ストレートの501と比べると、517は良くも悪くも主張が強いモデル。だからこそ難しい。でも、90年代やY2Kファッションの流れもあって、今あらためて注目されているのも事実です。
リーバイスの517がダサいと言われる理由


517(出典:![]()
517そのものがダサいわけではないのに、「リーバイス 517 ダサい」といった検索ワードが出てくるのはなぜなのか?結論からいうと、これは「否定の評価が多いから」ではなく、「不安で検索している人が多いから」です。
実際にSNSや口コミを見ていくと、「517は完全にダサい」と断定している声はほとんど見つかりません。一方で、次のように「履きたいけど、どう見られるか不安」「女性目線が気になる」というニュアンスの投稿は一定数あります。
明日高円寺行くから古着屋でリーバイスの517でも探そうかと思うんだけど。
カミさんからは
「わたしと一緒の時はフレアのパンツ履くのやめてね★」
と言われてるので悩みどころです。
シルエットがキレイで好きなんですけどね。
そんなにメンズのフレアパンツってダサい感じなんスか?今って。 pic.twitter.com/SNR2P8kwp0— D.メンフィス (@Landminesniper) September 29, 2023
つまり、「ダサい」という評価が確定しているから検索されているのではなく、ダサく見えたくないという心理が、検索ワードを押し上げている状態と言えます。
その前提を踏まえたうえで、なぜ一部の人が517に対して違和感を覚えるのか。冷静に分解すると、理由は大きく2つにまとめられます。
現代のトレンドにマッチしにくい


517(出典:![]()
ひとつ目の理由は、現在のトレンドとの距離感です。
今の主流は、縦にストンと落ちるワイドシルエットや、全体に余白を持たせたルーズな設計。脚のラインを強調しない「抜け感のあるシルエット」が、今っぽさとして評価されています。
一方で、517は膝から裾に向かって緩やかに広がるフレア(ブーツカット)ですが、太もも周りは比較的スリムで、全体としては細身寄りのシルエットです。なので、「ズドンと落ちるワイドパンツ」に慣れた目線で見ると、どうしても「古く見える」「今っぽくない」と感じる人が出てきます。
ただし、これは517がダサいという話ではありません。あくまでトレンドとのズレにすぎないんです。むしろ、流行が何度入れ替わっても定番として残り続けてきた事実こそ、517というモデルの設計がどれだけ完成されているかを物語っています。
トレンドを最優先する視点で見ると、たしかに扱いづらさはあります。でも見方を変えれば、流行に振り回されない一本でもある。517が「ダサいかどうか」は、デニムの問題ではなく、今の流行だけを基準に判断してしまうかどうかで印象が分かれているだけなんです。
カウボーイっぽくてクセが強そうに見える
もうひとつの理由は、517が持つ文化的イメージです。
517はもともと、ウエスタンブーツを履くために設計されたジーンズ。背景には、カウボーイやヒッピーといったアメリカのカルチャーがあります。そのため、「ウエスタン感が強そう」「カウボーイっぽくてクセがありそう」といった先入観を持たれやすいのも事実です。
ファッションが好きな人にとっては、この文脈こそが517の魅力ですが、カルチャーに馴染みがないと、ネガティブに映る可能性もあります。
ただし、実際の517のフレアは、極端に主張の強いものではありません。履いてみると「思っていたより普通」「意外と自然」と感じる人も多いモデルです。
詳しいシルエットやサイズ感については、本記事の後半で具体的に解説していきますが、少なくともイメージだけで敬遠するほどクセの強いデニムではないということは、ここで押さえておいてください。
リーバイスの517をおしゃれに着こなす方法とコーディネート例
リーバイスの517をおしゃれに履くために押さえるべきポイントは、サイズ選びとコーディネートのバランス。この2つだけです。
オーバーサイズを選ぶ(=デカ履きが正解)
まず最重要なのが、サイズ選びです。
517をウエストジャストで選ぶと、太もも周りの細さが強調されやすく、フレアも中途半端に見えてしまうことがあります。結果として、「思っていたより細い」「なんだか古い」という印象につながりがちです。


517はジャストサイズで穿くと細身に見える(出典:![]()
だからこそおすすめしたいのが、ウエストに余白を持たせて履くという考え方です。いわゆる「デカ履き」ですが、ウエストをワンサイズ、場合によってはツーサイズ上げることで、
- 太もも周りに自然なゆとりが出る
- 膝下から裾にかけて、517らしいフレアがきれいに出る
- 全体のシルエットが今の感覚に近づく
このバランスが無理なく成立します。
517の魅力は、派手なフレアではなく、控えめだけど計算された広がり。その良さを最大限引き出せるのが、少し余裕を持たせたサイズ選びなんです。
程よくゆとりのあるトップスを合わせる


ポロシャツ:LACOSTE、パンツ:Levi’s(古着)、シューズ:GUCCI(vintage)、サングラス:OLIVER PEOPLES、ベルト:Hender Scheme、ブレスレット:vintage
次に重要なのが、トップスとのバランスです。
ここでよくある失敗が、「下が細いから、上は思いきりオーバーサイズにしよう」という発想。たしかに理屈としては間違っていませんが、517の場合、トップスを大きくしすぎると、上下のシルエットの差が強く出すぎてしまい、チグハグに見えやすいです。
狙うべきは、程よくゆとりのあるトップス。足元は、ブーツやローファーなどの革靴、コンバースのようなローテクスニーカーがおすすめ。
そしてトップスは、「革靴なら → Tシャツやシャツで少しラフに」、「スニーカーなら → ニットやシャツで少しキレイめに」。この「寄せ」の意識があるだけで、517はぐっと大人っぽく見えてきます。
では、具体的にどのサイズを選べば失敗しにくいのか。次の章で、実際の着用感をもとにサイズ感を詳しくレビューしていきます。
リーバイス517のサイズ感を徹底レビュー|ジャストで履くと、どう見えるのか?
古着517の実寸と着用者スペック
今回レビューするのは、90年代頃のヴィンテージ517。やや淡いブルーの色味で、デッドストックのため新品に近い綺麗なコンディションです。表記サイズは「W32 L29」。
まずは、実寸から整理しておきます。
517「W32 L29」の実寸
- ウエスト:82cm
- わたり幅:31cm ×2
- 裾幅:23cm ×2
- 股上:33cm
- 股下:74cm
着用者スペック(参考値)
- 身長:176cm
- 体重:62kg
- ウエスト:75cm
- ヒップ:89cm
- 股上:23cm
- 股下:80cm
※あくまでおおよその実寸です。
ウエスト82cmに対して、着用者のウエストは約75cm。実寸で見ると、ウエストは約7cmの余裕があります。感覚的には「ツーサイズ上を選んでいる」状態です。ただし、履いた印象としては極端に大きいわけではなく、あくまでジャストに近いサイズ感という位置づけ。
実際に履くとどう見える?シルエットの正直レビュー(176cm / 62kg / W32 L29サイズ着用)
実際に着用してみると、まずヒップ周りはほぼジャスト。太ももには少し余裕がありますが、今の基準で見ると「ワイド」と呼べるほどではありません。どちらかといえば、細身寄りのシルエットです。
膝に向かって一度スッと細くなり、そこからふくらはぎ〜裾にかけて、緩やかに広がるフレアシルエット。ただ、いわゆる「フレアパンツ感」はやや控えめ。「よく見ると少し広がっているかな?」という程度です。
このあたりは、裾幅23cmという実寸を見ても納得できるバランス。やりすぎ感がなく、品よく収まっています。
このサイズ感がハマる人・物足りなく感じる人
このサイズ感は、「517を細すぎず、キレイめに履きたい」「フレアは主張しすぎないほうがいい」といった感覚の人には、かなりちょうどいいバランスです。
一方で、「ワイドパンツに慣れている」「オーバーサイズのトップスが多い」「今っぽさを強めに出したい」という場合、太もも周りのボリュームが少し物足りなく感じる可能性があります。
レングス選びも、517ではかなり重要
517は、レングス次第で印象が大きく変わります。
今回のL29はやや短めですが、その分、靴を履いたときにフレアの広がりがきれいに出ました。一方、L32などもう少し長めのレングスで、床に少し溜めるくらいの長さで履くと、よりストリート寄りでラフな印象にもなります。
どちらが正解というより、脚の長さと、出したい雰囲気次第で選ぶのがベストです。
現行品の517のサイズ感(178cm B84 W72 H90 着用サイズ:32 inch着用)
ちなみに、リーバイス公式通販サイトには、身長178cm・ウエスト72cmのモデルが、32inchを着用した画像も掲載されています。


178cm B84 W72 H90 着用サイズ:32 inch着用(出典:![]()


178cm B84 W72 H90 着用サイズ:32 inch着用(出典:![]()


178cm B84 W72 H90 着用サイズ:32 inch着用(出典:![]()
リーバイス517 サイズ詳細(単位:cm)
サイズ ウエスト(ヌード) ウエスト(仕上り) ヒップ 股下 前股上 渡り幅 裾幅 W28 L30 71 73 98 77 26 57 21.5 W29 L30 73 75 100 77 26.5 58 21.5 W30 L30 76 77 102 77 27 59 22 W31 L30 78 79 104 77 28 60 23 W32 L30 81 82 106 77 29 62 23 W33 L30 83 84 108 77 29.5 63 23.5 W34 L30 86 86 110 77 29.5 64 24.5 W36 L30 91 89 118 77 30.5 66 25
サイズ ウエスト(ヌード) ウエスト(仕上り) ヒップ 股下 前股上 渡り幅 裾幅 W26 L32 66 68 94 84 25 57 20.5 W27 L32 68 71 96 84 26 57 20.5 W28 L32 71 72 98 84 27 58 22 W29 L32 73 74 104 84 27 60 21.5 W30 L32 76 78 106 84 28 61 22 W31 L32 78 80 106 84 28 61 22.5 W32 L32 81 83 106 84 29 61 22.5 W33 L32 83 84 109 84 29.5 64 23 W34 L32 86 88 112 84 30.5 66 24 W36 L32 91 90 116 84 31 70 25 出典:リーバイス公式通販サイト『
517™ ブーツカット ジーンズ 』
この場合も、ウエストにより余裕を持たせたサイズ感。太もも周りにもゆとりがあり、クッションも多めで、ストリート感のある印象です。
ウエストを二段階ほど上げて、ベルトで絞って履く。この履き方が、トレンド感と517らしいフレアシルエットの両立には最適だと感じました。
リーバイス517の古着のデザインレビュー
参考までに、古着のリーバイス517をデザイン目線で整理しておきます。結論からいうと、シルエットや設計思想そのものは、現行品と大きくは変わりません。なので、「古着=別物」と構えすぎる必要はないです。
基本仕様は現行と同じジップフライ。背面にはリーバイスおなじみのパッチが付き、5ポケット構成も含めて設計は昔から一貫しています。
差が出るのは、やはり色と表情の部分。90年代前後の517は、年代のわりに生地コンディションが安定している個体が多く、古着初心者でも選びやすい印象があります。今回着用しているのはデッドストックなので、色落ちやアタリはほぼ見られません。明るめのブルーも、実は現行品で近いトーンが展開されている定番色です。
一方で、実際に穿き込まれた個体になると話は別。ヒゲやアタリ、毛羽立ちが加わります。さらに、ペイント入りやダメージが強く出た個体も存在します。好みは分かれますが、「誰とも被らない一本」という価値においては、これ以上ない選択肢です。これは新品では再現できない、古着ならではの魅力といえます。
リーバイスの550はどこで買える?おすすめ購入先
リーバイス517を探すとき、最初に整理しておきたいのが「現行品を選ぶか」「ヴィンテージ古着を選ぶか」という点です。
あなたがどんな517を履きたいかで、向いている購入先が自然と分かれてきます。
現行品なら公式サイトが最有力
まず、現行品の517を選ぶなら、![]()
517はフレア(ブーツカット)という特性上、「ウエストをどれくらい余らせるか」「レングスを短めにするか、溜めるか」の差で、見え方が大きく変わります。公式サイトなら在庫が安定していて、サイズ違いを比較しながら検討しやすいです。結果として、サイズ選びの失敗リスクをかなり抑えられます。
さらに、万が一合わなかった場合も、到着後14日以内なら返品・交換が可能。517は試着前提で考えたいモデルなので、この安心感はかなり大きいです。
なお、Amazon![]()
![]()
リーバイスの517は以下のショップで購入できます。
古着なら大手中古ショップか古着屋
一方で、古着の517を探す場合は選択肢が一気に広がります。
手軽さを重視するなら、大型リユース店や楽天市場の古着専門ショップが便利。とくに![]()
個人経営の古着屋は、状態や色落ちがハマった当たり個体に出会える可能性がある反面、サイズや在庫は完全に一期一会。狙って見つけるというより、出会いを楽しむ場所という位置づけになります。
注意点として、状態の良い517の古着は、現行品より高値になるケースも少なくありません。しかもサイズは一点もの。ウエストもレングスも理想通り、という条件を揃えるのは正直難易度が高めです。
なので、「今っぽいバランスで履きたい」「サイズ感をきっちりコントロールしたい」「一から自分の色落ちを作りたい」といった場合は、現行品を選んだほうが結果的に満足度が高いことも多いです。
リーバイスの古着の517は以下のショップで購入できます。
まとめ|リーバイス517はダサくないが、「サイズ感を理解して選ぶ」ことが大切
リーバイス517は、「ダサい」と切り捨てられるようなデニムではありません。ただし正直にいうと、誰にでも簡単にハマる万能型ではなく、選び方次第で印象が大きく振れる一本です。
特に注意したいのがサイズ選び。517はフレア(ブーツカット)という明確な個性を持つ分、ウエストをジャストで選ぶと細身に寄りすぎてしまい、今の空気感からズレて見えることがあります。逆に、設計思想を理解したうえでサイズに余白を持たせれば、フレア特有のラインがきれいに出て、今見ても新鮮なバランスに仕上がります。
流行をなぞるだけのワイドデニムに少し飽きてきた人にとって、517は「ひと癖ある定番」として、ちょうどいい距離感の一本。周りと被らず、それでいて古着文脈にもトレンド文脈にも接続できる。そういう強さがあります。
現行品にするか、古着にするか。そこに正解はありません。サイズの再現性を取るか、経年変化の表情を取るか。最後に決めるのは、あなた自身です。頭で考えすぎず、今の自分が「しっくりくる」と感じる感覚を信じて選んでみてください。
この記事が、あなたのクローゼットを最適化する一助になれば嬉しいです。
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