カーディガンは上品で清潔感を演出できることから、大人のメンズコーデを格上げできる人気のアイテム。ジャケットより肩肘張らず、「ちょうどいい大人感」をつくれる万能選手なんです。
でも、ルールを知らずただ「なんとなく着る」だけだと、ダサくなりやすいのも事実。色選び、サイズ感、着こなしのバランスなどはもちろん、カーディガンコーデは「合わせるトップス」がとくに重要。ここを少し間違えるだけで、なんとなくイケてないコーディネートになりがちです。
逆に言えば、正解さえ知っていれば、カーディガンコーデは簡単におしゃれにできるようになります。
この記事では、ダサく見えないカーディガンの選び方や、おしゃれに見えるカーディガンの合わせ方を、わかりやすく解説していきます。さらに、誰でもそのまま真似できる「大人の正解カーディガンコーデ9選」も用意しました。写真を見るだけでイメージできるよう、わかりやすくまとめています。
それでは早速見ていきましょう。
メンズのカーディガンコーデがダサく見える原因とは?
カーディガンコーデがダサ見えする最大の原因は「シルエットのミス」です。色や合わせ方以前に、ここでつまずいているケースがとても多いんです。
とくにありがちなのが、裾まわりにリブが入っていて、ボタンを全部閉めたときに裾がモコっと膨らむタイプ。この瞬間、シルエットが崩れて見えてしまうので、野暮ったい印象になりがちです。
もうひとつ注意したいのが「細身すぎる着こなし」。身体のラインが出すぎてしまい、「昔っぽい」「真面目すぎる」と感じさせく、今のトレンド感とはズレてしまうんです。
じゃあどうすればいいのか?答えはシンプルで、適度にゆとりがあり、縦にストンと落ちる、力の抜けたシルエットを選ぶこと。たとえば、ややワイドなカーディガンを、ワイドスラックスにふわっと重ねる。生地が揺れて、体と服の間に空間ができるだけで、ぐっと今っぽく、抜け感のある大人コーデに見えてきます。
次の項では、このシルエットを失敗なく作るための、具体的な選び方をわかりやすく解説していきます。
おしゃれなカーディガン選びの3つのポイント
ダサくならないカーディガンは、①縦に落ちるワイドシルエット、②天然素材中心、③低彩度の定番色。この3つがそろえば、失敗確率は大きく下がります。
① シルエット選び
さっき解説した通り、カーディガンで最も事故りやすいのは裾のモコっと膨らみ。ここを避けられるかどうかで、見た目の品格がかなり変わります。
選びの基本はシンプルで、裾に抵抗がなく、重力に沿って縦にストンと落ちる形。生地が体に張りつかず、歩くたびに静かに揺れるくらいの余白が理想です。
そのうえで、全体像はワイドシルエットが安定します。身幅とアームホールにゆとりがあり、肩線がやや下がるドロップショルダー。着丈は長すぎず短すぎず、腰骨の少し下あたり。
このバランスだと、横に広がらず、縦ラインがきれいに伸びます。結果として、体型に関係なく大人らしい佇まいになります。
② 素材選び
素材は、ウール・カシミヤ・モヘアなどの天然繊維が基本です。
理由は二つ。一つは機能性。天然素材は空気を含みやすく、体温をほどよく保ちつつ、ムレにくい。
もう一つが見た目の質感。天然素材は光をギラッと反射せず、細かく拡散して上品に輝きます。この光沢感が、コーディネート全体を落ち着いた大人の印象に引き上げてくれます。
③ 色選び
最初の1枚は、ネイビー・チャコール・ベージュ・ブラウンといった定番色かアースカラーが無難。
なぜかというと、これらは彩度が低く、周囲の色とケンカしにくいので、インナーやパンツが変わっても自然に調和してくれます。
もちろん、柄物や鮮やかな色に挑戦するのは大歓迎ですが、まずは定番色のコーディネートに慣れてからのほうがおすすめです。
ショールカラーは避けるのが無難
カーディガンは、襟の形に応じて「Vネック・クルーネック・ショールカラー」の大きく3つの種類にわかれます。
Vネックとクルーネックは今でも定番ですが、ショールカラーは一昔前のイメージが強く、現代のトレンドとしてはマッチしにくいです。最悪の場合、ダサい印象を与えてしまいます。
ショールカラーのすべてがNGというわけではなく、中にはおしゃれなデザインもありますが、基本的には避けたほうが無難です。
カーディガンをおしゃれに着こなす2つのコツ
おしゃれに見えるカーディガンコーデは、①首元が自然に馴染むインナー選び、②キレイめとカジュアルの比率調整。この2つさえ整えば、全体の完成度は一気に上がります。
① インナー選び
カーディガンコーデで、実は一番効くポイントがインナーとの関係なんです。
クルーネックのカーディガンなら、ニットやスウェットと同じ感覚で合わせても問題ありません。丸首同士が自然に重なり、輪郭がケンカしにくいからです。
一方、Vネックのカーディガンは、首元が大きく開いた形。このフレームの中に何を入れるかで、顔まわりの印象が大きく変わります。だからこそ、ここでの選択が仕上がりを左右します。
おすすめは、
- クルーネックTシャツ
- 薄手のモックネックニット
- 薄手のタートルネックニット
いずれも首に沿う「丸みのあるライン」を持っているので、Vネックのシャープな開きと自然に調和します。結果として、首元がスッと整理され、顔まわりがきれいに見えるんです。
反対に、襟付きの普通のシャツはやや難易度が高いです。シャツの襟と、Vネックカーディガンの上品さが、全体を少し堅苦しく見せてしまいちなんです。どうしてもシャツを合わせたいなら、バンドカラーシャツがおすすめ。襟がなく丸い首元なので、クルーネック感覚で合わせられます。
「VネックTシャツ × Vネックカーディガン」は、首元の開きが重なり、胸元が間延びして見えやすいので、避けたほうが無難です。
② ボトムス選び
カーディガン自体は、とても懐が深いアイテム。スラックス、デニム、チノ、カーゴ、コーデュロイ……基本的に何でも合います。だからこそ大事なのは、パンツそのものより全体のキレイめ・カジュアル比率。どちらも共存させることで、結果的にいいバランスに仕上がります。
たとえばスラックスを合わせる場合、カーディガン+スラックスはかなり上品。ここで革靴を重ねてもいいけど、少し固すぎる印象になりやすい。だからインナーをTシャツにしたり、足元をスニーカーで外すとバランスが整います。
デニムを合わせる場合、デニムはカジュアル寄り。ここでスニーカーなら軽快でリラックスした雰囲気に。逆に革靴なら、上半身の品格を下半身が支える形になり、大人っぽく締まります。
ポイントは、どこか一箇所で必ず「緩める」か「締める」こと。全部をキレイめに寄せるか、全部をカジュアルに寄せると、単調になりがちなんです。
メンズのカーディガンコーデ:大人の正解例9選
ここからは、今日から真似できるメンズのカーディガンコーデ9パターンを具体的に見ていきます。
①アイボリー×ベージュのクリーンなワントーン
アイボリーのVネックカーディガンに、白のバンドカラーシャツを重ねたベージュ基調のワントーン。色相は似ていても、シャツの滑らかな生地感・カーディガンのやわらかい編地・チノのマットな質感という「素材のレイヤード」で立体が生まれます。
シャツをタックインし、ブラウンのベルトでメリハリをつけるのがポイント。足元はオフホワイトのダッドスニーカー。丸みのあるボリュームが、上半身のやさしいトーンと自然に連動します。仕上げにベージュのバケットハットを置くことで、頭→胴→足まで色の線が一直線に通ります。
②柄を拾う古着ライク・ブラウン系ワントーン
ヴィンテージ加工のベージュ×ブラウン柄カーディガンを主役に、柄のブラウンをボトムスで回収。ダークブラウンのワイドデニムが、上半身のにじんだ古着感を静かに受け止めます。インナーは白T。ここに白を入れることで、全体が軽くなります。
足元は黒の革靴。ツヤを抑えたマットレザーが、カジュアル寄りの古着を一段上の大人領域へ引き上げる役割を果たします。柄は散らさず、色を拾うだけで統一感が生まれる好例です。
③パステルグリーンを主役にしたコントラストコーデ
淡いパステルグリーンのVネックカーディガンをトップに置き、黒のワイドコーデュロイパンツで下半身を重く固定。コーデュロイの縦畝が、上半身のなめらかな編地と対比をつくり、自然な奥行きが出ます。足元は黒ローファーで、コーディネート全体に安定感を加えています。
インナーは白のバンドカラーシャツ。首元だけ明るく抜くことで、顔まわりがくすまず、グリーンの発色がきれいに立ちます。
④素材違いのオールブラウンコーデ
ダークブラウンのクルーネックモヘアカーディガンに、同色のワイドスラックス、同色スエードスニーカー。一見のっぺりしそうですが、モヘアのふわりとした毛足、スラックスのさらっとしたウール、スエードの起毛。「光の跳ね返り方が違う3素材」を重ねることで、立体が生まれます。
首元に白タートルを一枚差し込むのが決定打。暗いトーンの中に、白が入ることで、視線が上に上がります。同色でも退屈しない典型例です。
⑤黒×グリーンの計算された古着MIX
黒×グリーンのアーガイルのVネックカーディガンに、同系グリーンの古着ワイドデニム。ここで大事なのは「色数を増やさない」こと。全体を黒とグリーンの2色に限定します。
インナーは黒モックネック。首元を締め、柄のにぎやかさを大人側へ引き戻す役割を果たします。足元は黒スエードシューズ。光沢を抑えることで、古着のラフさと革靴の品格が同居します。うるさく見えない柄使いの好例です。
⑥アイボリー×ダルトーンストライプの上品コーデ
アイボリーのVネックカーディガンに、くすんだ(ダルトーン)ストライプシャツ。強いコントラストを避けることで、目にやさしい穏やかな印象に。
シャツをタックインしてウエストを整理し、黒ワイドスラックスで下半身を固定。革靴のマットな黒が全体をピシッとまとめます。上品寄りだけど堅すぎない、カーディガンコーデの好例です。
⑦パステルグリーン×チェックの軽快ワントーン
淡いグリーンのVネックカーディガンに、同系チェック柄のワイドスラックス。柄はあっても色相が揃っているので、視覚的には一体化して見えます。
インナーは白タートルで、首元に抜け感と清潔な印象を。足元は黒革靴でグッと引き締め、甘さと緊張感のバランスを取ります。
⑧ダークブラウン×明るいコーデュロイの奥行き配色
ダークブラウンのモヘアカーディガンに、少し明るいブラウンのワイドコーデュロイパンツ。同系色でも明度をずらすことで立体が生まれます。
インナーは白のバンドカラーシャツ。暗めの上半身を明るくすることで抜け感を足し、顔まわりをクリアに。足元は黒の革靴を合わせて、コーディネートの引き締め役に。秋冬らしい温度感と清潔感が両立します。
⑨アーガイル×トラックパンツの上品×スポーツ
黒×グリーンのアーガイルVネックカーディガンに黒のモックネック。上半身だけを見ると、かなりトラッドです。そこへ、黒のアディダスのトラックパンツとスニーカーを投入。スポーティで直線的なサイドラインが、ニットの柔らかさと対比をつくります。
結果は、上=品格、下=軽快さの理想的なミックス。「きれいだけど堅くない」「カジュアルだけど子どもっぽくない」好バランスのコーディネートです。
まとめ|カーディガンは大人メンズの武器になる
カーディガンコーデをおしゃれに成立させるためには、まずアイテム選びが大切です。中でも重要なのはシルエット。カーディガンはボタンを閉めた時に裾周りがもたつきがちなので、試着する際はぜひボタンを全て閉めた上でシルエットチェックしてみてください。
また、襟元の形状によっても印象が大きく変わります。とくにVネックのカーディガンは、インナー選びひとつで印象がまるで変わります。だからこそ、白T・モックネック・タートルという「首元がきれいに見える3択」を押さえておくと、迷いが一気に減るはずです。
ボトムスは何でも合わせられるからこそ、「上品×カジュアルのバランス」を意識するのがコツ。スラックスなら足元で軽く外す、デニムなら革靴で締める。この引き算と足し算ができるようになると、あなたのコーディネートは確実に一段階レベルアップします。
まずは一枚。あなたのワードローブに、信頼できるカーディガンを迎えてみてください。
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