毎朝、クローゼットの前で立ち尽くしていませんか?
服はそこそこ持っている。なのに朝になると、なぜか「着るものがない」。結局、手が伸びるのはいつも無難な色。これ、あるあるですよね。
少しだけ、自分のクローゼットを思い浮かべてみてください。次のうち、いくつ当てはまりますか?
- 気づくと、黒やグレーばかり選んでいる
- 何を合わせても、なんかパッとしない
- 気に入って買ったはずの服が、着てみるとどこか浮いている
- 試着室では似合って見えたのに、外で見たら印象が違った
- 「この2色、合ってるのかな」と迷って、結局いつもの組み合わせに戻る
たくさん当てはまってしまったという方も、安心してください。それは、あなたにセンスがないわけでも、おしゃれに向いていないわけでもありません。
僕も、最初はおしゃれがよくわかりませんでした。でも今では、ファッション色彩能力検定1級を取得しています。過去には、国内最大手ファッションECサイトの専属スタイリストとして、多くのお客様にコーディネートを提案してきた実績もあります。
そしてこうした経験で感じたのは、色合わせで迷っている人は思いのほか多い、ということです。
「なんかパッとしない」の原因は、センスではなくロジックです
結論から言います。コーディネートがパッとしない原因は、センス不足ではありません。色の「法則」を知らないだけです。
そう言い切れる理由を、3つにまとめました。
① 色は、服の中でいちばん先に目に飛び込んでくる
人とすれ違う。部屋に入る。誰かと向き合う。そんな一瞬で、人は相手の印象を決めはじめています。このとき最初に届くのは、縫製の丁寧さでも、生地の上質さでもありません。色です。
形や素材をじっくり吟味するより先に、色の情報は目に届いてしまいます。
逆に言えば、色さえ整えば、シルエットや素材選びで少しつまずいても、コーディネート全体はちゃんとまとまって見えます。少ない労力で大きく印象を動かせる、いちばんコスパのいい要素が色なのです。
② 「センス」と呼ばれているものの多くは、法則で説明できる
おしゃれな人は、色を感覚で操っているように見えます。でもその正体は、長い経験の中で、色の理論が無意識に染み込んだ状態です。つまり、センスの多くは、あとから言葉にできます。
色の組み合わせは、突きつめるとたった2つの考え方に集約されます。
- 似た色でまとめて、なじませる
- 違う色をぶつけて、映えさせる
これは思いつきの分け方ではありません。19世紀から多くの研究者が積み重ねてきた色彩調和の研究が、最終的にたどり着いた法則です。
③ 理論を先に知れば、遠回りしなくていい
色の使い方を体で覚えようとすると、何年も試行錯誤が必要です。でも理論なら、知識として先に手に入れられます。
僕はファッション誌や指南本を読み漁り、年間100万円以上を服に使い、100点以上のアイテムを自腹で試してきました。そうして得た知識や経験は代えがたいものですが、色の組み合わせの理論に限っていうと、理解するには不十分でした。その遠回りの経験から、僕はこう感じています。色の法則を先に知っていれば、色合わせの試行錯誤の多くは、もっと短くできるはずだと。
もちろん、法則を知っただけで失敗がゼロになるわけではありません。ファッション色彩1級を持っている今でも、普段やらない組み合わせを試した日は、鏡の前で「なんか違うな」とつぶやきます。ただ、失敗した理由がわかるから、次に直せる。ここが、感覚だけで選ぶ場合との大きな違いです。
「なんとなく」で選んでいた服を、「なぜこれが合うのか」という言葉で語れるようになる。そうなると、朝の迷う時間が減り、鏡の前で「これで合ってる」と思える日が増えていきます。
もちろん、感覚だけで楽しむおしゃれも素敵です。ただ、法則を知ったうえで使わない選択と、知らないままの選択では、選べる幅がまったく違います。色は、知れば知るほど組み合わせが増えていく要素です。
『色から始める、おしゃれの作り方』は、色だけで一冊にした配色の本です
ここまで読んでくれたあなたに、僕が書いた本を紹介させてください。
タイトルは『色から始める、おしゃれの作り方――ファッション色彩1級が教える、垢抜けるコーディネートの配色法則』。全22章で333ページ、図解と写真は120点以上入っています。
中身は、ひとことで言うと「服の色合わせだけ」の本です。シルエットや素材も大事ですが、あえて色だけに絞りました。特長は3つあります。
特長① 色だけで、一冊まるごと使いました
ファッションの指南本の多くは、色をシルエットや素材と並ぶ「要素の一つ」として、一冊の中にまとめて扱っています。それ自体は悪いことではありません。ただ、色は手持ちの服が増えるほど「これとこれ、合わせていいのかな」という悩みも増えていく要素です。おしゃれを続ける限り、ずっと付き合うことになります。
しかも色は、それだけで一冊が書けるほど奥が深い世界です。ファッションの中でも、色彩だけに特化した指南本は実はかなり少なく、だからこの本は色だけで一冊まるごと使いました。
色のしくみから、配色の法則、プロが使う配色の型、コーデ全体の設計、体型・肌色・季節への応用まで。迷ったときに何度でも開き直せる、手元に置いておく一冊を目指しています。
土台は、ファッション色彩能力検定を主催する日本ファッション教育振興協会の教科書の理論です。これをもとに、僕のECスタイリストとしての経験で培った知識も詰め込んでいます。専門書の内容を、友達に話すくらいの言葉に噛み砕き直しました。難しい用語は出てきますが、必ず身近な例とセットで説明しています。
特長② 理論のすぐあとに、メンズ・レディース両方の実例で答え合わせできます
知識は、実例とセットでないと頭の中で宙に浮いたままになります。
そこで各PARTの要所に、メンズとレディース両方のコーディネート実例を置きました。理論を読んだ直後に「なるほど、こういうことか」と確認できる流れです。
図解も、色相環、トーン表、4象限の配色マトリクスなど、一目で関係がつかめるものを揃えました。実例のコーデ写真には、どの配色技法を使ったかのラベルを付けています。自分の手持ちの服と見比べながら読めます。
特長③ 初心者から上級者まで、階段のように進めます
本書は全体が一本の階段のように組まれています。順番に読み進めるだけで、自然とステップアップできる構成です。もちろん、気になる章だけ拾い読みしても大丈夫です。
全部を使いこなす必要はありません。あなたのペースで、使えるところから使ってください。
本書のスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 333ページ |
| 構成 | 全5PART・22章(巻頭・コラム・終章・巻末付録つき) |
| 図解・写真 | 120点以上 |
| コーデ実例 | メンズ・レディース両方 |
| 購入特典 | 巻末付録(配色早見表&用語集)、ワークシート印刷用PDF |
読み終えると、あなたのクローゼットはこう変わります
この本で変わるのは、服の枚数ではありません。手持ちの服の「見え方」と「選び方」です。
読み終えたあと、何が変わるのか。4つにまとめました。
変化① 色を自分の言葉で説明できる
色には、色相・明度・彩度という3つの性質があります。さらに、明度と彩度をまとめたトーンという見方を加えると、どんな色も「色相とトーン」の2つで説明できます。
色を言葉で捉えられれば、色を見分けられます。見分けられれば、組み合わせを理屈で考えられます。 配色のすべての出発点がここです。
変化② 組み合わせを、理由つきで選べる
配色の法則は、突きつめると2つに集約されます。似た色でなじませる「類似の調和」と、違う色で映えさせる「対照の調和」です。どちらを選ぶかの決め手は、センスではなく目的です。
ECスタイリストとして文章だけでコーディネートを提案してきた僕は、「なぜその組み合わせなのか」を毎回言葉にしてきました。その経験から、理由を言えるようになった色合わせは、再現できると確信しています。昨日うまくいった組み合わせを、明日も使えるわけです。
変化③ 自分の服の偏りがわかる
第4章の実践では、クローゼットから5枚を取り出して、色相とトーンを当てはめてみます。やってみると、たいてい自分の服がある一画に固まっていることに気づきます。
それがあなたの「いつものコーデ」の正体であり、これから広げられる余白です。固まっている場所がわかれば、次にどこへ手を伸ばせばいいかも見えてきます。
変化④ 体型・肌色・季節・なりたいイメージまで、配色を引き寄せられる
PART5では、学んだ配色を「あなた自身」に合わせていきます。
体型
背を高く見せる、細く見せる、脚を長く見せる、上半身を調整する。色の置き方ひとつで、見え方は変わります。 新しい服を買い足す前に、手持ちの服の色の配置で対処できるのがポイントです。
肌色
パーソナルカラーの基本を、理屈から学びます。「赤が似合わない人」はいません。似合わないのは赤そのものではなく、その人に合っていない方向の赤だけです。診断結果は禁止リストではなく、あくまで目安として使います。
季節
春夏秋冬の「らしさ」は、色みよりトーンが決めています。仕組みがわかれば、季節感を狙って出せます。
なりたいイメージ
クラシック、エレガント、マニッシュ、ロマンティック、スポーティ、モダン、エスニック、ソフィスティケート。8つのイメージ別に、配色の公式を載せました。
変わるのは服だけではありません
僕自身、おしゃれを学んで変わったのは見た目だけではありませんでした。自信がつき、行動が変わり、人との関わり方がポジティブになったのです。
色を味方につけると、鏡の前で「これで合ってる」と思える日が増えます。その小さな自信が、周りからの見られ方にも、自分の動き方にも出てきます。
著者プロフィール|なぜ「ロジック」で語れるのか
この人は、どんな立場で色の話をしているんだろう?
本を買う前に、誰が書いてるのかは気になりますよね。なのでここで、僕のことをお話しします。
① ファッション色彩能力検定1級|色の「共通の言葉」を手に入れた
ファッション色彩能力検定は、文部科学省と経済産業省が後援する日本ファッション教育振興協会が主催する検定です。服飾の配色にしぼった内容で、よく混同される「色彩検定」とは別の資格になります。
僕が持っているのは、その最上位の1級。知識を詰め込むだけでは受からず、色彩理論の深い理解に加えて、実際のファッションの現場で色をどう活かすかまで問われます。
ここで手に入れたのが、色を扱うための共通の言葉です。色相、トーン、補色、ドミナント。感覚で「いい感じ」と呼んでいたものに、名前がつきました。
② 元大手ファッションEC専属スタイリスト|感覚を「理由つきの言葉」に変えた
僕は、大手ファッションECサイトの専属スタイリストとして働いていました。お客様と会うわけではなく、年齢、性別、体型、好み、予算、TPOといった情報だけを手がかりに、コーディネートを文章で提案する仕事です。
この仕事では、「黒のジャケットはスタイリッシュに見えます」と書くだけでは足りません。なぜ黒がいいのか。何と合わせるともっと洗練されるのか。色も素材もシルエットも、すべて理由とセットで伝える必要がありました。
毎回その作業を続けるなかで、僕は感覚を「理由つきの言葉」に変える力を鍛えられたと感じています。
③ 理系の大学院修了|色を「分解して」説明するクセがついた
国公立大学の農学部を卒業したあと、大阪市立大学大学院の医学系研究科で修士課程を修了し、医薬品開発の会社で5年以上働きました。いわゆるバリバリの理系です。
一見ファッションとは無縁ですが、ここで身についたのが、物事を要素に分解して、筋道立てて説明するクセでした。本書で色を、色相・明度・彩度という3つのツマミに分けて説明しているのも、この発想からきています。
理論だけでは、机の上の話で終わってしまいます。言葉にする力だけでは、土台がありません。分解する力だけでは、何を分解するのかが決まりません。3つがそろったから、「なんとなく」を、誰でも再現できる法則として書けた。そう僕は考えています。
この本は、その3つを全部使って書きました。
中身を少しだけ公開します
買う前に中身が見たい、という方もいるはず。
そこで、ページ見本を3点だけ公開します。この3点で、本の雰囲気と進み方がつかめるように選びました。
見本① 色相環|色みの「ご近所マップ」(第3章)
色みを似ている順にぐるっと輪にした図です。
この図で押さえるのは、「隣どうし」「向かいどうし」「その中間」という3つの距離だけ。近い色はなじみ、遠い色は際立ちます。配色のほとんどは、この距離の話にまとめられます。
読めるようになると、「なぜこの2色は合うのか」が目で見てわかります。
見本② トーン表|同じ赤が、3つの顔になる理由(第4章)
純色に白を混ぜると、澄んで明るい色になります。黒を混ぜると深く暗い色に。グレーを混ぜると、くすんだ色に。この操作だけで、同じ赤が淡いピンクにも、深いワインレッドにも、くすんだ小豆色にもなります。
トーン表は、その関係を一枚に整理した図です。色みがバラバラでも、トーンさえそろえれば、コーディネートはまとまって見える。この仕組みの土台になります。
見本③ コーデ写真ページ|理論の直後に、答え合わせ
理論を読んだら、すぐ実例で確認できます。コーデ写真は1点につき1ページ全面。メンズとレディースの両方を載せています。
写真の上には、どの配色技法を使った例かを示すバッジと、各アイテムの色が書いてあります。PART2・3の実践ページでは、色相とトーンまで全アイテムに入れました。書式はこんな感じです。
キャプションの書式イメージ
対照色相
トップス:黄/ライト
ボトムス:青紫/ライト
シューズ:白
「このコーディネートの服は、どの色相でどのトーンに該当するんだろう?」「自分の服だと、どのあたりだろう」と考えられる作りです。
気に入ったら、続きは試し読みで
ここまで見て、「この感じなら読めそう」と思ってもらえたなら、続きはAmazonの商品ページで試し読みができます。買うかどうかは、試し読みを読んでから決めてもらって大丈夫です。
Kindle+(旧:Kindle Unlimited)なら、追加料金なしで読めます。
目次|5つのPARTで、配色が階段のように身につきます
この本は、全5PART・22章が一本の階段のようにつながっています。 上の段に乗るために必要な知識は、ぜんぶ下の段で身につく作りです。だから、順番に読むだけで、自然とレベルが上がっていきます。
まずは全体像からどうぞ。
| PART | ひとこと | 含まれる章 | 読み終えると手に入る力 |
|---|---|---|---|
| PART1 | 色を言葉で捉える | 第1〜4章 | 色を「色相」と「トーン」で説明できる |
| PART2 | なぜその組み合わせが垢抜けるのか、法則を知る | 第5〜8章 | 配色を4タイプに分類して、印象を読み解ける |
| PART3 | プロが使う配色の型を手札にする | 第9〜13章 | 名前のついた定番の型を、狙って使い分けられる |
| PART4 | ベース・アソート・アクセントで設計する | 第14〜18章 | 色の「量」と「置き場所」でコーデを組み立てられる |
| PART5 | 体型・肌色・季節・イメージに引き寄せる | 第19〜22章 | 配色を「自分」に合わせて選べる |
ここからは、PARTごとの中身を紹介します。
PART1|色を言葉で捉える(第1〜4章)
最初のPARTは、正直に言うといちばん地味です。でもすべての土台になります。
ここで身につけるのは、「なんかいい感じの青」としか言えなかった色を、「明るくて、少しくすんだ青」と言葉で説明する力です。
- 色が持つ3つの性質(色相・明度・彩度)
- 色みの地図になる色相環
- 明度と彩度をひとまとめにした「トーン」
最後の実践では、手持ちの服5枚を色相とトーンに当てはめてみます。やってみると、自分の服がある一画に固まっていることに気づくはずです。それがあなたの「いつものコーデ」の正体で、これから広げられる余白でもあります。
PART2|なぜその組み合わせが垢抜けるのか、法則を知る(第5〜8章)
色の組み合わせは、突きつめると「似た色でなじませるか、違う色で映えさせるか」の2つに集約されます。PART2では、この大原則を少しずつ広げていきます。
- 第5章:2つの原則(類似の調和・対照の調和)
- 第6章:色みの「距離」で分ける配色5パターン
- 第7章:トーンで分ける配色3パターン
- 第8章:色相とトーンを掛け合わせた、配色の4タイプ
ベージュのニットにこげ茶のパンツが「外さない」理由も、ここで種明かしされます。読み終えると、目の前の配色を「あのタイプだ」と分類できて、どんな印象になるか、どこに気をつければいいかまで見えてきます。
PART3|プロが使う配色の型を手札にする(第9〜13章)
ここから、名前のついた配色に入ります。取り上げる技法は全部で11個です。
- 第9章:微差で品を出す技法(カマイユ、フォ・カマイユ)
- 第10章:同じ色みの濃淡で作る配色(トーン・オン・トーン)
- 第11章:トーンで統一、色相は自由(トーン・イン・トーン、トーナル)
- 第12章:自然に沿う配色と、自然に逆らう配色(ナチュラルハーモニー、コンプレックスハーモニー)
- 第13章:色数で遊ぶ(ビコロール、トリコロール、トライアド、スプリット)
聞き慣れない名前が並びますが、中身はどれも、街で見かけたことのある組み合わせばかりです。名前を覚える必要はありません。 大事なのは、迷ったときに「あの型でいこう」と引き出せる手札が増えることです。
たとえば、水色と暗いブラウンの組み合わせ。「なんだかおしゃれだけど、ちょっと変わってる」と感じたことはありませんか。あれには、自然の色の見え方をわざとひっくり返しているという理由があります。あの引っかかりに名前がつくと、自分でも狙って作れるようになります。
PART4|ベース・アソート・アクセントで設計する(第14〜18章)
色選びがひと通り終わったら、次は「色配り」です。同じ赤・白・紺を使っても、どの色を主役にして、どれくらいの量で、体のどこに置くかで、仕上がりはまったく変わります。
- 第14章:主役(ベース)と脇役(アソート)。白・黒・グレーやシルバー・ゴールドの使い方も
- 第15章:ぼんやりしたコーデを締める、1色(アクセント)の入れ方
- 第16章:「なんか合わない」を解決するセパレーション
- 第17章:レピテーション・グラデーション・ドミナント
- 第18章:柄物との合わせ方(柄on柄も)
たとえば、鮮やかな色が難しいと感じるのは、面積が大きいほど鮮やかさが増して見えるからです。だから小物で小さく使えば、誰でも扱えます。こうした「量と位置」のコツを、PART4でまとめて身につけます。
PART5|体型・肌色・季節・イメージに引き寄せる(第19〜22章)
ここまでの配色を、あなた自身に合わせる最終PARTです。
- 第19章:体型。背を高く、細く、脚を長く見せる色の置き方
- 第20章:肌色。パーソナルカラーの基本を理屈から(「赤が似合わない人」はいません)
- 第21章:季節。春夏秋冬の「らしさ」は、色みよりトーンが決めています
- 第22章:イメージ。クラシック、エレガント、マニッシュ、ロマンティック、スポーティ、モダン、エスニック、ソフィスティケートの8つの配色公式
新しい服を買い足す前に、手持ちの服の色の置き方で解決できることが、思った以上にあります。
巻頭・終章・巻末にも、お楽しみがあります
- 巻頭「はじめに」:この本の歩き方
- 終章:全技法を一枚にまとめた「地図」。縦軸は難易度、横軸は「まとまり↔きわだち」です
- 巻末付録:配色早見表&用語集
終章の地図で、いちばん伝えたいことがあります。上にいくほどおしゃれになるわけではありません。 縦軸は難易度であって、おしゃれ度ではないからです。基本の2つの層を自分のものにできれば、日常のおしゃれは十分に成立します。
だから、全部を使いこなす必要はありません。僕は、あなたが使えるところから使ってくれれば十分だと思っています。
こんな人におすすめです(こんな人には向きません)
本は、合わなければお金も時間ももったいないものです。
なので、この本が合う人と合わない人を正直に書いておきます。無理に買う必要はないので、当てはまるかどうかを見て判断してください。
こんな人におすすめです
初心者
st-svg-bigginer_l初心者|何から始めればいいか、わからない人
- 服選びは、ほぼ感覚に頼っている
- 気づくと、黒・グレー・ネイビーなどの定番色に逃げている
- 色合わせの正解がわからず、買い物で迷子になる
全部を覚える必要もありません。 終章の地図にあるとおり、「色みかトーン、どちらかをそろえる」感覚さえ手に入れば、日常のコーデは見違えます。
中級者
中級者|服は好き。でも「なんとなく合う」の理由が言えない人
- 好きな服は増えたのに、組み合わせで迷う
- うまくいった日と、そうでない日の差がわからない
- 自分のコーデを「理由つき」で説明できるようになりたい
うまくいった組み合わせが「たまたま」から「再現できるもの」に変わるのが、中級者のいちばんの収穫です。
上級者
上級者|基本は知っている。もう一段、ハイセンスにいきたい人
- 同一色相やトーン・オン・トーンは、すでに使いこなしている
- 無難から抜け出して、個性のある配色に挑戦したい
- 理論の「裏側」まで知りたい
この本は、理論を「公式」として配るだけではなく、公式の限界にも触れています。 図の上で整って見える配色が、実際の服ではどう崩れうるのか。基本を知っている人ほど、ここが面白いはずです。
こんな人には向きません
正直に書きます。次のような人は、この本を無理に買う必要はありません。
今季のトレンドカラーや、流行のコーデを知りたい人。
この本は流行の紹介ではありません。流行は毎年変わりますが、色相環のしくみやトーンの理屈は変わりません。何年たっても使える知識が中心です。
おすすめのブランドや、買うべきアイテムを知りたい人。
この本は「何を買うか」ではなく、「手持ちの色をどう組むか」の本です。アイテムの選び方やレビューは、このブログ(K2J)の記事のほうが向いています。
「何色と何色が合うか」の答えだけがほしい人。
この本は、答えを並べる本ではなく、「なぜ合うのか」の理由を学ぶ本です。巻末に配色早見表はありますが、中心は理屈の理解になります。理由を学ぶぶん、答えだけを探す人には、遠回りに感じるかもしれません。
シルエット・素材・サイズ感まで、一冊で網羅したい人。
素材には軽く触れていますが、主役はあくまで色です。色に絞ったからこそ、一冊まるごと使って深く書けました。
専門家による本格的なパーソナルカラー診断を受けたい人。
第20章で扱うのは、自分でできる簡易的な診断です。専門家が何十枚もの布を顔に当てて行う診断とは、精度が違います。診断の代わりではなく、似合う色を考えるための手がかりとして使ってください。
ひとつでも当てはまったなら、見送って大丈夫です。でも、当てはまらないのに「なんとなく」で素通りしてしまうのは、少しもったいないと思います。色の法則は、一度手に入れたらずっと使える知識だからです。
購入特典|巻末付録と、クローゼットワークシートの印刷用PDF
本を読んで「なるほど」と思っても、そのまま閉じたら、数日後には「なんとなく」に戻っている。これ、あるあるですよね。
知識は、使って初めて自分のものになります。だからこの本には、読むだけで終わらせないための道具として、本の中にある2つのページを、印刷用のPDFにして特典にしました。
| 特典 | 本の中のどこ | 使いどき |
|---|---|---|
| ① クローゼットワークシート | 第4章の実践 | 買い物の前、季節の変わり目 |
| ② 配色早見表&用語集 | 巻末付録 | コーデに迷った朝、お店で迷ったとき |
特典① クローゼットワークシート|印刷して、書き込む
第4章の実践で使う、記入式のワークシートです。
空のヒュー&トーン座標が1枚になっていて、手持ちの服を、色相とトーンの座標に書き込んでいきます。印刷して、ペンで使うためのPDFです。
使い道は、クローゼットの点検です。家計簿をつけると、お金の使い方の偏りが見えてきますよね。服の色も同じで、書き出してみると、「暗い色ばかり」「くすんだ色が好き」といった偏りが、ひと目でわかります。
偏りがわかれば、次にどこへ手を伸ばせばいいかも見えてきます。買い物の前に1枚埋めておくと、手持ちに足りない色が見つかります。 季節の変わり目にもう一度やると、自分の服の傾きがどう変わったかも確認できます。
特典② 配色早見表&用語集|本を開かなくても、すぐ引ける
巻末付録のページを単独のPDFにしました。「いつでも引ける、色のことば辞典」をイメージして作っています。
- 配色早見表:色相環、トーンの一覧、配色パターンを、1〜2ページに凝縮しています。
- 用語集:色相、トーン、類似の調和、対照の調和、ドミナント、セパレーションなど、本に出てくる言葉をすぐ引けます。
本の中にも収録していますが、PDFならスマホにも入れておけます。 本をわざわざ開かなくても、お店で「この2色、合うのかな」と迷ったときに、その場で確認できます。印刷して、クローゼットの近くに貼っておくのもおすすめです。
特典の受け取り方
本の最後のページに記載されている「QRコード」または「URL」から、無料特典ページへアクセスします。そこに表示されているダウンロードボタンを押すと入手できます。
価格と読み方|Kindle+なら追加料金なしで読めます
この本は、3つの形で読めます。中身は3つとも同じです。違うのは、お金のかかり方と、手元への残り方だけ。比べてから選んでください。
| Kindle+(旧:Kindle Unlimited) | Kindle版(買い切り) | 紙版 | |
|---|---|---|---|
| 価格 | 追加料金なし(会員の場合) | 1,650円 | 3,980円 |
| 読める期間 | 会員でいる間 | ずっと | ずっと |
| 向いている人 | Kindle+会員、まず読んでから判断したい人 | 安く済ませたい人 | 紙の本で見たい人 |
| 注意点 | 会員でない場合は、加入が必要です。条件はAmazonの案内で確認してください | 図や写真が多いので、スマホよりタブレットやPCのほうが見やすい場面があります | 3つの中で、いちばん価格が高くなります |
迷ったらこの順番で考えてください。
- まず中身を確かめたい:Kindle+です。会員なら追加料金なしで読めるので、実質無料です。
- 安く済ませたい:Kindle版(1,650円)です。紙版の半額以下の値段。買い切りなので、いつでも見返せます。
- 紙の本で見たい:紙版(3,980円)です。一番高いですが、もっとも読みやすく、紙の大きさで図を眺められます。
僕なら、Kindle+(旧:Kindle Unlimited)の会員の方には、まず読み放題で読んでみることを勧めます。そのうえで、「手元に置きたい」と思ったときに、Kindle版か紙版を選べば、損はありません。
Kindle+について
Kindle+は、この本だけでなく、人気のマンガ、雑誌、小説など500万冊の電子書籍が読み放題になるサービスです。月額は980円。この本をKindle版で買い切る1,650円より安く、ほかの本まで読めてしまいます。
今なら「プライム感謝祭」で、3か月間無料です。無料の期間中は、費用をかけずに読めます。読んでみて合わなければ、そのまま閉じるだけです。
※「プライム感謝祭」の対象は初めて登録する方などです。条件は、Amazonの案内で確認してください。
よくある質問
買う前の「ちょっと気になる疑問」について、回答しておきます。
Q1. 初心者でも読めますか?
読めます。 初心者の方を最初に思い浮かべて作りました。
順番に読み進めるだけで、自然とレベルが上がる構成です。色相や明度といった専門用語は出てきますが、必ず身近な例とセットで説明しています。最初のPART1に、難しい内容は一つもありません。
読む途中に、手を動かす場面もあります。第4章では、クローゼットから5枚の服を出して、色相とトーンに当てはめるだけです。
全部を覚える必要もありません。 終章の地図にあるとおり、「色みかトーン、どちらかをそろえる」感覚さえつかめば、毎日のコーデは見違えます。
Q2. メンズ・レディースどちらにも対応していますか?
はい、どちらにも対応しています。
コーディネートの実例は、メンズとレディースの両方を載せています。
色の法則そのものは、性別を問わず共通です。色相環のしくみも、トーンがまとまりを生む理屈も、同じように使えます。体型に合わせた色の置き方(第19章)や、肌色の考え方(第20章)も、どちらの読者にも当てはまる内容です。
Q3. ファッション色彩能力検定の対策本ですか?
いいえ、検定対策本ではありません。
過去問や練習問題は入っていませんし、試験範囲を網羅する作りでもありません。この本の目的は、検定に受かることではなく、毎日のコーディネートで色を使えるようになることです。
土台にした理論は、日本ファッション教育振興協会の教科書などです(参考文献に載せています)。それを、僕のECスタイリストとしての経験もふまえて、友達に話すくらいの言葉に噛み砕き直しました。理論の入口として役立つ場面はあるかもしれません。ただ、合格を保証するものではありません。
検定の合格が目的なら、協会が出している教科書や過去問を使うのが確実です。
Q4. スマホでも読めますか?
読めます。 スマホのKindleアプリでも読めます。
ただ、この本は図解とコーデ写真が多いので、画面の大きいタブレットや紙の本のほうが見やすい場面があります。色相環やトーン表は、細かい色の違いを見る図だからです。
不安なら、購入前に試し読みで、画面での見え方を確認してみてください。
最後に|理論はあなたが自由になるためにあります
理論は、あなたを縛るためにあるのではありません。あなたを、自由にするためにあります。(『色から始める、おしゃれの作り方』おわりに より)
パッとしない原因は、センスではなく、色の法則をまだ知らなかっただけです。その法則を、順番に読むだけで身につくように一冊にまとめました。
迷っているなら、Kindle Unlimitedの読み放題で、まず読んでみるのがいちばん気軽です。買うかどうかは、読んでから決めてください。
そして、もし読んでいただけたら、率直な感想をAmazonレビューに投稿していただけるとうれしいです。 良かった点も、物足りなかった点も、どちらも次の読者の判断材料になりますし、僕にとっても大きな学びになります。
明日の朝が、色を選ぶ時間そのものを楽しめる朝になりますように。

















